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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Burnley×Arsenal】ジャカ、ニコラ・ペペ…攻守のミスで自滅したアーセナル、またも下位相手に勝ち点ロスト!

後半戦は3勝1分3敗で、プレミアリーグ10位。なかなか調子が上がらないアーセナルは、15位のバーンリーが後方に築く壁を崩すことができるでしょうか。アルテタ監督は、ベジェリンをべンチに置いて、右サイドのチャンバースを抜擢しています。GKレノ、DFチャンバース、ダヴィド・ルイス、パブロ・マリ、ティアニー。セントラルはトーマス・パーティーとジャカ、2列めはサカ、ウーデゴーア、ウィリアンで、最前線は今季プレミアリーグ8ゴールのオーバメヤン。アーセナルがポゼッションを取り、バーンリーは前線へのハイボールで対抗する展開となりそうです。

トーマス・パーティーがウィリアンにパスを通し、ベテランウインガーがドリブルで進んだのは6分。ボックス左に侵入したオーバメヤンに対して、ロートンはあっさり切り返しを許してしまいました。ニアを狙ったシュートをポープが弾き出せず、0‐1。早い時間に追いつきたいバーンリーは、前線からのプレスの強度を高めています。ジャカが自陣で奪われた12分のピンチは、チャンバースがマクニールのクロスをカット。15分にジャカのロングフィードでラインの裏に出たオーバメヤンは、左足のシュートをベン・ミーにブロックされました。

19分に速攻を仕掛けたのは、左サイドのオーバメヤンとウィリアンです。トーマス・パーティーに預けて浮き球のリターンをもらったエースは、カットしたロートンのトラップミスを突いて左足でプッシュするも、うまく当たらずニアにアウト。22分にオーバメヤンとのワンツーでボックスに侵入したサカは、3人に囲まれながらポープと1対1に持ち込みますが、左足のフィニッシュはファーポストの外に逸れていきました。26分にミドルシュートを試みたウェストウッドは、大きく打ち上げてしまい、浮かない顔をしています。

29分、サカがドリブルで右から上がり、外に転がしたボールをウーデゴーアが折り返すと、ボックス入り口に走り込んだパーティーのボレーはクロスバー越え。36分にジャカのロングフィードが裏を狙ったオーバメヤンの前に落ちますが、ポープが果敢に飛び出して頭でクリアしました。1分後のカウンターは、中央からドリブルで突進したオーバメヤンが右のサカにラストパス。ブラウンヒルを抜き切れなかったレフティは、フェイントを読まれてシュートに持ち込めません。

アーセナルに信じられないミスが出たのは39分。パブロ・マリからバックパスを受けたレノが、ヴィドラのチェックを気にしながらボックスに戻ってきたジャカにショートパスを入れると、右に蹴ったボールがクリス・ウッドに当たってゴールに飛び込んでしまいました。1-1に追いついたバーンリーは、41分にもチャンスをつかみます。浮き球を追ったヴィドラがボックス左にキープし、後方のマクニールに落とすと、左足のダイレクトショットはレノがキャッチ。つまらない失点でリードを失ったアーセナルは、イーブンのままで前半を終えました。

後半立ち上がりはバーンリーペース。徐々にポゼッションの時間を増やしたアーセナルは、51分にチャンスをつかみます。右から中央に斬り込んで打ったサカのシュートはベン・ミーが体に当て、こぼれ球を拾ったウーデゴーアのミドルは、ポープが左に倒れて懐に収めました。54分にサカ、ウーデゴーア、チャンバースとつながると、SBの高速グラウンダーをトラップして放ったサカの右足は、タルコフスキーがブロック。アルテタ監督は63分にウーデゴーアを下げ、ラカゼットを最前線に配しました。

残り20分、ウィリアンに代わってニコラ・ペペ。今季プレミアリーグは18試合5ゴールのウインガーは、やはり右サイドに入るようです。74分、ニコラ・ペペをマークしていたピーテルスが振り上げた手にボールが当たるも、VARはスルー。77分にクリアを直接叩いたピーテルスの素晴らしいボレーは、予期していなかったレノがかろうじてセーブしました。1分後、ヴィドラとのワンツーで最終ラインの裏に抜けたクリス・ウッドは、レノとの1対1を足でストップされてしまいます。81分、左からスプリントしたティアニーが完璧なグラウンダーをニコラ・ペペに通すも、フリーのボレーはミスキックとなり、決定機を逸しました。

