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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

赤から青へ…セスク・ファブレガス、3年ぶりのプレミアリーグ復帰はやはりチェルシー!

ついに決まりました。セスク・ファブレガスのプレミアリーグ復帰。移籍先は、古巣アーセナルではなく、イギリス各紙で報じられていたチェルシーです。移籍金3000万ポンド(約51億円)は、アーセナルがセスクを優先して買い取れると伝えられていた金額。チェルシーは、プレミアリーグの他クラブと無益なセリをして獲得額を吊り上げられることなく、ランパードの後継者を獲得できたようです。

あらためて決まってみると、この移籍の最大のポイントは「アーセナルが買い取りオプションを行使せず、ロンドンのライバルにセスクを送るというギャンブルをしたこと」「昨季、セスク獲得にあれだけ執心していたマンチェスター・ユナイテッドが、お目当ての選手が売りに出されるという千載一遇のチャンスを逃したこと」でしょう。アーセナルの監督が、他ならぬモウリーニョ氏であれば、「プレミアリーグの他クラブにセスクを渡して強くさせたくない」という理由だけでも獲得していたかもしれません。

負けず嫌いのポルトガル人監督は、昨年の夏、デンバ・バを獲りたがっていたアーセナルがエジルを獲得したのを聞くと、当時は構想外だったセネガル代表FWをプロテクトしてライバルの強化を妨げたぐらいです。ヴェンゲル監督にしてみれば「頭数が揃っている中盤の選手獲得に50億もかけたくない」「今やセカンドストライカーの色が濃いセスクは、エジルとポジションがかぶる」のでしょうが、敵は、ランパードの後釜としてスペイン代表の10番を獲得するという絶好の補強を成功させたわけです。さあ、ガナーズのギャンブルは、プレミアリーグ2014-15シーズンの結果にどういう影響を及ぼすのでしょうか。来季は、「アーセナルの新加入選手とチェルシーのセスクのどちらがチームに貢献したのか」という視点でプレミアリーグをウォッチするのも楽しみのひとつです。

そして、ああ、マンチェスター・ユナイテッド。今回の移籍報道では、赤い悪魔の名前はほとんど聞かれず、彼らが今回、アクションしたのかどうかすらわからないぐらいですが、チャンピオンズリーグ出場権がないクラブには、はなから勝ち目がなかったということなのでしょうか。一時期、バルセロナはマタを欲しがっているという報道もあったので、先手必勝でマタとの交換トレードなどという話ができれば、違う展開もあったのではないかとついつい想像してしまいます。ファン・ハール監督がどういうサッカーをしようとしているのか、その全貌は明らかになっていないものの、過去に採用していた4-3-3や3-4-3のコレクティブなサッカーを想定すれば、スペイン代表でベンチを温める時間が長いマタより、準レギュラーのセスクのほうが機能するのは間違いないでしょう。

来季、赤と青が交錯するロンドンダービーは、ちょっとした遺恨試合になりそうですね。3年ぶりにプレミアリーグで戦うセスクは、エミレーツ・スタジアムでどのように迎えられ、どう振る舞うのでしょうか。「ゴールを決めても歓喜しない」というシーンは容易に想像できますが…。もはや外野でしかないマンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、アーセナルの元キャプテン周辺で起こるさまざまな騒動を、野次馬根性満載で愉しませていただこうと思います。

これでよかったんですよね?ヴェンゲル監督…。

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“赤から青へ…セスク・ファブレガス、3年ぶりのプレミアリーグ復帰はやはりチェルシー!” への11件のフィードバック

  1. 京都グーナー より:

    初コメです。
    いつも楽しく見させていただいてますが、今回はやるせない気持ちです。
    去年を超えるBigger summerがなければ怒りは収まりません。

  2. londres nord より:

    売値以上で買わないというガナーズ経営陣の哲学ですね。
    ベンゲルは、セスクの気持ちを尊重し、相場より安い移籍金で、送りだした訳ですから、彼の人間性に賭けたんだと思います。

  3. ぐな より:

