イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

月イチペースで14枚、2022年は6戦4枚!アルテタ就任後、急増したガナーズのレッドカードを徹底分析!

オーバメヤン、ダヴィド・ルイス、ダヴィド・ルイス、エンケティア、ニコラ・ペペ、ジャカ、ガブリエウ、ダヴィド・ルイス、ベルント・レノ、ジャカ、ガブリエウ、ジャカ、トーマス・パーティー、マルティネッリ。

賢明なるグーナーのみなさんは、何の話かお察しでしょう。2019年12月に就任したミケル・アルテタ監督の下で、アーセナルが喰らったレッドカードのリストです。2年2ヵ月で、トータル14枚とは…!「ESPN」によると、同時期のトッテナムは4枚、マンチェスター・ユナイテッドは3枚、リヴァプールはたった1枚。ショーン・ダイク率いるバーンリーは、常にピンチにさらされながらも、赤いカードはもらっていません。

ウルヴス戦では、マルティネッリが突如バグったかのようにポデンスとシキーニョをなぎ倒し、たった7秒でイエロー2枚というスーパーイリュージョンを披露。今やレッドカードについては業界屈指の評論家となったアルテタを「この国に来て18年になるけど、こんなのは見たことがない」と驚嘆させました。

プレミアリーグ創設以来の最多記録を更新する101枚めのレッドカード。101回といえば、ダンプカーの前に突然飛び出して「僕は死にましぇん」と叫んだ男(危ないですね…)が、何度もプロポーズして願いを叶えるドラマを思い出します。月イチペースで10人の試合を堪能しているアルテタ監督は、2022年の公式戦6試合で4枚というラッシュを目の当たりにして、「これじゃ勝てましぇん」と叫びたい気分なのではないでしょうか。お気の毒です。

2020年12月には、バーンリー戦のジャカとセインツ戦のガブリエウが2試合連続。2021年2月2日のウルヴス戦では、ダヴィド・ルイスとレノで1試合2枚のドッビエッタ(!?)。リヴァプールと戦った先月のカラバオカップ準決勝では、アンフィールドでジャカ、エミレーツでパーティーと2度めの2戦連続を記録しています。レッズにファイナル進出を阻まれたゲームまでの12試合は、6分6敗。ウルヴス戦は、記念すべき10人での初勝利でした。

彼らはなぜ、ピッチから去っていったのでしょうか。プレミアリーグ最年少となる平均24.2歳の若さ?いやいや、U-21は2枚のみです。ダヴィド・ルイスとジャカがいたから?正解!…ですが、彼らを除いても7枚も残っています。

オーバメヤンは無邪気すぎるスライディング、エンケティアは不用意な飛び込み、レノはボックスを飛び出して右腕でボールをパンチ、ニコラ・ペペ&マルティネッリは激昂。2回とも4分以内にイエロー2枚のガブリエウも、テンションが上がりすぎた激昂系とカウントしていいでしょう。調書をチェックしてみると、罪状はさまざまですが、アクシデントがあると頭に血が上ってしまうタイプが枚数を稼いでいるのは間違いありません。

14枚の内訳を見ると、1発レッドが10枚、残り4つはイエロー2枚。アルテタ就任後に獲得した15人(ローン含む)のなかで、1発レッドを喰らった選手はひとりもいません。なるほど、ヴェンゲルとエメリが連れてきたのか…。39歳の若き指揮官は、暴力はびこる学園に単身乗り込んできた熱血教師で、血気盛んだけど心根は優しい彼らの更生に苦心している最中という解釈がはまりそうです。

最後に、前科なしのベスト11を並べてこの稿を締めたいと思います。ラムズデール、冨安健洋、ベン・ホワイト、ホールディング、ティアニー、エルネニー、サンビ・ロコンガ、サカ、スミス・ロウ、ウーデゴーア、ラカゼット。今季プレミアリーグに出場し、今も残っている選手で起用しなかったのは、セドリクとヌーノ・タヴァレスだけのぎりぎりラインナップです。

ここにいるみなさんは、いわばチームの良心です。悪しきレコードの更新を止めるべく、今後も常に平常心で戦っていただければと願っております。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す