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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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トロサール、サカ、マルティネッリがいないなら…ボーンマス戦はスミス・ロウの復活に期待!

ブカヨ・サカのプレミアリーグ連続出場記録は、86試合で途絶えてしまいそうです。ノースロンドンダービーで背中の違和感を訴え、ハーフタイムで退いたデクラン・ライスについて「トレーニングに復帰していない」と語ったアルテタ監督は、トロサール、マルティネッリ、サカも同じ状況であると認めました。

「みんな、同じプールのなかにいる。ウィリアム(・サリバ)も膝をやってしまい、ファビオ(・ヴィエイラ)も直近のゲームを欠場した。今日のうちに彼らの状態を見極めたうえで、対応しなければならない」。スパーズとの激戦では、マルティネッリのポジション以外はベストメンバーだったのに、アーセナルはたった1週間で満身創痍になってしまったようです。

ボーンマス戦は、敵地バイタリティ。先発メンバーを予想してみましょう。プレスカンファレンスで「先発するGKの苗字は”R”で始まるのか?」と聞かれ、「君は天才だ!残りのシーズンで使える答え方をもらった」とはしゃいだ指揮官は、ラヤとラムズデールのどちらで行くかは決めているはずです。

私の予想は、イングランド代表の「R」。サブの選手を数人起用するゲームでは、経験値を重視するのではないかと思います。最終ラインは、ベン・ホワイト、冨安健洋、ガブリエウ、ジンチェンコ。サリバに無理をさせて、マン・シティとのシックスポインターで起用できないという最悪の事態は回避しなければなりません。

中盤の3人はウーデゴーア、ジョルジーニョ、カイ・ハヴェルツで、前線にエンケティア、ジェズス、ネルソンが素直なチョイスです。しかしここは、今後に向けてのトライアルという意味合いを込めて、左インサイドにスミス・ロウ、カイ・ハヴェルツの左右にジェズスとエンケティアという布陣にベットしてみましょう。

私の期待は、スミス・ロウの復活です。2021-22シーズンにプレミアリーグ33試合10ゴール2アシストというスタッツを残した10番は、翌シーズンに鼠径部を痛めてから、出場機会が激減してしまいました。最後のゴールは、2022年4月のチェルシー戦。カラバオカップのブレントフォード戦での先発は、2022年5月のセント・ジェームズ・パーク以来500日ぶりでした。

彼が居場所を失ったのは、休んでいる間に戦い方が変わったからです。4-2-3-1の左でプレイすることが多かったスミス・ロウが戻ってきたとき、チームは4-3-3にシフトしており、マルティネッリとジャカは完全にはまっていました。彼自身もコンディションを上げられず、2022-23シーズンはプレミアリーグ12戦ノーゴール2アシストという不本意なスタッツで終わっています。

さらに今季は、競争が激化しました。カイ・ハヴェルツが加わり、2年めのファビオ・ヴィエイラがフィット感を高めています。プレミアリーグはわずか1分、チャンピオンズリーグは21分。持てる力を発揮できずにいた23歳のMFにとって、優先順位の低い国内カップは慈雨のような存在でした。

スミス・ロウが「らしさ」を見せたのは31分。ジョルジーニョの縦パスをボックス右で受け、ワンタッチで2人を抜き去って打った左足シュートは、GKフレッケンに足でブロックされました。惜しくも決まらなかった一撃は、指揮官の心を動かせたのでしょうか。ボーンマス戦で先発ならOK。ベンチスタートでも、後半の勝負どころで出番を得られれば、結果を残すのみです。

トリッキーな抜擢をしないアルテタ監督が、左インサイドに定着させようとしているカイ・ハヴェルツを前線で起用する可能性は低そうです。それでも秘かに、ジンチェンコの前でパスを受けた彼がドリブルで中央に斬り込む姿を想像してしまいます。プレイできる時間は20分か、あるいは30分か…。

「スカイスポーツ」でプレミアリーグのスコア予想を続けるジョーンズ・ノウズさんは、ボーンマスが1-0で勝つといっています。グラニト・ジャカとは異なる強みを発揮し、アンカーの左に定着してほしい10番に、無邪気な予想屋を悔しがらせる鮮やかなゴールを期待しましょう。


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