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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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プレミアリーグ最初の大物移籍ニュース…ですが。ジエゴ・コスタ、チェルシー移籍合意!?

イギリスの「スカイスポーツ」「ESPN」など複数メディアが一斉に報道しています。チェルシーが、以前から噂になっていたアトレティコ・マドリードのストライカー、ジエゴ・コスタと移籍合意に至ったとのこと。移籍金は3200万ポンド(約54億4000万円)と報じられています。ESPNは、ジエゴ・コスタ本人がチームメイトに退団することを伝えたといっており、スカイスポーツは「6月正式発表」と伝えています。これが事実であれば、来季、チェルシーの攻撃がぶ厚くなるのは間違いないでしょう。同時に、こちらも以前から話題になっておりましたが、「フェルナンド・トーレスのアトレティコ・マドリード復帰」という話が一気に進む可能性もあります。

一方で、スペインメディアの報道は真逆です。何かと飛ばし記事をぶち上げる「マルカ」は、ジエゴ・コスタが「周囲の人間が愚かなことをいっている」と憤慨しており、アトレティコ・マドリードとジエゴ・コスタが新しい契約を結ぶ見込みと報じています。イギリスは移籍、スペインは残留と、ひとりの選手に関する移籍報道が、出す側と受ける側で逆になるのもよくある話。どちらかが勇み足でブチ上げているわけですが、さて、今回はどちらが飛ばしてくれているのでしょう?

怪しいのは、このタイミングで報道が出ていること。アトレティコ・マドリードは、5月17日のリーガ・エスパニョーラ最終節で、バルセロナと「勝ったほうが優勝」という戦いを控えており、24日にはレアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ決勝があります。2冠か、無冠か。「スペイン3強対決」の直前に、エースの移籍報道が出るあたりに恣意的なものを感じます。リーガ・エスパニョーラのファイナル直前という時期を考えれば、もしかしたらリーク元は、どうしても無冠に終わりたくないカタルーニャ方面なのかもしれません。

チェルシーから既に具体的なオファーがいっていることと、ジエゴ・コスタはスペインリーグとチャンピオンズリーグが終わるまでは自身の去就に関するニュースに煩わされたくないと思っており、決まるのは早くても6月になること、この2点は間違いなさそうですね。出身地であるブラジル国籍取得を諦め、ワールドカップのスペイン代表に選ばれたストライカーは、今季34試合で27ゴール。彼の移籍が実現すれば、F.トーレス、ソルダードと、最近プレミアリーグで良績を残せていないスペイン人FWの評判を、いい方向に変えてくれると思います。チェルシーサポーターからすれば、「果報は寝て待て」ですね。6月の続報を待つこととしましょう。

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