セリエAに負けるな、がんばれヨーロッパリーグ!トッテナム快勝で16強進出、スウォンジーは惜敗!
ここ数年、プレミアリーグは「チェルシーありがとう状態」です。チャンピオンズリーグのベスト8に当たり前のように3~4チーム入っていた時代は、既に過去の栄光。ここ2年はボロボロで、プレミアリーグ勢はヨーロッパリーグでも上位進出が難しい状況でした。しかし、われわれプレミアリーグにはチェルシーがいたのです!彼らがチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグで2年連続で優勝してくれたために、他が厳しくても、UEFAの国別ランキングで昨季まで2位。このところブンデスリーガにはやられてますが、それでも4つの出場枠が与えられる3位以内にとどまることができたのです。
一方で、ここ数年不振だったのがセリエAです。そもそも、以前3位だったセリエAがブンデスリーガに抜かれた理由は「ヨーロッパリーグで手抜きし過ぎ」です。強いチームが5~6チームあっても、揃いも揃ってイタリアカップで早期敗退するので、チャンピオンズリーグ出場権を獲得できなかったクラブがヨーロッパリーグに出られないこともしばしば。ようやく出たとしても、完全にセリエAシフトで欧州ではサブメンバーを多用して戦ったりするので、ほとんどのチームが春を待たずにサヨウナラ。UEFAのリーグランキングは「チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグのポイントは同等」なので、どちらかだけがんばってもダメなのです。かくしてイタリアは、チャンピオンズリーグの出場枠を減らされました。この先、彼らが今のままでいてくれれば問題はないのですが…。
私が焦っているのは、今季のイタリアのヨーロッパリーグ出場クラブが、現在セリエAで首位のユヴェントスと、3位のナポリだということです。彼らはチャンピオンズリーグでヘタを打ってこちらにまわってきたわけですが、率直にいって、ここでは圧倒的に強いです。結果、「イタリア勢同士の決勝」などやられようものなら、今度こそプレミアリーグの足場がぐらぐらし始めます。…長くなりましたが、トッテナムとスウォンジーに「がんばれヨーロッパリーグ!」と叫んでいる理由がわかっていただけましたでしょうか。この件については、リヴァプールとエヴァートンをはじめ、プレミアリーグ上位チームに苦言を呈したいです。欧州で勝つことを考えたら、ウィガンにFAカップを獲られてる場合じゃないんですよ、と。
というわけで、やっとここでヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦・セカンドレグのお話です。ドニエプル・ドニエプロペトロフスクに、アウェイの緒戦を0‐1で敗れていたトッテナムは、本拠地ホワイト・ハート・レーンで3‐1と逆転勝ちです!いや、それにしても危なかったですね。48分に先制したのはドニエプルのゾズルヤ。ノースロンドンは、残り40分強で3点獲らなければ敗退、という絶体絶命のピンチ。ここからチームを救ったのは、やはりこの2人でした。
56分にエリクセンが直接FKを見事に叩き込んで同点。65分には、またもエリクセンのクロスから、今度はエース・アデバヨルが決めて勝ち越し。しかし、2-1ではまだ足りません。このまま終わればアウェイゴールルールでドニエプルの勝ち抜けです。勢いはトッテナムにありますが、残り20数分でいけるか…と思いきや、2点めの4分後、縦パス1本で抜け出し16強進出を決めたのはアデバヨル!ゴールというものは、入るときはあっけないものです。地力で勝るトッテナムが最後に帳尻を合わせ、ヨーロッパリーグ優勝に希望をつなぎました。
トッテナムとは逆に、地力に勝る相手に勝ち越しを許したのはスウォンジーでした。いや、惜しかった!12月のチャンピオンズリーグで、アーセナルにホームで完勝したナポリを相手に、78分まではスウォンジー勝ち抜けでゲームが進んでいたのですから。ホームでの第1戦を0-0で折り返し、ナポリに乗り込んでのセカンドレグは、インシーネに先制された後、デ・グズマンが同点ゴールを決めて1-1。アウェイゴールで優位に立ったスウォンジーは、ナポリよりも多くの決定機を作って何度もベスト16をつかみかけます。
しかし、最後は決定力の差が出てしまいました。2-1となる勝ち越しゴールを決めたのは、レアル・マドリードから今季やってきたゴンサロ・イグアインです。イタリアのクラブに勝ち越しを許せば、得意のディフェンスとのらりくらりの時間使いでチャンスの芽をつぶされます。追加タイムには、インレルに3点めを喰らい、スウォンジーのチャレンジはジ・エンド。「トッテナムはやっぱり強かった!」と拳を突き上げながら、同時に「ナポリはやっぱり強かった…」とため息をつくしかありません。
トッテナムのみなさん、おめでとうございます。あと3戦、万力込めて戦って、ぜひ優勝してくださいね。マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、「ラスト40分で0-2」からひっくり返したトッテナムには勇気をいただきました。こちらは「本拠地オールド・トラフォードで、ラスト90分で0-2」なわけですから。勝負はまだまだわかりませんね!
