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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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FAカップの結果はカンケーなし?現地メディアを駆け巡ったテン・ハフ解任報道、その真偽は…!

「FAカップの結果を受けて、テン・ハフの去就が決まる」。マンチェスター・ユナイテッドの指揮官に関する見方は、金曜日の朝、一気に傾きました。「FAカップファイナルの結果がどうあれ、テン・ハフを解任すると決定」。現地記者たちの注目を集めるレポートを配信したのは、「ガーディアン」のジェイコブ・スタインバーグ記者です。

記事によると、サー・ジム・ラトクリフと経営ボードは、プレミアリーグ8位という最悪の結果を重く見ているとのこと。ペップのチームに敗れれば、欧州へのルートを閉ざされてしまいます。プレミアリーグ創設以来、国内のゲームに終始したのは、デヴィッド・モイーズの下で7位に沈んだ直後のみ。テン・ハフの2年めは、あの屈辱を下回る厳しいシーズンでした。

不振の理由を問われると、大量の負傷者を挙げていた指揮官は、前線と中盤はほぼベストだったコヴェントリー戦をどう説明するのでしょうか。CBとレフトバックが足りず、カゼミーロとワン=ビサカで穴を埋める非常事態とはいえ、チャンピオンシップのクラブに3-0から追いつかれる展開の言い訳にはならないでしょう。

プレミアリーグの58失点のほうは、リサンドロ・マルティネスやヴァラン、ルーク・ショーの長期離脱という主張を呑むとしましょう。その一方で、サンチョ、アントニー、ラシュフォード、メイソン・マウント、エリクセンを活かしきれずに57ゴールに留まった攻撃陣は、戦術と采配で改善できたのではないでしょうか。

ドリブルで抜かれまくったカゼミーロと、低レベルと切り捨てられたアムラバトも、戦術の問題もあったのではないかと思います。まずまずといえるのがブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ、マクトミネイだけでは、プレミアリーグになってから初の得失点差マイナスもやむなしです。解任報道のタイミングに驚きはあっても、筋書きに違和感はありません。

とはいえ、ジェイコブ・スタインバーグ記者は、直前までポチェッティーノのほうを追いかけまわしており、マンチェスター・ユナイテッドを丁寧に取材したとは思えません。トーマス・トゥヘル、マウリシオ・ポチェッティーノ、キーラン・マッケンナ、ガレス・サウスゲート、グレアム・ポッター、トーマス・フランクという候補者リストに、新たな情報はありません。

記事の信ぴょう性は微妙ですが、「BBC」のサイモン・ストーン記者が後追い記事をリリースすると、「アスレティック」「マンチェスター・イブニングニュース」も続いています。「8年前を彷彿とさせる」というサイモン・ストーン記者は、「2016年のFAカップでクリスタル・パレスに勝ったファン・ハールは、24時間後に上層部から決定を知らされた」と振り返っています。

「トゥヘルが最有力候補とみられているが、ユナイテッドはポチェッティーノの意向を探る話し合いを行ったとみられる。チェルシーやブライトンが獲得を狙っているマッケンナの代理人とも話したという」(ジェイコブ・スタインバーグ/ガーディアン)

「あるソースによると、チェルシーは既にマッケンナの代理人と協議を行っているが、マッケンナはユナイテッドを理想的な行き先と考えている。ユナイテッドに監督交代の可能性があるなかで、決断を急ごうとしていないようだ」(サミュエル・ラックハースト/マンチェスター・イブニングニュース)

ビッグクラブの経験が豊富で、チャンピオンズリーグの優勝監督でもあるトゥヘルか。マンチェスター・ユナイテッドで、ユースチームの監督やアシスタントマネージャーを務めてきたマッケンナか。あるいはコール・パルマーやニコラス・ジャクソンなど、若いタレントを成長させたポチェッティーノが選ばれるのか。いや、その前に何とかFAカップを…!


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