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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Chelsea×Stoke】”エジプトのメッシ”が本領発揮!来週の決戦を控えて、チェルシー万全!

前週のプレミアリーグでクリスタル・パレスに敗れ、ミッドウィークのチャンピオンズリーグ、パリ・サンジェルマンには3失点を喫して追い込まれたチェルシー。公式戦連敗という、彼らにしては珍しい状況からの巻き返しを賭けた一戦でしたが、スタンフォード・ブリッジで40年勝利がないストークは、難しい敵ではありませんでした。

今夜のゲームは、さしずめ「サラー祭り」。昨秋のチャンピオンズリーグで、バーゼルにいたモハメド・サラーはチェルシー相手に2試合2ゴール。スイスの伏兵がプレミアリーグの優勝候補相手にダブルを決める原動力となり、モウリーニョ監督に見初められて1月に合流した選手です。彼が「エジプトのメッシ」といわれる理由が、このストーク戦でよくわかりました。F・トーレスがDFとの競り合いに苦しむなか、サラーは再三にわたって最終ラインを混乱に陥れ、チームを勝利に導いたのです。

立ち上がりからストークの中盤に強いプレッシャーをかけ、速攻からシュートを放つチェルシー。8分にはF.トーレスの右足、9分にはサラーが左足。いずれも枠にはいかないものの、ストークDF陣にマンマークに近いチェックをさせることで、MFが入り込むスペースを創るには効果的です。18分、最初の決定的なシュートはウィリアン。中央やや左でボールを受けたブラジリアンは、チャンピオンズリーグを控えてこの日休んでいたアザールのようなドリブルで中央からミドル。ゴール右隅を襲ったシュートは、GKベコヴィッチがかろうじてCKに逃れます。

プレミアリーグにおけるチェルシーのかねてからの悩みはFWの得点力ですが、この日のF.トーレスも、シュートを枠に飛ばせません。中盤では相手にボールを持たせながらも、決定機の数で勝るチェルシーでしたが、このまま0-0の状態が続くと、クリスタル・パレス戦の悪夢を繰り返すことにもなりかねません。しかし31分、サポーターのやきもきする気持ちを一発で晴らしたのがサラーでした。左SBアスピリクエタのスローインからゴールライン際をえぐったマティッチは、ファーサイド、ペナルティエリアの角で待っていたサラーを見逃しません。まっすぐ足元にきたグラウンダーを、サラーは思い切りよく左足でシュート。GKベコヴィッチはボールに触ったものの外に出せず、チェルシーに待望の先制点が入ります。

これでペースは完全にチェルシー。それまでは何度も攻勢に入っていたストークは、ペナルティエリア手前まで持ち込むことすら難しくなります。40分、クロスボールを完璧に頭で叩いて決めたイヴァノヴィッチのゴールはオフサイド。46分、ウィリアンのきわどいクロスがゴール前を横切るも、誰も反応できずにボールはゴールラインの外へ。チェルシーが完全に優勢ではありながらも、前半は1-0。とはいえホームチームにとっては「よくある折り返し」でしょう。今日のチェルシーは落ち着いています。

後半、先に仕掛けてきたのはストーク。頭からウィルキンソン、チャーリー・アダムを投入し、早い時間に追いつこうとします。チェルシーの最初のカードは59分、何もできずにゲームの流れから消えていたシュールレを下げ、アザール登場。すると直後の60分、アザールとサラーの決定的な仕事で、チェルシーが追加点をゲットします。

左サイドでボールをキープしたアザールが、後ろから追い抜きにかかるサラーに絶妙なヒールパス。スピードで縦に抜けたサラーを、DFウィルキンソンが無理な態勢から倒してしまいます。このPKはランパードがGKに止められますが、こぼれ球を自ら拾って叩き込み、2-0。勝負はここで決まりました。意気消沈したストークは、チェルシーに余裕をもってボールをまわされます。62分、アザール、ウィリアンとつないで、右サイドにいたF.トーレスが右足で思い切り狙うもDFがブロック。すると71分、サラーのパスを受けたウィリアンが、ゴール右隅にきれいなコントロールショットを沈めて3-0。最後はセーフティにゲームをたたんだチェルシー。マンチェスター・ユナイテッドに続き、来週のチャンピオンズリーグに向けて弾みがつくプレミアリーグでの圧勝劇でした。

チャンピオンズリーグに出られないマティッチとサラーをフル稼働させる一方で、火曜日に使いたいオスカルを休ませ、アザールとダヴィド・ルイスは途中出場。ランパードにも疲労を残させず、ラスト30分は省エネサッカーで流したチェルシーは、決戦に向けて万全の構えです。一方、この2時間前に本拠地パルク・デ・プランスで同じく3-0快勝を決めたパリ・サンジェルマンも、マチュイディを休ませ、ラベッシ途中出場。先制点を決めたカバーニは65分でお役御免と、互角の状態でロンドンに乗り込んできそうです。ここまで両者のやりくりが似ているのをみると、来週のチャンピオンズリーグはますます盛り上がりますね。プレミアリーグ、欧州と二兎を追うチェルシーは、ストレスフルなゲームが続きますが、百戦錬磨のモウリーニョ監督にこれといった隙はないようです。(ウィリアン:写真著作者/Голубович Дмитрий フランク・ランパード:写真著作者/Aleksandr Mysyakin)

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“【Chelsea×Stoke】”エジプトのメッシ”が本領発揮!来週の決戦を控えて、チェルシー万全!” への2件のフィードバック

  1. チェルシー より:

    更新お疲れさまです

    ホームではさすがの試合運びで完勝でしたね
    スタンフォードブリッジでは基本的には観てる方も不思議なくらい負ける気がしないですね
    サラーはまだまだ雑なところもありますがもっとフィットした来季が楽しみです

    PSG戦は二年前のナポリ戦のような逆転劇に期待ですね
    ユナイテッドとともにベスト4に進むことを願ってます

  2. makoto より:

    チェルシーさん>
    何でしょうね、本拠地でのこの強さは。私も同じく、チェルシーとマン・ユナイテッドの逆転に期待しています。

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