【Everton×MAN.CITY】苦手のグディソン・パークで競り勝ったマン・シティ、優勝までエティハドであと2つ!
ダヴィド・シルヴァこそベンチスタートですが、ヤヤ・トゥレ、アグエロ、コンパニが揃ったマンチェスター・シティは気合充分。対するエヴァートンは、プレミアリーグ最強の両SB、レイトン・ベインズとコールマンが攻撃で機能するかどうかがポイントです。9分、アグエロからサバレタにスルーパスが通り、サバレタがダイレクトでシュート。この直後でした。20歳のトップ下のスーパーゴールが炸裂したのは。レイトン・ベインズが左サイドから通したボールを、中央で受けたネイスミスが落とし、ロス・バークリーのカーブをかけた見事な一発がGKハートの頭上を襲い、右隅に突き刺さります。エヴァートン、最高のスタート。しかしこの後、ゲームを支配し始めたのは、1点を追うアウェイチームでした。
15分、左サイドからDFを引き連れて強引に中に入ったヤヤ・トゥレがシュートを放つも、ゴールの上。さらにクリシーの速いクロスは、ストーンズがヘッドで必死のクリア。エヴァートンはゆっくりボールをキープし、何とか試合を落ち着かせようとします。20分にはロス・バークリーがドリブルで中央突破を図りますが、これはマン・シティDFが複数でつぶしにかかります。すると22分、ヤヤ・トゥレのパスから右サイドを突破したアグエロが、GKハワードのニアサイドを強く抜いて1-1。両者とも攻撃的なこのゲームは、まだまだどちらに転ぶかわかりません。
26分、マンチェスター・シティにアクシデント。先制点のアグエロが、左太腿の裏を押さえて交代を要求しています。代わりに入ったのはフェルナンジーニョ。同点の前半でカードを1枚切らざるをえなくなるとは…。ペジェグリーニ監督は、さっそく難しい采配を強いられます。
エヴァートンはパスミスが多く、マンチェスター・シティの優勢は動きません。29分、右サイドからのサバレタのクロスは、ジャギエルカがゴール直前で何とかクリア。35分には、左のナスリがペナルティエリア外からミドルシュート。エヴァートンは、サイドを崩そうとボールを出しても、厳しいプレスに後ろに戻すシーンが目立ちます。完勝したアーセナル戦が嘘のような消極的なサッカー。このままでは、マンチェスター・シティが勝ち越すのも時間の問題でしょう。
その瞬間は、42分にやってきました。右サイドを縦パス1本で抜け出したフェルナンジーニョが、角度のないところから強烈なシュート。GKハワードが弾いたボールをミルナーが拾って中に浮かすと、マークが外れていたジェコが右隅に落とす完璧なヘディング!前半は1-2。ビハインドを背負ったエヴァートンに、反撃の手段はあるのでしょうか。
後半開始からすぐ、この日元気だったロス・バークリーが自陣からドリブル突破。一気にペナルティエリア手前まで走ると、左のネイスミスにラストパス。GKと1対1になり、同点と思われたシュートは、ジョー・ハートのビッグセーブに阻まれます。この大ピンチから1分後の48分、マンチェスター・シティがプレミアリーグ優勝に大きく歩を進める3点めを決めます。ナスリが左から突破し、2回切り返しを入れて出したグラウンダーを、ワンタッチで軽く押し込んだのはまたもやジェコ!今のマン・シティに、2点差は絶望的です。エヴァートンはここから攻勢を強めますが、マンチェスター・シティの最終ラインは落ち着いており、裏に抜けようとするルカクやネイスミスを自由にさせてくれません。
それでも、劣勢のエヴァートンは粘ります。65分、レイトン・ベインズのピンポイントクロスを、ルカクが左ポストに当てるヘッドで決め、2-3。さらに2点は厳しいミッションですが、マルティネス監督は67分にデュルフォーをピッチに送り出し、勝負を賭けます。70分には、サバレタが右サイドから斜めに抜け出し、GKハワードとの1対1から左足シュート。これはハワードが足でストップ。ラスト20分に望みをつなぎます。
ここからは、ホームのエヴァートンがボールを支配する展開。左右に球を散らして揺さぶりをかけますが、マンチェスター・シティはペナルティエリア周辺に壁を創り、エヴァートンにシュートを打たせません。86分、ロス・バークリーが右サイドを突破。そのこぼれ球に反応したデュルフォーがやはり右からドリブルで持ち込み、フリーでシュート。これをジョー・ハートがセーブしたのが、エヴァートン最後のチャンスでした。6分の追加タイムは、マンチェスター・シティがうまく消化し、白熱の一戦はついにタイムアップのときを迎えます。2-3、エヴァートン、及ばず。
これは完全に力の差ですね。彼ららしい攻撃で3点をもぎ取り、最後まで集中力を切らさなかったマンチェスター・シティをただただリスペクトしたいと思います。エヴァートンが惜しかったのは、後半最初のビッグチャンスで、ネイスミスのシュートをジョー・ハートに阻まれたシーン。あの時間帯に同点に追いついていれば、勝負の行方はわからなくなっていたはずです。しかしそれも、イングランド代表GKの素晴らしいプレイに拍手を送るしかないでしょう。
苦手のグディソン・パークで競り勝ったマンチェスター・シティ。視界には、プレミアリーグ優勝が初めてはっきり見えています。既にプレミアリーグ残留を決めている14位アストン・ヴィラと12位ウエストハムに、無敵のエティハドで勝てばOK。決定は最終戦まで持ち越しそうですが、ここからさらに事件が起こる予感はまったくありません。とはいえ、史上最高の大混戦だったプレミアリーグ2013-14シーズンを、ここまで盛り上げてくれたリヴァプールやチェルシーの戦う姿は最後まで見届けたいと思います。
今日は、優勝チームにふさわしいサッカーだったと思います。おめでとうございます、マンチェスター・シティのみなさん!いよいよあと、2つです。(ロス・バークリー 写真著作者/Jon Candy)
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昨日は、kopにとって歴史的な日でした。
なんせ、エヴァートンを応援してましたから。
しかし、エヴァートンは、バークリーがいなく、3バックに変更してきたことが、あまり機能してませんでした。まぁ、昨年から大幅にブラッシュアップされたこのチームも来季が期待できるチームですね。
もし玄関の前にカブールが立っていたら
そのままドアを閉めてやりたいですww
シティがほぼ決定ですか
もしアグエロがいなくても、エティハドでハマーズとヴィランズなら落とさないでしょうね
……ジェラード優勝が見たい僕にとっては、ヴィランズあたりにはぜひ健闘して欲しいんですけどねw
リバサポさん>
確かに、ギャレス・バリー不在でCB3人にしたことで、サイド攻撃のフォローが薄くなってしまいましたね。後半、デュルフォーを入れて4人に戻しましたが、それでも昨日の彼らでは、勝ち点を奪うのは難しかったかもしれません。
スパーズ推しさん>
アグエロがいない代わりにダヴィド・シルヴァが戻ってきて、アストン・ヴィラとウエストハムに負けるとは考えにくいですね…。