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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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圧巻ブカヨ・サカ、勝負のシーズン!ビッグタイトル獲得に貢献するパフォーマンスを期待!

これぞ、ブカヨ・サカ!ネーションズリーグのドイツ戦で見せた2つのチャンスメイクは、右からのカットインを武器とするウインガーの真骨頂でした。0-2の71分、ルーク・ショーがワントラップボレーをねじ込んで1点差。その4分後にリース・ジェームズのパスを受けた18番は、後ろから追ってきたニャブリに触らせず、軽快なツータッチでシュロッターベックを抜き去りました

中央に斬り込んだ瞬間、視界に入ったのは走り込んできたメイソン・マウント。足元に転がしたラストパスは、タイミングも強さも完璧でした。右足のダイレクトショットがシュテーゲンの指先を抜けて同点。昨季プレミアリーグで11ゴールのコンビは、本番ではスタメンで使えと指揮官に迫っているかのようでした。

さらに80分、サイドチェンジを受けたリース・ジェームズが脇にいたサカに短いパス。速いターンからギュンドアンと対峙したレフティは、ベリンガムとのワンツーからゴセンスをかわしてシュートというプランを瞬時に描いていたはずです。

19歳の新鋭MFがシュロッターベックに足を踏まれ、決勝ゴールはPKキッカーのハリー・ケインに持っていかれましたが、窮地に追い込まれた指揮官を救ったのは誰だったのかは、ウェンブリーで歓喜したファンが知っています。「BBC」のプレーヤー・オブ・ザ・マッチの投票は、ベリンガム、サカ、メイソン・マウントの順でした。

初めてのワールドカップを目前に控えたブカヨ・サカにとって、2022-23シーズンは勝負の1年となりそうです。フットボールの母国にワールドカップを持ち帰ることができるか。アーセナルにビッグタイトルをもたらすことができるか。2018-19シーズンのヨーロッパリーグでプロデビューし、順調に成長を遂げた21歳は、持てる力を発揮してトロフィーを獲得したという手応えを求めているのではないでしょうか。

プレミアリーグデビューは、2019年のニューイヤーズデー。フラム戦でイオビと代わり、7分プレイした17歳は、その後の3年半でプレミアリーグ104試合18ゴール19アシストという数字を残しています。昨シーズンは38試合11ゴール7アシストという素晴らしいスタッツを叩き出したのですが、ガナーズは終盤に崩れてTOP4から陥落。セミファイナルに進出したカラバオカップは、リヴァプールからゴールを奪えず完敗に終わりました。

2019-20シーズンにFAカップを制しているものの、最後の出番は準々決勝で、マン・シティとチェルシーを撃破した2試合に彼の名前はありません。チームとともに成長を遂げ、完成度が高まった今季は、「彼の大会だった」と評されるようなパフォーマンスを披露していただければと思います。

最後に、ひとつだけ。サウスゲート監督にいいたいことがあります。サカは左のSBもWBもできる。しかしもう、そんな起用の仕方をしていい選手ではないのではないか、と。


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