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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

トータル25発でプレミアリーグ6連勝!それでもアーセナルは、新たなストライカーが必要なのか?

冬のトランスファーマーケットが始まってしばらくは、「アーセナルはワールドクラスのストライカーを獲得すべき」という声が高まっていました。17節のリヴァプール戦を1-1のドローで終えた後、ウェストハムにホームで0-2の完敗を喫し、フラム戦は2-1で連敗。FAカップ3回戦でも、ホームでリヴァプールに0-2で敗れています。

この試合は、ジェズスが膝を痛めて離脱しており、最前線に入ったカイ・ハヴェルツはシュート6本を放つも不発。今季のアーセナルにとって、最も厳しい時期でした。その頃、現地でターゲットとして名前が挙がっていたのは、ザークツィー、マジョラル、ベンゼマ。アーセナルを注視していた記者たちは、エドゥSDは動かないとわかっていたでしょう。

「ヘタフェのボルハ・マジョラルのバイアウト条項にある2200万ポンドすら難しい」と伝えられていたクラブが、ベンゼマのサラリーを支払えるわけがありません。

潮目が変わったのは、1月20日のクリスタル・パレス戦でした。ガブリエウが前半のセットピースから2発、マルティネッリが後半に2発、ジェズスのアシストでトロサールも決めて5-0で圧勝。ドバイキャンプは、中途半端な補強よりも効果的だったようです。これで火が着いたアーセナルは、怒涛のゴールラッシュを続け、プレミアリーグ6連勝と完全復活を遂げました。

ノッティンガム・フォレスト戦は、ジェズスの1ゴール1アシストで1-2。リヴァプール戦をサカ、マルティネッリ、トロサールが決めて3-1で制すると、ウェストハム戦とバーンリー戦はアウェイで0-6、0-5の圧勝です。続くニューカッスルも問題にせず、ボトマンのオウンゴールの後、カイ・ハヴェルツ、サカ、キヴィオル。6試合で25発の確変で、得失点差はTOPとなっています。

この間に最前線に配された3人を見ると、ジェズスは1ゴール2アシストで、2試合をセンターで過ごしたトロサールは2ゴール。ニューカッスル戦のカイ・ハヴェルツも、1ゴール1アシストと結果を出しています。ストライカーを獲るべきという声はトーンダウン。目下の話題は、「1年前のジョルジーニョ獲得がいかに素晴らしい補強だったか」です。

先日、アーセナルは2022-23シーズンの決算について、「前年の4550万ポンドを上回る5210万ポンドの損失となった」とアナウンス。グラニト・ジャカとフォラリン・バログン以外を高く売れなかったのが、最大の要因です。これを受けて、「フットボールロンドン」のトム・カントン記者は、「ストライカー獲得は2025年まで延期となるかもしれない」とレポートしています。

チャンピオンズリーグに出場した今季は増収となるはずで、スタン・クロエンケはさらなる投資を約束しており、この冬のマーケットのように全く動かないということはないでしょう。ただし、デクラン・ライスのような大型補強に打って出るなら、サブの選手やローン移籍させた若手を適性価格で売却しなければなりません。

直近のゴールラッシュだけで「新たなストライカーを不要」とするのは早計でしょう。ヴィクター・オシムヘンやイヴァン・トニーを獲得できれば期待が高まりますが、プレミアリーグのビッグクラブを経験したことがない選手に、1億ポンドを超える移籍金はリスクではあります。好調の今、あらためて考えたいストライカー問題。カイ・ハヴェルツとジェズスでは足りないのか…?

ペップとクロップの偽9番が好きだった私としては、心情的には「ジェズス、カイ・ハヴェルツ、トロサールでOK」。とはいえ、CLでも量産が期待できるストライカーがほしいといわれると、否定はできません。「プレミアリーグ経験があり、ガナーズにフィットしそうなイサクのような選手を7000万ポンド程度で獲れるなら」でしょうか。この話は、次の夏まで持ち越しですね。


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