マンチェスター・ユナイテッドはバイエルンに勝てるのか?【前篇】前半0-0、後半から香川真司登場!
試合開始からしばらくは互角の攻防でしたが、7分に右サイドからロッベンがきわどい左足シュートを放つと、アウェイのバイエルン・ミュンヘンが試合を支配し始めます。11分、リベリーとロッベンのコンビネーションで右サイドを完全に突破。16分にはロッベンが今度は右からドリブルで縦に入り、グラウンダーの速いラストパス。いずれもトップに入ったトマス・ミュラーに合わず、中でクリアして事なきをえますが、プレミアリーグのマンチェスター・シティ同様、バイエルンがペナルティエリアの脇のスペースを使って精度の高いグラウンダーで仕留めようとしているのは明白です。24分、アラバ。26分には再びロッベン。マンチェスター・ユナイテッドの右サイドに緊張感が走り続けます。
強いていえば、「深めに守ってカウンター」という戦術なのでしょうか。マンチェスター・ユナイテッドの中盤のラインはペナルティエリアの10メートル前くらいまで引いています。ボールを奪うとウェルベックやルーニーにロングフィードを入れて拠点を創ろうとしますが、フォローの少ない攻撃はここで止まりがち。30分、ロッベンが右からドリブルで仕掛けて、得意の中への切り返しからの左足シュート。これはGKデ・ヘアが好セーブでCKに逃れます。31分、これが初めてでしょう、ウェルベックのミドルはGKノイアーの正面。32分、右サイドから中央に戻したボールをルーニーがダイレクトで狙うも、DFがブロック。マンチェスター・ユナイテッドの攻撃は単調です。
36分、左からアラバがワンツーで簡単に抜けて、ヴィディッチとトマス・ミュラーをイーブンで競らせるきわどいクロスを出すも、ここはヴィディッチが先にタッチ。バイエルン・ミュンヘンのラインはハーフライン付近まで上がっています。すると39分、マンチェスター・ユナイテッドが千載一遇のチャンスを迎えます。自陣でのボールカットからキャリック、ギグスとつながり、ルーニーのスルーパスを受けてCBボアテングに競り勝ち、独走を始めたのはウェルベック。視界にはGKノイアーだけ。余裕たっぷりの1対1を外すことはないだろうと思わず腰を浮かした瞬間、ひるんだウェルベックが中途半端なループを狙ってノイアーにブロックされます。ああ、残念!本拠地オールド・トラフォードで押されまくったゲームは、しかし前半0-0。後半、マンチェスター・ユナイテッドはどうするのでしょうか。守りきるのか?攻めに転じるのか…。
後半、何とギグスに変わって香川真司、登場!どうしたんだ、モイーズ監督。守って後半勝負というのが当初からのゲームプランだったのでしょうか。これは、勝ちにいってます。しかし46分、先にチャンスをつかんだのはバイエルン。右サイドからゴール方向に出たボールに飛び込んだのは、センターMFシュバインシュタイガー。シュートは右に外れますが、世界王者がアウェイゴールを狙ってギアを一段、上げてくるのは明確です。
50分、ルーニーが縦1本から抜け出すと、これはノイアーが飛び出しヘディングでクリア。直後、右サイドに飛び出した香川真司の落としからクロスが上がり、ルーニーがヘディングシュートするも、ノイアーの正面。前半に比べて、プレミアリーグの元王者は積極的に前に出ます。バイエルンも負けていません。55分、ホームチームの波状攻撃をカットすると、ロッベンが右から仕掛けて中央に落とし、トニ・クロースが強烈なミドル。マンチェスター・ユナイテッドの守備陣は、体を張ってこれをカットします。スコアは依然として0-0。どちらが先に点を獲るのかわからない好ゲームは、この後、思いもよらない展開を迎えます。
長くなりました。続きは、直後にUPする「マンチェスター・ユナイテッドはバイエルンに勝てるのか?【後篇】勝ちにきたバイエルンの打ち手は…!」に続きます。
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