イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

スカッドの安定感と継続性は世界No.1評価!頂点をめざすアーセナルの残留・売却を総チェック!

プレミアリーグ2023-24シーズンを2位で終えたアーセナルの目標は明確です。2年連続でトロフィーをさらっていったペップを倒して、頂点に立つこと。ベスト8だったチャンピオンズリーグも、上位進出を果たしたいところです。さらなる進化を遂げるための体制は万全。「アスレティック」のジェームズ・マクニコラス記者によると、アーセナルはの安定感は世界最高だそうです。

フットボールに関する研究機関「CIES Football Observatory」が、59リーグ800クラブの年齢構成、契約状況、全体的な安定性を総合評価した「継続性指数」で1位。長期的な視座をもって、主力との契約延長を進める姿勢がこの結果につながったのでしょう。マクニコラス記者は「アーセナルのスカッドを査定」と題した記事で、残留する選手と放出候補を仕分けています。

記者が挙げた「来季のプランの中心を担う選手」に、異論をはさむグーナーはいないでしょう。ベン・ホワイト、ティンバー、デクラン・ライス、ウーデゴーア、カイ・ハヴェルツは、2028年までの長期契約を締結。ブカヨ・サカ、マルティネッリ、トロサール、ウィリアム・サリバ、ガブリエウは、2027年まで契約が残っています。

3年以上で握った選手のなかで、去就が微妙なのはキヴィオル、ジェズス、ネルソン、エンケティア。冨安やジンチェンコの不在をカバーしたキヴィオルは、左のバックアッパーとして残したい存在ですが、いいオファーがあれば検討されるようです。ネルソンは、現状をよしとするかどうか。後半戦で出番が減ったエンケティアは、そろそろ売り時と見做される可能性があります。

プレミアリーグ27試合4ゴールという不本意な戦績に終わったジェズスは、イサク、シェシュコ、ギョケレスなどのゴールゲッターが獲得できたら、放出候補になってしまうかもしれません。「アスレティック」の記者は、「完全なフィットネスを取り戻すことに集中するべき。コパ・アメリカのメンバーに選ばれなかった夏は休養が必須」とレポートしています。

鼠径部の出術で長期離脱となったファビオ・ヴィエイラは、復帰後も出番を得られず、プレミアリーグの後半戦は54分の出場に留まっています。記者の見立ては、「スミス・ロウと彼を同時に失うわけにはいかない。中盤の穴を埋めるのに大変な労力を要してしまう。おそらく関心を集めたほうのみが売り出されるだろう」。確かに、10番と21番が揃って活躍する絵は浮かびません。

さて、ここからは、契約期間が2年以下のメンバーの評価です。来季も主力となるのはジンチェンコと、契約を延長したばかりの冨安健洋&ジョルジーニョ。冨安が2027年以降もチームに残りたければ、長期のリタイアがないシーズンを過ごす必要があり、ジョルジーニョはアルテタ戦術で求められるフィジカルと走力をアピールし続けなければなりません。

彼ら以外は、放出濃厚とされています。30歳になったトーマスの契約は残り1年。クラブにとっては移籍金回収のラストチャンスで、本人は長期契約ならイエスというはずです。エルネニーとセドリクは退団し、ヌーノ・タヴァレス、ティアニー、サンビ・ロコンガ、マルキーニョスは納得できるオファー待ち。延長オプションで1年引っ張ったパティーノの引き留めは困難でしょう。

最後に、明暗分かれるGKの見通しを紹介しましょう。2021年の夏に、移籍金総額3000万ポンドでやってきたラムズデールは、ニューカッスルに行くいわれています。満額回収といきたいところですが、今季プレミアリーグで6試合出場となると、1800万ポンドでも御の字でしょう。ローンだったラヤは、3000万ポンドで完全移籍にスイッチする予定です。

残り時間が少なくなっている余剰戦力と、出場機会を作れない選手を5~6人売却して、最前線、左サイド、サカのバックアッパーを獲得できれば盤石でしょう。アルテタ監督とエドゥSDは、早期に新戦力を押さえようとするのではないでしょうか。彼らがタッグを組んでから、成功が続いているトランスファーマーケットの立ち回りに注目しましょう。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す