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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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アーセナルがエミレーツに帰ってきた!チャールトン戦の怒涛の6発をプレーバック!

GKレノ、DFベジェリン、ムスタフィ、ダヴィド・ルイス、ティアニー、MFグエンドゥジ、メイトランド=ナイルズ、ネルソン、エジル、オーバメヤン、ワントップにラカゼット。プレミアリーグの再開を10日後に控えたアーセナルが、エミレーツに戻ってきました。6日に開催されたフレンドリーマッチは、チャンピオンシップで22位に沈むチャールトンとのロンドンダービー。安全重視のクローズドドアゆえ、ハイライトシーンをチェックするに留まりますが、若きストライカーが大暴れした圧勝劇の6つのフィニッシュをレポートしたいと思います。

先制ゴールの起点は、後方で出しどころを探していたダヴィド・ルイスでした。ロングフィードがメートランド=ナイルズに入り、ポストプレーからラカゼットが右足一閃。完璧なボレーがゴール左に突き刺さると、9番はメートランド・ナイルズ、ネルソン、グエンドゥジと軽く手を合わせて笑顔を浮かべています。2点めは、プレミアリーグ17ゴールのエースのクレバーな一撃です。エジルが中盤でインターセプトしたボールを、ティアニーが左サイドに展開。トラップした14番が中央に持ち込んだドリブルは、ティエリ・アンリとオーバーラップします。軽く右にタッチしてから右足で引っかけたフィニッシュはGKの読みを外し、ふわりと浮いたボールが右のサイドネットを揺らしました。

前半は2-0。アルテタ監督は、ハーフタイムにメンバーを総入れ替えしています。右SBはパパスタソプーロス、パブロマリとロブホールディングが真ん中に入り、左はコラジナツ。中盤には、ダニ・セバージョス、ジャカ、ウィロックが並び、前線はニコラ・ペペ、エンケティア、マルティネッリです。セカンドハーフは、エンケティアとウィロックのショータイム。エンケティアが中央に走り込んで押し込んだ3点めは、右から浮かしたダニ・セバージョスのFKが秀逸でした。ニコラ・ペペのクロスをフリーで合わせたヘッドをGKに止められ、頭を抱えた21歳のストライカーは、パパスタソプーロスがラインの裏に浮かしたボールで完全に抜け出し、GKの脇を突いて勝負を決めました

ハットトリックをお膳立てしたのは、マルティネッリの縦パスを左サイドで受けたウィロックでした。右足のクロスはエンケティアが入ってきたコースにぴたりと落ち、ダイビングヘッドがゴール右隅に突き刺さりました。最後のゴールの着火剤も、18歳のマルティネッリです。縦パスをもらったのは、左に流れてきたエンケティア。先のゴールのお礼とばかりにマイナスに転がしたボールは、今季プレミアリーグでノーゴールのウィロックが落ち着いて決められる文句なしのラストパスでした。左足のシュートが左隅に吸い込まれて6-0。主力の仕上がりを確認したかったアルテタ監督にとって、いい慣らし運転だったのではないでしょうか。

ラカゼット、オーバメヤン、エンケティアがゴールをゲットしたため、指揮官のマン・シティ戦のチョイスが難しくなりましたが、前線にエンケティア、左にオーバメヤンという布陣で戦うのではないでしょうか。本番でぜひ観たいのは、左サイドで元気なプレイを見せてくれたキーラン・ティアニーです。彼が健在なら、サカを前で起用することができ、攻撃のバリエーションを創出することができます。プレミアリーグ9位のチームは、どこまで順位を伸ばせるでしょうか。アウェイでペップのチームに勝てば、4位チェルシーと5ポイント差。再来週のミッドウィークに行われる「開幕戦」が、今から楽しみです。(エディ・エンケティア 写真著作者/Chensiyuan)


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