【Brazil2014】南米明暗…コロンビア完勝!ウルグアイはコスタリカに力負けで、死のリーグ突破は絶望的!
日本代表のライバル国の対決は、堅守で決定力があるという前評判だったギリシャが、コロンビアの「大人のサッカー」に完敗しました。強く打つよりも、枠に入れることを大事にしているのがわかるテクニカルなシュートの数々は、ブラジル同様、「DFが打つと思わないタイミングでコースを狙えばシュートは入る」と教えてくれているようでした。
ボールポゼッションでは上回りながら、枠内シュートを2本しか打てなかったギリシャに対して、コロンビアの枠内シュートは総シュートの4割を超える6本。昨日、オーストラリアに勝ったチリのアレクシス・サンチェスのゴールを思い出させるような、ペナルティエリア右脇に侵入したクアドラードからアルメロにつないだ先制点。CKをニアで角度を変え、ラダメル・ファルカオの代役グティエレスが軽く押し込んだ2点め。すべてのチャンスに絡んだ、22歳のチャンスメーカー、ハメス・ロドリゲスが中央突破から巧妙に決めた3点めと、パスのようなシュートが3発。中盤では持たせるものの、ペナルティエリア付近では何もさせないDF陣が、プレミアリーグで活躍できなかったミトログルやカラグーニスに何もさせず、クリーンシートのおまけつきです。
日本代表は、攻撃のリズムが単調で、ゴール前で工夫がないギリシャに負けてはいけません。コートジボアール戦で最低でも勝ち点を奪取し、ギリシャに勝ちきれば、決勝トーナメント進出が見えてきます。
一方、ウルグアイですが、敗因は暑さか、コンディションか。シュート本数でコスタリカを下回る苦戦ぶりは、決して慢心などではなく、明らかに運動量と決定力の差。今日の彼らに、コスタリカをなめるような余裕はなかったでしょう。カバーニのPKで先制し、1-0にしてから同点にされるまでの間は、慎重にゲームをコントロールしていたものの、54分に右サイドをワンツーで崩され、クロスをキャンベルに左足で叩き込まれてからは、パニック。中央を破られ不必要なファールを犯し、3分後のFKでドゥアルテをつかまえきれずにヘッドを許して逆転されると、そこから先は、打つ手なし。CKからカバーニがシュートを放ったシーンしか、チャンスはありませんでした。コスタリカは、エース・キャンベルが絶好調。先制点に続いて、84分には交代出場のウレーニャに見事なスルーパスを通して3-1。この日の彼らは、日本代表戦とは別なチームでした。
ウルグアイは、もはや死のグループを勝ち抜くのは難しいでしょう。スアレスが絶好調であればともかく、病み上がりのエースと、不調のフォルラン、周囲に使ってもらえなければ価値を発揮できないカバーニが、イングランドやイタリアの最終ラインを2回、3回と崩せるイメージはありません。イングランドとイタリアは、これで楽になりました。いや、どうなんでしょう。もしかして、この勢いでコスタリカが…。D組は、「欧州の2強と北中米カリブ1位突破の三つ巴」という、予想とは別な死のリーグに突入したのかもしれません。(ハメス・ロドリゲス 写真著作者/Jimmy Baikovicius)
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ガナーズにはキャンベルがいるから、右SBとDMF及びCBに心置きなく大金が使えますね。
2列目コレクターのベンゲルが、守備陣に大金を使ったらサプライズです。