84分、左からクロスを上げたのはサカ。またもフリーだったニコラ・ペペの右足ボレーがゴールに向かうと、ピーテルスに当たったボールがクロスバーにヒットしました。アンドレ・マリナーさんのジャッジはPK&レッドカードでしたが、VARの映像は肩に当たった瞬間を映し出しており、カードとペナルティの取り消しがアナウンスされると、バーンリーの選手たちはゴールを決めたかのように喜んでいます。

追加タイムは、アーセナルのハーフコートマッチ。93分にクロスのこぼれ球を叩いたオーバメヤンの左足ボレーは、ベン・ミーが必死にブロック。直後、サカとニコラ・ペペでボックス左を突破したチャンスは、混戦でこぼれたボールをプッシュしたサカがピーテルスに当て、リバウンドに反応したダニ・セバージョスの決定的なショットは右のポストに阻まれました。アーセナル、痛恨のドロー。開始早々にエースが先制し、圧勝もあったゲームでしたが、攻守ともにミスを連発して1ポイントに留まってしまいました。

22分のサカが、ファーではなくGKの股間を通していれば。相手に囲まれながらパスを受けたジャカが、無理をせずにレノに戻していれば。ティアニーの完璧なグラウンダーを、ペペが冷静に打てていれば。シュート態勢に入っているダニ・セバージョスにチャンバースが早く気づき、8番が余裕をもってボレーを打てていれば。いくつかのミスとズレに「たら・れば」を並べたくなる一戦でした。

アルテタ采配にも、小さなエラーがあったのではないでしょうか。縦パスをもらえる位置に動いていたウーデゴーアを代えた後、楔が入らなくなり、80分を過ぎてロートンのサイドが狙いめと気づくまでの15分は無為な時間。セントラルMFの前でボールを持たれる危ないシーンが増え、決定的なシュートを2本喰らっています。ラカゼットを投入した意図と戦い方が即座に全体に浸透していれば、終盤までイーブンで勝ち点ゲットが見えてきたバーンリー守備陣に粘られる展開を避けられたかもしれません。

マンデーナイトのゲームでエヴァートンとウェストハムが勝てば、来季のEL出場権に手が届く可能性がある6位とのポイント差は2ケタとなり、ガナーズの希望はベスト16に進出したヨーロッパリーグに絞られそうです。TOP10で最少の34ゴール。セントラルMFとトップ下でトータル1発と中盤の選手のゴールシーンが極端に少なく、守備重視に見えるアルテタ監督の攻撃戦術には足りないものがあるのではないでしょうか。11位から15位に2勝4分3敗では…!


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“【Burnley×Arsenal】ジャカ、ニコラ・ペペ…攻守のミスで自滅したアーセナル、またも下位相手に勝ち点ロスト!” への2件のフィードバック

  1. ひとっちゃん より:

     失点数も得点数も少ない方なので守備重視という見方なんでしょうけど、攻撃陣本来の個々のタレント力で言えば得点数がもっとあってもいいはず。けど何故守備重視なのかというと、攻撃力を守備に割いてるからでしょう。もともと守備力が低いのに軽率で、かつ攻撃面で役立つことは数えるほどしかないダビルイとジャカをCBとCHに重用するから、攻撃力を守備に割かなければならないんでしょうね。
     エジルを干し始めたところから疑いの目でテタさんを見てますが、重用している選手や全体的な選手の使い方、ここ数戦のスタメンや選手の交代の仕方を見ていると、テタさんに全幅の信頼を置く日はなかなかきそうにないですね。

  2. トマシュ より:

    ジャカ、いい加減にしてくれ。
    お前で落とした勝ち点がいくつあると思ってんだ。
    右のルイスを確認して自分から要求したんじゃないのか??
    なぜワンタッチではたかなかった???
    お前のせいでチーム全体の士気が下がって相手の士気が上がったんだよ。

    今更だけど右足の練習を一生懸命してこい。地域のスクールボーイクラブで。壁でも相手に。
    いや、やっぱりいいや。もう。

    ルイスといいジャカといい。いい時もあるよ。だからって許されるミスじゃないだろうに。
    アルテタ最大の欠点はこの辺の選手に対する異常な寵愛じゃなかろうか。

    このレベルの相手に何の意味もない引き分け。さすがに終戦かな。
    ELを取れる道理がどこにあるんだろう。まぁ最後まであきらめずに頑張ってください。

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