    セスクはアーセナルが権利を行使しなかった=補強ポイントではないと
    判断したんでしょう。と頭では分かるのですが、心ではモヤモヤする。そんな感じですね。この時期の移籍のニュースはグーナーの私にとっては常にイライラさせられます。とにかく的確で納得感のある補強で早く安心させて欲しいです。

    —–
    ビジネスとは理解しつつもモヤモヤしますね。アンリならこんな移籍はしなかっただろうと。

    —–
    成金のチェルシーだから、買えただけですよ。

  4. ko より:

    チェルシーに移籍するなら殺して良いとまで軽口を叩いていたわけですから(その時は本気かも知れませんが)現地のグーナーの恨みは恐ろしいでしょう。
    正直日本のグーナーである私もかなりも失望しました。
    いくらなんでも同じロンドンはないですよ…

  5. makoto より:

    京都グーナーさん グーナーですが。さん KOPですがさん  londres nordさん ぐなさん>
    ビジネスに目くじら立てたりはしないし、アーセナルに今は要らないからしかたないんだけど、そりゃないだろ、セスク!」といった感じですかね。モヤモヤ感、やるせなさ、わかります。出戻りの話ではありませんが、テベスがライバルチームへいったときにやりきれない気持ちになりました。

  6. makoto より:

    koさん>
    そうですよね。普通はプレミアリーグ以外、百歩譲ってロンドン以外ですよね。サポーター的には。

  7. プレミアリーグ大好き! より:

    正直チェルシーファンの自分もなんだか微妙な気持ちになりましたが今はとりあえず来てくれた事に感謝して来季に期待したいです
    それと一言だけ言わせて貰いたんですがこの件でチェルシーを叩くのは違うと思います
    移籍を決めたのはセスクであり優先交渉権を行使しなかったのはアーセナルなんですから
    でも正直ガナサポの立場からしたらふざけるな!!といった感じですよね…

    —–
    グーナーの方のお気持ちはお察しします
    ですが選手からしたら仕事ですからね
    他にどのチームからオファーを受けたのか知りませんがライバルとは言っても良い条件にタイトルも狙えるとなれば仕方ない気もします
    心情だけで決めれる事でもないですし

  8. デリック より:

    とにかくセスクにがっかりです。フロントが補強ポイントではないから取りにいかないのは当然。出たいと言って出た人間を通用しなかったからと高い金でとるひつようないですよね。あんだけアーセナル愛を叫んでたから移籍後もファンに愛されてたのにロビンもセスクももう同じ存在ですね。グーナーとしてはみると腹が立ちます。応援なんてできないですね。

  9. プレミアリーグ大好き! より:

    ・2014
    サニャ()
    セスク(チェルシー)
    ・2012
    ペルシ(ユナイテッド)
    ソング(バルサ)
    ・2011
    ナスリ(シティ)
    クリシー(シティ)
    セスク(バルサ)
    ・2010
    ギャラス(チェルシー)
    ・2009
    トゥレ(シティ)
    アデバヨール(シティ)
    ・2008
    フレブ(バルサ)
    フラミニ(ミラン)
    ・2007
    アンリ(バルサ)
    ・2006
    アシュリー・コール(チェルシー)
    ピレス(ビジャレアル)

    それぞれ出て行きかたは違いますが何故主力の放出が止まらないんでしょう・・・

  10. アーセナル より:

    チェルシーが悪いとは特に思わなかったですね
    ただ移籍の言い訳にアーセナルを使ってる時点で彼のメンタルは弱いなあとおもいましたね

  11. makoto より:

    ACOLEさん プレミアリーグ大好き!さん>
    ガナーズサポーターの大勢は「セスク、見損なったぜ!」のようです。世が世なら、マンチェスター・ユナイテッドにきていたかもしれず、チェルシーを責めるのは違うと思う、というご意見には賛同します。これでガナーズサポーターに糾弾されても困りますよね。

    —–
    デリックさん アーセナルさん>
    愛を語りながら、ヨリを戻せないとなったらすかさず近くにいく、みたいな見え方にがっかりされた方も多いのでしょうね。

    プレミアリーグ大好き!さん>
    ギャラがシブそうなこと、ライバルチームの方が優勝への本気度が高そうにみえることが主な理由でしょう。

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