優勝は西の2クラブ!(のはず)…チャンピオンズリーグ&ヨーロッパリーグ準決勝プレビュー
チャンピオンズリーグは、プレミアリーグのクラブに勝ち取ってもらいたいという願望を込めればチェルシーVSレアル・マドリードなのですが、チェルシーは危ないですね。テリーは間に合うかもしれない、という報道もありましたが、こともあろうに経験豊富な順番に選手を失うとは…。ここぞという試合でランパード、チェフがいないとなると、先制されたときに落ち着いてゴールを狙えるかが不安です。常日頃、「1-0でならいつでも勝てる」とうそぶくモウリーニョ監督ですが、ダヴィド・ルイスとケーヒルのコンビでスペインのトップクラブ相手にクリーンシートを実現できるか、という問いに対しては、Yesとはいわないのではないかと思います。
シメオネ監督は、「PK戦も辞さず」で守備を固めてくるでしょう。アクシデントがあっても耐えられる2-0に持ち込みたいモウリーニョ監督は、早い時間に点を獲るべく攻撃的な布陣でくるのではないかと思います。ワンサイドゲームにはならないであろうこのカードで観たいのは、0-0で後半に入ったときの、両監督の交代カードですね。スタンフォード・ブリッジで戦えるというものの、プレミアリーグのようにスムーズに事は進みそうにない雲行きですが…。まずは、モウリーニョ監督のスタメン選択、とりわけトップと前の3人の顔ぶれに注目です。
そしてこちらも緊張感が高いです。バイエルン・ミュンヘンとレアル・マドリード。注目すべきは、「最初の15分」ですね。ブーイングの大合唱のなかで戦ったスペインでの初戦でも、スタートからラッシュをかけてきたバイエルン・ミュンヘンは、はなから攻め込んでイーブンに持ち込もうとするに違いありません。私は「ファーストレグはレアル・マドリード」と予想しましたが、これはあくまでもホームだったからであって、ぺぺがいないかもしれないアウェイでの第2戦で、同じように試合を進めるのは難しいでしょう。しかしそれでも、ファイナルに進むのはレアル・マドリードだと思います。第1戦で、3点失ってもおかしくないほどDFラインにスキがあったバイエルンが、次のゲームでそれを修正しきれるとは思えないからです。復帰から時間が経って調子を上げてくるクリスティアーノ・ロナウドの活躍で、2-1か2-2でフィニッシュ。レアル・マドリードが競り合いを制する、というのは私の予想です。
バイエルン・ミュンヘンは、中盤での厳しいチェックからの速攻を軸としていた昨季のユップ・ハインケスのチームのほうが怖かったですね。象徴的にいえば、「どうやって勝てばいいのか、わからないチーム」。グアルディオラのサッカーは、素晴らしいのは間違いありませんが、対応策は明快です。守ってカウンターをさせたら天下一品のイタリア人、アンチェロッティが、2006年にワールドカップを制したイタリア代表のような必殺カウンターを繰り出し、決勝に駒を進めるとみます。
■チャンピオンンズリーグ準決勝・ファーストレグ
アトレティコ・マドリード 0-0 チェルシー
レアル・マドリード 1-0 バイエルン・ミュンヘン
ヨーロッパリーグは、「明らかに地力に差があるセビージャが順当勝ち、アウェイで強いベンフィカが逃げ切り」でしょう。ポルトガルのスーペルリーガのレベルに疑問符がつくとはいえ、今季、ベンフィカは開幕戦のアウェイでマリティモに負けて以来、ギリシャでオリンピアコスに完封されただけで、年明けはアウェイ無敗です。イタリアで首位のユヴェントスといえども、ホームでのサポーターの圧力が厳しいプレミアリーグのトッテナムから3点を奪ったシンプルな攻撃に手を焼くと思われます。ここは、「ベンフィカが2点以上を奪ってファイナル進出」となるのではないかと思います。
■ヨーロッパリーグ準決勝・ファーストレグ
セビージャ 2-0 バレンシア
ベンフィカ 2-1 ユヴェントス
というわけで、チャンピオンズリーグはマドリード対決、ヨーロッパリーグはベンフィカVSセビージャと、スペインの年で終わりそうな今季の欧州戦線。各チームとも、泣いても笑ってもあと2試合。欧州カップのファイナリストは来週、決まります。「プレミアリーグを代表して戦っている」とモウリーニョ監督が公言するチェルシーには勝ってほしいんですけどね…。
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