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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ウィリアム・サリバとマヴロパノスが移籍先で高評価…アルテタ&エドゥの決断に注目!

「イブニング・スタンダード」が、アーセナルのアルテタ監督がライプツィヒのCBイブラヒマ・コナテの獲得を検討していると報じています。U-21フランス代表DFは194cmと長身で、フィジカルコンタクトの強さはプレミアリーグ向きですが、リヴァプール、チェルシー、バイエルンとの争奪戦になるといわれています。「シュコドラン・ムスタフィとソクラティス・パパスタソプーロスをオフロードしたチームは、夏にさらなるDFの放出がある」というサイモン・コリングス記者の解説に、違和感を覚えました。プレミアリーグの上位復帰をめざすアーセナルの補強ポイントは、最終ラインの真ん中ではないはずです。

反論したい気分を抑えて、まずは記者の主張を聞いてみましょう。「ダヴィド・ルイスは契約を失い、ディノス・マヴロパノスはシュトゥットガルトへのローン移籍が成功したらドイツに留まる可能性があり、出場機会を得られないチャンバースに声をかけてくるクラブが出現するかもしれない」。これらが実現すると、最終ラインの顔ぶれはホールディング、ガブリエウ・マガリャンイス、パブロ・マリとなります。ユルゲン・クロップの苦労を確認するまでもなく、新戦力を2人ほど入れておきたくなりますが、ニースで完全復活したウィリアム・サリバを忘れてはいけません。

母国のクラブに貸し出された19歳のCBは、リーグアン12試合とフランスカップのニーム戦にフル出場。1052分の出場で叩き出したクリア数51回はチーム2位の数字で、空中戦での勝率75.9%。ドリブルで抜かれたシーンは1度もなく、「アーセナルで活躍できるレベル」と称賛されています。シュツットガルトの3バックに定着したマヴロパノスとともに、自信を取り戻したティーンエイジャーを呼び戻すのがベストプランではないでしょうか。

プレスカンファレンスで、アルテタ監督に対して「ウィリアム・サリバとマヴロパノスの進化をチェックしているのか」という質問が飛んだのは、ヤングスターたちの活躍が注目されているからにほかなりません。「選手たちとは連絡を取り合っている」と返したボスは、「彼らがプレイしており、今後も多くの出場時間を得られる可能性があるのはいいニュース。彼らをどこに置くのか、どう起用すればいいのかを示唆してくれる」とコメントしています。

ダヴィド・ルイスのリーダーシップを評価し、契約延長を望んでいるといわれる指揮官は、マヴロパノスは手離すかもしれませんが、ウィリアム・サリバは残すのではないでしょうか。最終ラインのターゲットは、ティアニーのバックアッパーのみ。忙しくなりそうなのは、中盤センターと最前線です。ダニ・セバージョスとウーデゴーアがマドリードに戻るなら、ルーカス・トレイラとグエンドゥジの処遇を決めたうえで、スミス・ロウを刺激する存在を獲得しなければなりません。

2019-20シーズンの決算で4700万ポンドの赤字を出したクラブは、フセム・アワールを獲得するのでしょうか。「フォラリン・バログンはここに留まりたいといっており、代理人とも非常に前向きな会話をしている。エドゥにまかせているよ」というアルテタ監督の言葉を信じるなら、チャンバース、ルーカス・トレイラ、グエンドゥジ、メートランド=ナイルズ、ウィロック、エンケティアを全員放出して資金を捻出し、オリンピック・リヨンのアタッカーと即戦力のセントラルMFを獲りにいくというプランもありえるのではないかと思います。

話が拡散してしまいました。私が最もいいたかったのは、「ウィリアム・サリバのプレイをプレミアリーグで観たい」ということです。サカ、マルティネッリ、スミス・ロウ、バログンがさらなる成長を遂げ、ニコラ・ペペとウィリアム・サリバがフィット感を高めて、トーマス・パーティーが本領を発揮すれば、アーセナルはビッグネームを加えなくてもTOP4争いには食い込めるはずです。プレミアリーグは残り12試合。来季につながるフットボールを展開しつつ、夏のマーケットにおけるアドバンテージを確保するべく、欧州へのチケットをゲットしていただければと思います。


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