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メスト・エジルが週給28万ポンドの新契約締結間近!アレクシス・サンチェスに思いは届くか!?

グーナーが待ちに待った朗報が、カウントダウンに入ったようです。イギリスメディア「テレグラフ」が、「Mesut Ozil ready to sign £280,000 per week Arsenal contract(メスト・エジルは週給28万ポンドでアーセナルとの契約にサインしようとしている)」と報じています。ヴェンゲル監督のチームで4年を過ごしたドイツ代表のプレーメイカーは、プレミアリーグの水に慣れた2015-16シーズンには35試合6ゴール19アシストという素晴らしい活躍でアシスト王に輝くも、昨季は33試合8ゴール9アシストとトーンダウン。前半戦はラインの裏に飛び出す動きが冴えて、初の2ケタゴールを期待させたものの、年明けに体調を崩してからトップフォームに戻るのに時間がかかり、チームの不振の元凶となってしまった感があります。

「テレグラフ」は、週給30万ポンド(約4200万円)を要求していたエジルが、他クラブから魅力的なオファーがないため妥協を余儀なくされたと伝えておりますが、28万ポンドで決まれば年棒は21億円に届く勢いです。タブロイド紙が「3-4-2-1の新しいフォーメーションで、最高の形を見出しつつある」と評した天才が、10ゴール15アシストをクリアすれば、アーセナルは間違いなく優勝争いに顔を出すはずです。こちらの契約延長が決まれば、残るはアレクシス・サンチェス。エジルのゴールの大半を演出したスルーパスキングがクラブに留まれば、CB、アンカー、前線、WBに3~4人足す程度でもプレミアリーグとヨーロッパリーグ制覇は視野に入るでしょう。

さて、そのアレクシスについては、「ザ・サン」がこんな見出しを掲載しています。「Arsenal ready to break wage structure to keep Alexis Sanchez and Mesut Ozil following Arsene Wenger’s new contract(アーセナルは、ヴェンゲルの新契約に続いてアレクシス・サンチェスとエジルを残留させるべく、賃金構造を壊す準備ができている)」。記事を要約すると、クラブもヴェンゲル監督も、7番を思いとどまらせるために週給30万ポンドを払うことに躊躇していないとのこと。アーセナルが選手たちに支払っているサラリーは、年間約328億円でプレミアリーグ4位ですが、2人のワールドクラスにトータル20億円乗せてもリーグ2位のチェルシーを下回るレベルです。先日「ザ・タイムズ」が報じた9人の人員整理はやりすぎだとしても、ルーカス・ペレス、ドビュッシー、ヤヤ・サノゴ、シュチェスニー、ジェンキンソンの放出は現実的なライン。それなりの移籍金とサラリーが必要な新戦力を加えても、クラブの金庫を一気に軽くするほどのインパクトはありません。

冷静に戦力を並べてみると、アーセナルはそれなりに伸びしろがあります。プレミアリーグでパス本数2位を記録したジャカは、来季は相当やってくれるでしょう。半年以上いなかったウェルベックは開幕から期待でき、プレミアリーグはわずか1試合出場だった「Big F●●kin’ German」メルテザッカーには引退を撤回したという報道があります。3バックにおけるチェンバレンのWBは新しい発見。ホールディングは初年度でいい経験を積みました。ジャック・ウィルシャーは、イングランド人ゆえ放出すればそれなりのお金になり、使える目途が立てば中盤のオプションを増やすことができます。さらにカソルラが年末までに戻ってくれば、ジャカとのコンビが楽しみです。週給30万ポンド…プレミアリーグ24ゴール10アシスト、スルーパス48本の選手なら喜んで払おうではありませんか!ムバッペ獲得とアレクシス残留が同時に決まったら、情熱的なグーナーは号泣でしょう。出ていくという報道が多い今は、期待半分、恐怖半分ではありますが、クラブのアレクシスへの思いが届くことを祈りましょう。

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“メスト・エジルが週給28万ポンドの新契約締結間近!アレクシス・サンチェスに思いは届くか!?” への2件のフィードバック

  1. むん より:

    個人的には「例えサンチェスが出て行こうともエジルは絶対に残すべき!!」と主張していた身としては、少し安心しています。(残すべき理由があるというよりは、単にエジルのプレーが好みだからという割合が大きいのですが)
    ドイツ王者であり、世界王者マドリーでプレーしていたエジルには、やはり王様が似合うと思うのです。
    王様は王座に座らないといけません。
    エジルはアーセナルを優勝に導く選手であると信じていますし、アーセナルもまた、エジルを優勝プレーヤーにすべく努力するべきと思うのです。
    心のどこかでほんの少し、「CL決勝でクリロナにラストパスを出してたのは俺だったのかもなぁ」などと思って後悔して欲しくはありません。
    がんばれエジル。

    —–
    ジャカの縦パスの角度にアーセナル時代のセスクの面影を見るのは私だけでしょうか。エジル、サンチェスの話題より、主さんのジャカは来季は相当やってくれる、のセリフに勇気づけられます。
    この2年、特に次の1年は未来志向で、次の世代の基盤づくりをして欲しいなと願っております。エジルもサンチェスも、アーセナルのレジェンドになるのかどうか、ファン目線の勝手な言い分としては、そういう岐路にいるんだなと。
    個人的には、その基盤にいるのが、ウィルシャーであって欲しいと切に願うのですが…。

  2. makoto より:

    グリーズマンのようにクラブが苦しい時、
    他所に行かないでほしい。勝手に願ってしまいますが、
    彼等はこれまで十分頑張ってくれたのも事実。
    プレミアのライバルたちのところだけは勘弁して。
    残ってくれれば本当に嬉しいけれど、
    他所にいっても辛いけど応援したい。

    —–
    ひろとさん>
    エジルが普通にプレイすれば、それだけでアーセナルは相当脅威です。アシスト記録の更新を期待しています。

    むんさん>
    ボックスの中に一発で通すパスが秀逸ですよね。モンレアルやラムジーが決めるイメージです。

    ミハルさん>
    アレクシス・サンチェスのがんばりには頭が下がりますよね。エジルと2人、ケガも不調もなく過ごすシーズンを見たいです。

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