【Liverpool×Swansea】今週もお騒がせリヴァプール。SASとヘンダーソンの大活躍で殴り合いを制す!
ここまで貢献度が高いのは間違いないのですが、気になるのはわずか1ゴールと得点が少ないこと。バランスを重視するあまりに自分を殺しているのではないか、思いきりのよさを失っているのではないか、などとあれこれ懸念しながら観ていたのですが、やってくれましたね、今週は。プレミアリーグで今いちばんおもしろいリヴァプールが、スウォンジーとの「殴り合い」を4-3で制しましたが、立役者は2ゴールを挙げた23歳でした。
開始3分、「いい気になって攻めてくるんじゃねぇぞ」と横っ面を張るような挨拶代わりのカウンターで、リヴァプールが先制です。ハーフラインからスターリングが長いスルーパスを出すと、DFラインぎりぎりから一瞬のスピードで完全に抜けたスタリッジがGKまでかわしてゴール!20分には、右サイドから絶妙のボールタッチで中に持ち込んだスタリッジがヘンダーソンに横パスを通すと、ヘンダーソンはゴール左上に狙いすましたミドルを叩き込み、2-0。ここまでは、リヴァプールの圧勝かと思いましたが、最近の彼らのおもしろさは、よくも悪くも簡単に終わらないところです。スウォンジーは、この2点めでスイッチが入ります。
7分に相手の中途半端なクリアを拾ったウィルフリード・ボニーがボレーを放つなど、攻撃力の高さを見せていたスウォンジーが逆襲に入ったのは、2-0となってから3分後。ネイサン・ダイアーのグラウンダーを完璧なボレーでゴール右上に入れたのは、つい7ヵ月前までアンフィールドでプレイしていた元同僚のジョンジョ・シェルヴィです。コップスタンドに詰めかけたレッズサポーターは、新天地で活躍するOBの美しいゴールを厳粛な拍手で称えます。しかし、彼らがジェントルな対応ができたのは、まだ1点リードがあり、自軍の勝利を疑っていなかったからでしょう。この4分後のFKで、ゴール前でマークを外したボニーが得意のヘディングを叩き込んで同点となると、アンフィールドは打って変わって騒然とします。
この物騒な空気を盛り上がりに変えたのは、SAS(スアレス・アンド・スタリッジ)でした。ヘンダーソン、コウチーニョとつないだボールを左サイドで受けたスアレスは、逆サイドでDFふたりの間に入っていたスタリッジに、ふわりと浮かすピンポイントの優しいクロス。ゴール前5メートルからスタリッジがこれを外すわけがありません。丁寧に当てただけのヘディングが、ゴールネットを揺さぶって勝ち越し。前半だけで3-2という大乱戦が、このまま終わるとは思えません。リヴァプールの圧勝か?スウォンジーの逆転か?
後半に入り、両軍のエンジンがかかる前に、あっさりスウォンジーが同点に追いついてしまいます。46分、右からのクロスが中央にいたボニーへ。ここはシュクルテルとアッガーがふたりでケアしており、ヘッドでクリアして終わりと思いきや…シュクルテルがボニーを引っ張って倒し、PKです。ボニーはこれを冷静に左隅に蹴り込み、コースを読み当てたミニョレは及ばず3-3。これでまったくわからなくなりました。
リヴァプールは直後に反撃。右サイドを抜け出してGKフォルムと1対1になったスアレスは、蹴ると見せかけてワンテンポ遅らせてシュートを放つも、ここはフォルムの読み勝ちでブロック。58分には、自陣でのパスミスをスウォンジーに突かれ、またもやボニーに危ないシーンを創られますが、逆転ゴールはならず。ロジャース監督は、スターリングをジョー・アレンに代え、63分には何とアッガーをコロ・トゥレ!アッガーにケガでもあったのでしょうか。このところ不安定なプレイが続いていたコロ・トゥレは、この日も危なっかしい対応が多く、リヴァプールに緊張感が漂います。せっかくプレミアリーグ首位まで勝ち点4差まで追い上げたのに、アンフィールドで足踏みするわけにはいきません。
ここで再び登場するのがジョーダン・ヘンダーソンです。自陣から左でスアレスが空いているのを見て取るや、ジェラードがロングパスを一発で通すと、スアレスはドリブルで中に持ち込み右隅を狙ったコントロールショット。これがDFに当たったところを詰めたのがヘンダーソンでした。最初のシュートはGKフォルムが弾きますが、こぼれ球に先に触ったのもヘンダーソン。倒れているフォルムを横目に無人のゴールに思い切り蹴り込み、決定的な4点め!スウォンジーは、3度目の同点には至らず、トータル7点という明るい殴り合いは4-3で決着がつきました。
いや、おもしろかったですね。リヴァプールの速攻、スウォンジーのコンビネーションプレーと両チームの特徴が前面に出ており、ウェールズから足を運んだアウェイサポーターも、これなら「悔しいながらも納得」なのではないでしょうか。
リヴァプールに、いよいよ勝負の季節がやってまいります。プレミアリーグの残り試合でアンフィールドに迎えるチームは、トッテナム、マンチェスター・シティ、チェルシー、ニューカッスル、サンダーランドの5チームのみ。強豪・伏兵をすべて倒してプレミアリーグ制覇まで登りつめるのか、競り合いに敗れて撃沈し、チャンピオンズリーグ出場権を手離すのか。このチームは、大成功か大失敗かどちらかのような気がします。どちらかに賭けろといわれれば、成功のほうに乗りたい気分ですが…いずれにしても、プレミアリーグ優勝争いのカギを最後まで握るリヴァプールが、いちばんおもしろい存在であり続けることは、間違いなさそうです。
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朝早くから、更新お疲れ様です。
なんともファンとしては、心臓に悪いゲームでした…
このブログにも書いてあったように。ボール奪取する位置が不明確な試合でした。
流れの中で失点はありませんでしたが(シェルヴィのスーパーなゴールは別として)、CBの前にフィルター役がいないため、組織的に守備ができず、CBのどちらかが持ち場を離れざるおえないのは見ていて歯がゆい気持ちでした。
あぁ。ブラジル代表候補のボランチの彼がいたら…
またもやジェットコースターゲーム(笑)。
最後勝ってるからいいものの見てるこっちはハラハラです
ジョンソン復帰戦でしたが、シソコと比べて本当によかったです。フラノはイマイチでした
アレン交代がこの試合の決め手でした スターリングとスターリッジはパスしませんね スアレス五試合決めてないのは問題だと思いますね
なんとも言えない試合でした(笑)勝てたからいいものを・・・
ホームで闘う試合はあとサンダーランドもあると思います。
リバサポさん コウチさん ナツメさん>
ボニー対策ができておらず、ダイアーあたりを自由にさせすぎましたね。
アレンが入って、中盤の流れはよくなったと思います。
すみません。29節のサンダーランドが抜けてました。
ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。