スウォンジーは本当に残念でしたが、力は出し切ったのではないでしょうか。グループリーグ勝ち抜けを含め、素晴らしい欧州での戦いぶりでした。…とはいえ、この件についても、リヴァプールとエヴァートンをはじめ、プレミアリーグ上位チームに苦言を呈したいです。欧州で勝つことを考えたら、スウォンジーにキャピタルワンカップを獲られてる場合じゃないんですよ、と!
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更新お疲れさまです
バイエルン、バルサ、レアルの3強と当たったら負けても仕方ないってなってる辺りがプレミアは格下になってるってことですよね
戦力的に劣るのは仕方ないですが戦術でカバーすることはできますし、戦術だけでなく日程やファール基準なんかももっと他のリーグ(欧州)基準に変えていくべきなのかもしれません
ゆくゆくは1、2チームは3強と互角に戦えるレベルになってもらいたいです
借金してもお金使ってる2チームが優勝候補と言われないあたりプレミアもまだだめかもしれませんね
自分から頭突きしてレッドカード出させたフェルトンゲンさんはどうなんでしょうね
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すんごい不快な勝ちだったのは俺だけ?
自分から頭突きではなく自分から近づいて行っただけでしょう?
頭を振ってるのは明らかにドニプロの選手だよ、よく見た方がいい
じゃ、なんで本文で触れないんですか?
都合悪くないなら相手に退場者出したことをちゃんと書かないと
俺は管理人じゃないから、勘違い乙!w
チェルシーさん クロップさん>
確かに、おっしゃるとおり、格下になってますね。ただし、勝てるかどうかはともかく、チェルシーはスペイン2強やバイエルンと戦えるとは思います。日程面は早急に改善してほしいですね。
コウチさん プレミア大好き!さん 通りすがりさん>
以前にも書きましたが、個別のジャッジについては、レフェリーのジャッジ尊重、というスタンスです。私にはフェルトンゲンの自作自演にみえましたが、見る位置によっては違う見え方になることもあるので、そこは何ともいえません。とはいえ、ああいう観客席から見て理由がわかりづらいレッドカードの際は、試合後でもいいので何らか説明があるとうれしいですね。
プレミア大好き!さん 通りすがりさん>
どんな状況であれ、緒戦で敗れている相手に、残り30分をきってから2点を奪うことはそれなりに大変なことですので、そこを中心に書きました。このゲームについて、守らなければならない立場も都合も特段ありませんが、退場が出たことを書く・書かないについては、話の趣旨次第でどちらもありだと思います。短い文章のなかで、退場のことを字数を割いて書けば、意図しなくても「10人になったから点が入った」という伝わり方になることもあります。私は、「(相手が何人であろうと)敗退寸前のプレッシャーのなかで結果を出した、アデバヨルとエリクセンのプレイは素晴らしかった」ということを伝えたかったのです。
いずれにしても、お互いに好きなサッカーの話で、ましてや長い文章が書きにくいため意図が伝わりづらいコメント欄で、最初からケンカ腰のコメントをするのは控えていただけるとうれしいです。理性的にご意見をいただければ、どんな意見でも私なりの回答を冷静にお返ししますので(時間の許す限り、ではありますが)。何とぞ、よろしくお願いいたします。