イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

バー&ポスト直撃17回、決定機逃し57回…決められないアーセナル、今日は枠の中へ!

プレミアリーグは残り10試合となり、いよいよ本日は、ノースロンドンダービーです。アーセナルが勝ち、夕刻行われるワトフォードVSレスターで首位チームが勝てば頭ひとつ抜け出し、負ければ混戦続行。トッテナムが勝てばアーセナルは脱落し、2強のマッチレース。ヴェンゲル監督の今後のテーマは3位キープに移り、上よりも下をみて戦わなくてはならなくなります。アーセナルにとっては、ホワイト・ハート・レーンでのアウェイ戦というだけでも気が重いのに、さらに衝撃的なアクシデントが発生しました。ペトル・チェフ、リタイア。鼠蹊部の痛みをかばいながらプレイしていたと聞いて、スウォンジー戦におけるシグルズソンのFKへの反応が彼らしくなかった理由がわかった気がしたのですが、最終盤のCKで全員攻撃を仕掛けた際に、ふくらはぎまで痛めてしまったそうです。あのとき、チェフがゴールマウスに戻らなかった謎が解けました。守護神は3~4週間離脱するようで、コシールニーも引き続き欠場見込み。アーセナルは守備の要を2人も失った状態で敵地に乗り込むことになります。

プレミアリーグ16位のスウォンジーにホームで2点奪われて負けたチームが、素晴らしいサッカーを続けているトッテナム相手にクリーンシートで乗り切れるとは思えません。スパーズは、プレミアリーグで最少失点のチームでもあるので、互いのよさをつぶし合う神経戦より、何とか先にゴールを奪ってオープンな展開に持ち込んだほうがいいでしょう。スワンズ戦で決定機を活かせなかったジルー、ウォルコット、アレクシス・サンチェスらの奮起に期待したいところですが、イギリスメディア「スカイスポーツ」が気になる記事を掲載しています。「Arsenal’s Premier League title hopes hit by poor finishing(アーセナルのプレミアリーグタイトルの希望は、決定力のなさに打ちひしがれる)」と題された記事は、アーセナルの決定機ロスト57回はプレミアリーグ最多であると報じており、攻撃陣がチャンスを逃すことで、これまでどれだけの勝ち点を失ってきたかをまとめています。

このレポートによると、今季6分7敗と13試合で勝ち点を落としているアーセナルは、すべてのゲームでビッグチャンスを逃しているそうです。先日のスウォンジー戦は、1回決定機を外しただけでなく、「hit the woodwork three times(3回のバー&ポスト直撃)」。3-2で敗れたマンチェスター・ユナイテッド戦、0-1で落としたチェルシー戦、2-1でまさかの敗戦となったWBA戦は、2回逃した決定機のうちひとつでも決めていれば、違う結果になっていたかもしれません。1-1と勝ちきれなかったエミレーツのノースロンドンダービーと、3-3の乱打戦となったリヴァプール戦は、何と3回。極めつけは2月2日のプレミアリーグ24節、サウサンプトン戦で、5回の決定機をモノにできずにスコアレスドローでは、エミレーツが大ブーイングに包まれるのも仕方ありません。チャンピオンズリーグのバルセロナ戦も、倒れていたGKがキャッチできるコースにシュートを放ってしまったチェンバレンに落ち着きがあれば、別なゲームになっていたでしょう。「スカイスポーツ」が掲載した個人データを見ると、アーセナルのアタッカーがどれだけ決定機に弱いのかが一目瞭然です。

【プレミアリーグ2015-16 ビッグチャンスを逃す確率ランキング】
キャメロン・ジェローム(ノリッジ)  81.8%
ベンテケ(リヴァプール)       80%
ウォルコット(アーセナル)      76.9%
バフェティンビ・ゴミス(スウォンジー)75%
ジルー(アーセナル)         68.4%
アレクシス・サンチェス(アーセナル) 66.7%
アルナ・コネ(エヴァートン)     66.7%
ゲステデ(アストン・ヴィラ)     66.7%

うーん、がっかり半分、恐怖半分です。TOP8に入った3人のアタッカーが、外した絶好機の半分でも決めていればアーセナルは首位を独走していたかもしれない、というのががっかりの中身。恐怖のほうは、「メスト・エジルはどれだけチャンスメイクしてるんだ!」。バルセロナと戦うチャンピオンズリーグは、ぜひ勝ってほしいですね。今季は、ガナーズが久しぶりのプレミアリーグ優勝を果たすチャンスであるとともに、アーセナルのゲームメーカーがバロンドールを手に入れるチャンスでもあると期待しています。カンプ・ノウのセカンドレグでは、ジョエル・キャンベルが引っかけられて得た右からのFKをエジルが中に入れ、ジルーがゴール…よくみればヘッドではなく肩⁉のような「アーセナルあるある」で先制していただき、プライドに火がついたバルサの裏を突いてエジル&サンチェスでもう一丁…いや、これはまた別の話。妄想が過ぎたようです。最後に、「スカイスポーツ」の記事から、これまたアーセナルらしい数字を紹介させていただき、この稿を締めさせていただきます。「They have hit the woodwork 17 times this season, more than any other Premier League team.(彼らは今季、17回もバーやポストに当てており、これは他のプレミアリーグのチームより多い)」。ノースロンドンダービーでは、ぜひ枠の中へ!

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“バー&ポスト直撃17回、決定機逃し57回…決められないアーセナル、今日は枠の中へ!” への2件のフィードバック

  1. queen より:

    優勝がどうのこうのと考えると、ますますミスが多くなる気がします。
    とにかく目の前の試合に集中して順位どーたらは後から考えよう、という気持ちでいる方が上手くいくのではないかと。
    今日の試合だけは、這いつくばっても見苦しくてもなんでもいいから結果出してくれ、と思います。

  2. ひろと より:

    この「ああ。。。やっぱり今年もダメなのかアーセナル。。」となったところから、空気を読まず勝ってしまう。それこそアーセナル。
    そう信じて今日の試合を楽しみにします。
    信じすぎたらダメなので「どうせ負けるんでしょ?」くらいの気持ちで。。
    なんて面倒くさいクラブなんだ!!

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