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マンチェスター・ユナイテッドはバイエルンに勝てるのか?【後篇】勝ちにきたバイエルンの打ち手は…!

「マンチェスター・ユナイテッドはバイエルンに勝てるのか?【前篇】前半0-0、後半から香川真司登場!」より続きます。チャンピオンズリーグ準々決勝、本拠地オールド・トラフォードで世界王者と戦う、元プレミアリーグ王者のマンチェスター・ユナイテッド。圧倒的に押されながらも前半終了直前に決定機を創ったホームチームは、後半勝負。香川真司を投入して、先制点を奪いにいきます。57分、スローインを受けた香川真司は、ドリブルで左サイドから仕掛け、CKをゲット。キッカーはもちろん、ウエイン・ルーニー。

…こういう勝負はえてして、あっけなく均衡が破れるものです。どちらが先に獲るかわからないイーブンの勝負を先に制したのは、何とマンチェスター・ユナイテッドでした。58分、ルーニーのCKでフリーになって、完璧なヘッドを突き刺したのはCBヴィディッチ!これぞオールド・トラフォードというような大歓声と地鳴り!バイエルンはどうしたのでしょうか。魔が差したとでもいうのか、セットプレイでは最も怖いセルビア代表DFから完全に目を離していました。

さあ、ここからのバイエルンは当然の反撃モード。GKノイアーはペナルティエリアを飛び出して最終ラインの背後をカバーしています。ビハインドを背負った直後は、サイドをえぐりにきていた前半と違って狙いの弱いアーリークロスが増え、マンチェスター・ユナイテッドを楽にしてしまっていましたが、63分にベップ・グアルディオラ監督が勝負の一手を放ちます。トマス・ミュラーを諦め、ヘディングで勝負できるマンジュキッチ投入。残念ながら、この采配は大当たりです。マンチェスター・ユナイテッドサポーターの恍惚の時間は、たったの9分でした。ラフィーニャが右サイド深くからクロスを上げたのは67分。マンジュキッチがヘッドで落とすと、飛び込んできたのはまたもシュバインシュタイガー!今度は左足のボレーが見事にボールの芯を捉え、デ・ヘアはまったく反応できません。やりたくなかったアウェイゴール。1-1、同点。

勝ってミュンヘンに帰りたいバイエルンは、攻勢、続行です。70分、ロッベンが右から持ち込んで打ったシュートは枠の外。77分、ロッベンは今度は中央、右足。いずれも枠を捉えきることはできませんでしたが、デ・ヘアは息が抜けません。80分、自陣での香川真司のボールロストからピンチ。縦に飛び出したリベリーがゴール手前からラストパスを転がしますが、中でマンジュキッチが触れず、マンチェスター・ユナイテッドは命拾いします。

ラスト10分、勝負は決まるのか、このままドローでミュンヘンに持ち越すのか。ビュットナーをアシュリー・ヤングに代えるという積極的な采配を見せていたモイーズ監督は、ウェルベックを下げチチャリートを入れるという最後の勝負に出ます。今日のモイーズ監督の選手起用には納得です。今季、プレミアリーグで何度も悔しい思いをした聖地オールド・トラフォードですが、われわれはここでは勝たないといけないのです。

残り5分を切っても、一進一退。終了間際には、シュバインシュタイガーがルーニーを削って2枚めのイエロー。もう、時間がありません。チチャリートを走らせたパスがゴールラインを割り、熱くなったサポーターがスタンドから投げ込んだ紙コップをノイアーが処理しているうちにタイムアップ。プレミアリーグ勢、2シーズンぶりの4強入りをもくろむマンチェスター・ユナイテッドは惜しくもドロー。最悪ではないものの、次戦は完封して0-1で勝つか、2点を獲ってドロー以上に持ち込まないといけないという厳しい条件で敵地アリアンツ・アレナに乗り込むことになりました。

ボールポゼッション30:70。シュート数は6対15。成功したパス本数は174本⇔701本!という圧倒的な支配力と手数の差。これがグアルディオラのバイエルン・ミュンヘンであり、これでも勝利寸前という着地に持ち込めるのがいいときのマンチェスター・ユナイテッドでもあります。とにかく点を獲りにいってほしい、勝ちにいってほしいと思っていたので、今日の試合には一定、満足です。ウェルベック、思い切り打ってほしかったなぁ…。いやいや、あれが入っていれば後半頭からの香川真司投入もなく、別なゲームになってましたね。今日は、オッケー。敵地でのセカンドレグで、1999年5月にトレブル達成のカンプ・ノウで見せたような勝利への執念を期待しましょう!

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“マンチェスター・ユナイテッドはバイエルンに勝てるのか?【後篇】勝ちにきたバイエルンの打ち手は…!” への6件のフィードバック

  1. より:

    ヴィダはセルビアだよー

  2. クロップ より:

    普通にいい試合だったと思います
    ユナイテッドは現状でのベストに近いプレーだったと思います

  3. makoto より:

    いい試合でしたね。同点にされたのは残念でしたが、気合い充分でいいディフェンスだったと思います。

  4. スパーズ推し より:

    両チームの現状を考慮すれば、結果は悪くないと思います

    セカンドはアウェーですが
    バイヤンはシュバイニーとハビマルが出場停止
    よって、ベップフットボールの要である中盤の底にはラームを起用してくると思われます
    ラームの方に問題は全く無いものの、ラームが抜けた右サイドバックは穴になるでしょう
    ここに上手く付け込めればワンチャンはあると思います

    まぁ、それでもかなり苦しいのは間違いないですね…
    ミラクルを期待してます

  5. グーナー より:

    スパーズ推しさん>
    昨季のアーセナル戦、今期のマン・シティ戦がそうでしたが、バイエルン・ミュンヘンは、有利な状況でホームで気を抜く癖があります。厳しい状況ではありますが、付け入るスキはあると思います。

    —–
    去年ベスト16一昨年GL敗退なのでベスト4なら2でなく3シーズンぶりだと思います。

  6. makoto より:

    グーナーさん>
    「プレミアリーグ勢、2シーズンぶり」と書いています。チェルシーの優勝があるので、2シーズンですね。

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