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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ヤヤ・サノゴ&キャンベル大暴れ!ベンフィカを粉砕したアーセナルの若手&新戦力チェック

アメリカで行われているインターナショナルチャンピオンズカップに参加しているマンチェスター勢とリヴァプールに対して、大陸に遠征しているチェルシー、地元でエミレーツカップを戦うアーセナルとロンドン勢は別行動。チェルシーはここまで4勝1分けで、今季からプレミアリーグ参入のジエゴ・コスタがリュブリャナ、フィテッセ相手にゴールを連発。アーセナルは昨日、エミレーツカップの初戦をベンフィカ相手に5-1快勝で飾りましたが、この試合でで火を噴いたのが、昨季加入のヤヤ・サノゴと、こちらもプレミアリーグデビューとなるジョエル・キャンベルの若手コンビでした。

シーズン前で慣らし運転中とはいえ、ベンフィカは2年連続のヨーロッパリーグファイナリスト。このチーム相手に、前半4-0はお見事。とりわけ、ドビュッシーの定位置を脅かすバルサのカンテラ出身の39番・ベジェリンと、ラムジー、ヤヤ・サノゴで完全に崩しきった右サイドは脅威でした。29分の先制点は、右サイドをドリブルで抜け出したラムジーがグラウンダーを中央のサノゴに合わせ、サノゴはラボーナを決めて歓喜のダンス。40分には、サノゴとのワンツーから右でフリーになったベジェリンの正確なクロスを、ジョエル・キャンベルが完璧な左足ボレーでドスン!

前半は2-0で折り返すと思いきや、ここからが圧巻でした。44分、3度めの右サイド崩しを決めたのはチェンバレン。切り返しでDFを置き去りにして一気に抜け出すと、至近距離からのシュートはGKにブロックされますが、これを拾ったラムジーが逆サイドのジョエル・キャンベルを完全にフリーにする浮き球パス。抜け出したキャンベルは、ゴール前でフリーになっていたサノゴをみてダイレクトで合わせ、サノゴが軽く流し込んで3点め。追加タイムには、またもサノゴ。左からのクロスにニアに飛び込み、ゴール前でDFのプレッシャーを受けながらも、せいいっぱい伸ばした右足アウトサイドで軽く角度を変えてGKをかわし、4-0です。ヤヤ・サノゴ、ハットトリック!

アーセナルの怒涛のゴールラッシュは、48分の「U-22ゴール」でやっと幕を閉じます。起点は19歳のCBチャンバース。ロングフィードが22歳のジョエル・キャンベルに通ると、右サイドを駆け上がった19歳ベジェリンをフリーにするスルーパスが通り、ベジェリンのシュートのリバウンドを決めたのは、21歳ヤヤ・サノゴです。ベンチで拍手を送っていたアレクシス・サンチェスも、早くゲームに出たいと思っていたのではないでしょうか。バルサからやってきたストライカーが登場したのは72分。狭いスペースでのキープ力と、フリーになれるスペースを瞬時に見つけるセンスはさすがです。結局、アーセナルはベンフィカの反撃を1点に抑え、ロシツキもカソルラもかすむような若手の活躍で、エミレーツカップの緒戦をものにしました。

ヤヤ・サノゴが素晴らしいプレイを見せてくれましたが、プレミアリーグが始まり、マークやプレッシャーが厳しくなっても活躍が期待できそうなのは、むしろベジェリンとジョエル・キャンベルでしょう。前者は技術が確かでスピードもあり、コスタリカ代表FWは、DFを背負っても周囲を使うプレイができます。この日CBに入ったチャンバースは、ベンフィカが攻撃に迫力を欠いたため、守備力については何ともいえず。気になったのは、ビルドアップ時の不安定なパスワークでした。これからよりフィットしてくるとは思われますが、ドビュッシーのライバルとしてベジェリンが台頭して、さらに新しいCBがくれば、1年めのチャンバースの主戦場は、プレミアリーグでもチャンピオンズリーグでもなく、キャピタルワンカップとなるかもしれません。

新加入のアレクシス・サンチェスとジョエル・キャンベルが早期にチームになじんで、最終ラインのチーム内競争が激しくなれば、ガナーズは昨季よりも確実にレベルアップしそうですね。プレミアリーグ開幕直後の懸念は、エジルやジルー、メルテザッカーなど、ワールドカップで決勝トーナメントを戦ったメンバーのコンディションがどのくらいで上がるかです。最初の3戦、ホームのクリスタル・パレスと、アウェイのエヴァートン、レスターを勝ち点7で切り抜けられれば、プレミアリーグの優勝争いにしっかり絡みながら、秋を過ごすことができるでしょう。

アーセナルは、3日にラダメル・ファルカオのASモナコと戦います。最近になって復活した、ヴェンゲル監督の古巣がどんなサッカーを見せてくれるのか、明日も楽しみです。

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“ヤヤ・サノゴ&キャンベル大暴れ!ベンフィカを粉砕したアーセナルの若手&新戦力チェック” への4件のフィードバック

  1. グナ より:

    ラムジーヤバくないですか?トラップとか含めてマジで上手い!何か髭伸ばして風格出てきたし。あそこまでチームに影響もたらしたら居なくなったときの反動が怖いです…
    個人的にはウィルシャーとチェンバレンが完全開花したら優勝できる気がします。昨シーズンのマルセイユ戦でのゴールでウィルシャーは天才だと確信しました。

  2. あああ より:

    プレミア勢強いですね。
    ユナイテッドとリバプールも勝ったみたいですし・・・
    宮市君の去就も気になります。
    ウィルシャーはまずタバコやめないと笑

  3. ぐーなーん より:

    ラムジーのトラップはしびれますねーベジェリンサノゴキャンベル辺りが嬉しい誤算となってシーズン中でも活躍できると4位以上は行けますかね(笑)

  4. makoto より:

    グナさん あああさん ぐーなーんさん>
    ラムジーは完全に化けましたね。アーセナルは、今季は優勝争いに絡むのではないかと思います。比較した時に、チームとして伸びしろが薄いリヴァプールとチェルシーより上にいけるかもしれません。…宮市、レンタルで外に出てプレミアリーグでの試合経験を積んでほしいですね。レスターやバーンリーあたり、呼んでくれませんかね。

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