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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

2月が正念場のアーセナル、アストン・ヴィラ戦は好調のウインガーに注目!

プレミアリーグ22試合9勝4分9敗、2試合少ないアストン・ヴィラと1ポイント差の10位。5シーズン前まで、TOP4争いの常連だったクラブにしてみれば、屈辱的なポジションですが、4位リヴァプールとのギャップは9ポイント。混戦の今季は、届く可能性は充分にあります。冬のマーケットでエジル、パパスタソプーロス、ムスタフィを手離し、コラシナツ、ウィロック、メートランド=ナイルズ、ウィリアム・サリバをローン移籍させることに成功。マシュー・ライアンとウーデゴーアを加えて、チーム強化に集中できる体制が整いました。

プレミアリーグのクラブのなかで、冬のマーケットを最も効果的に活用したアーセナルですが、1-2で敗れたウルヴス戦でレッドカードを2枚突き付けられ、窮地に追い込まれています。ベルント・レノの出場停止処分は激痛です。冬に獲得したマシュー・ライアンは負傷しており、本日のヴィラ戦には間に合わないと報じられています。年末のカラバオ・カップ準々決勝で、マフレズのFKを後逸したルナルソンは、ウルヴス戦の最終盤のビッグセーブ連発だけでは、全幅の信頼を置けないでしょう。

最終ラインでは、キーラン・ティアニーの負傷が痛手です。オーバメヤンやスミス・ロウを縦に走らせるロングフィードと、苦しい体勢からでも味方に合わせるクロスは、プレミアリーグ屈指のクオリティ。セドリク・ソアレスは堅実な選手ですが、左サイドではクロスの精度が落ちてしまいます。アストン・ヴィラ、リーズ、マンチェスター・シティ、レスターと難敵が続く2月を、左サイドのスペシャリストを欠いて戦うとなれば、大きな懸念材料です。

暗いニュースが続くアルテタ監督のチームですが、前線には希望が感じられます。最注目は、好調のウインガーコンビです。前線でも中盤でも機能するブカヨ・サカは、チェルシー戦以降のプレミアリーグ5試合で4ゴール2アシスト。4発のうち3つまでがスミス・ロウのアシストで、彼らのブレイクがスランプに陥っていたチームを救ったといっても過言ではありません。

右サイドのニコラ・ペペも、直近の3試合で2ゴール。前半戦はなかなかゴールに絡めず、ベンチが定位置となる苦しい時期もありましたが、最終ラインの裏を狙うアグレッシブなスプリントが目立つようになり、得意の左足のフィニッシュが増えています。グリーリッシュが脅威のヴィラ戦は、守備力が高いサカを右サイドに置いたほうがいいかもしれませんが、SBが高いポジションを取るマン・シティやレスターと戦う際は、ニコラ・ペペに裏を狙わせるのがおもしろいのではないでしょうか。

本日のランチタイムに開催されるヴィラ戦の先発予想は、ラカゼットの後ろにオーバメヤン、スミス・ロウ、サカ。ゴールがほしい展開になれば、セドリクを下げてニコラ・ペペを投入し、サカに左サイドの後方をケアさせるのではないでしょうか。2月に2つ以上落とせば、TOP4はおろかEL出場権獲得も厳しくなりそうですが、レギュラーの守護神と左サイドの絶対的存在を欠いたアルテタ監督は、春に希望をつなぐことができるでしょうか。絶好調サカ、美しいスミス・ロウ、獰猛なニコラ・ペペに、アーセナルらしい鮮やかなゴールシーンを期待したいと思います。


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