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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

絶品ウーデゴーア、ツォリスは2アシスト!コミュニティシールドのアーセナルは3発完勝!

キックオフから10秒、カラフィオーリが左サイドのツォリスに流すと、クロスを受けたノニ・マドゥエケは無理をせず、ベン・ホワイトに落としました。SBが脇にいたルイス=スケリーに預けると、フォーデンはカットできず、最終ラインを切り裂く縦のスルーパス!抜け出したカラフィオーリは、ドンナルンマがセンターをケアするのを見て、ガラ空きのニアに流し込みました

カーディフのプリンシパリティ・スタジアムで開催されたコミュニティシールドは、プレミアリーグ王者のアーセナルと、FAカップを制したマンチェスター・シティの対決です。ミケル・アルテタ監督のスタメンにはサリバ、ティンバー、デクラン・ライス、ズビメンディ、サカがおらず、夏に加わったばかりのブルーノ・ギマランイスとツォリスが抜擢されています。

エンツォ・マレスカが率いる新生マン・シティのほうが、ベストに近いメンバーに見えます。前線はセメンヨ、ハーランド、ドク。トップ下はフォーデンで、その後ろにエリオット・アンダーソンとコヴァチッチが並んでいます。いきなりの失点の後、主導権を握ったのですが、アーセナルの機能的なプレスに押されて、アタックのスイッチを入れるパスコースを見出せずにいます。

もはやペップのチームではないと感じたのは、6分の攻防でした。自陣左サイドでニコ・オライリーとパスを交わしたフォーデンは、すぐにエリオット・アンダーソンに戻さず、ブルーノ・ギマランイスにカットされてしまいました。今までのマン・シティなら、ハーフラインの手前では時間をかけず、ハイテンポなパスワークでプレスをかわしていたでしょう。

ウーデゴーアからカラフィオーリ、ツォリスと左につながり、アーリークロスはフサノフに当たってドンナルンマがキャッチ。アーセナルの新戦力は、数年前からプレイしていたかのように、チームのバランスを考慮したポジショニングでボールを動かしています。7分にウーデゴーアが仕掛けたカウンターは、ラストパスが速ければ、ノニ・マドゥエケが打っていたはずです。

マン・シティの最初のシュートは20分。セメンヨのパスを受けたフォーデンがボックス手前で左足を振り抜くと、ダヴィド・ラヤが右手を伸ばしてセーブしました。ドクがベン・ホワイトを抜き去ったのは23分。左からのグラウンダーは、ガブリエウがスライディングでブロックしています。ガナーズの追加点は28分、右からファーに出したウーデゴーアのクロスが絶妙でした。

ツォリスが頭で折り返すと、ルイス・ディアスの裏に入ったカイ・ハヴェルツがヘディングで叩きつけました。ドンナルンマは弾き切れず、ボールは右のサイドネットへ。マン・シティが悔やまれるのは、40分の2度の決定機を活かせなかったことです。ドクのグラウンダーからのハーランドのダイレクトショットは、右に反応したラヤのビッグセーブに阻まれました。

直後に左サイドに出たブルーノ・ギマランイスがフォーデンに奪われ、ボックス右を突破したセメンヨが中に浮かすと、ドクのボレーはベン・ホワイトのぎりぎりのブロックでクロスバーの上。追加タイム1分、カイ・ハヴェルツの左からのクロスをドンナルンマが前にこぼすと、ウーデゴーアの倒れ込みながらのシュートは、ゴールライン上のグヴァルディオルがクリアしました。

前半は2-0。今季のアーセナルは、デクラン・ライスとズビメンディをダブルで欠いても問題なさそうで、左サイドは若返ったトロサールが崩してくれるようです。ブルーノ・ギマランイスとドクがハーフタイムで下がり、デクラン・ライスとグリーリッシュがピッチへ。勝負を決する3点めは48分、最終ラインからの縦パスをカットしたのは、狙っていたデクラン・ライスです。

前線に出たボールをウーデゴーアが足元に収め、落としをもらったカイ・ハヴェルツがルイス=スケリーに預けると、左サイドでパスを受けたツォリスが中に斬り込みました。フサノフをかわして打つかと思いきや、中央に走り込んだウーデゴーアに完璧なラストパス。グヴァルディオルをトラップでかわしたキャプテンが、キックフェイントでドンナルンマを無力にしました。

53分にマルムシュとかわったハーランドは、シュート2本のみ。相手の読みを外すパスでチャンスを創り続けたウーデゴーアが、今日のパフォーマンスを続けられれば、アーセナルの得点力は自ずと高まるでしょう。73分のシェルキの強烈なミドルと、81分にボックス右でシェルキのパスを受けたセメンヨの決定的な一撃は、ラヤが素晴らしいセーブでゴールを許しませんでした。

インカピエ、サカ、ズビメンディ、ギョケレス、エゼを次々とピッチに送り込んだアーセナルが、3-0で快勝。完成度の差が浮き彫りになった一戦でした。モスケラとガブリエウのコンビは落ち着いており、カラフィオーリは多彩なプレイで左サイドを活性化してくれました。いきなり2アシストのツォリスは、コヴェントリーとの開幕戦で初ゴールを期待できそうです。

対してマン・シティは、ロドリ、ベルナルド・シウヴァ、レインダースがいない布陣を確立させるのに時間を要するのではないでしょうか。マレスカ監督の4-2-3-1は、後方でパスをまわす時間が長く、陣形が間延びするシーンが多いのが気になりました。マン・シティの監督が最初のゲームで3点差の完敗を喫したのは、120年ぶりだそうです。

プレミアリーグの創設以来、コミュニティシールドを制した34チームのうち、リーグ優勝を遂げたのは8チームで、過去15年は2018-19シーズンのマン・シティだけです。12年ぶりの3点差勝利となったアーセナルは、久々のポール・トゥ・ウィンを達成できるでしょうか。今季の本命はマンチェスター・ユナイテッド!と気合が入っていたのですが、こんな試合を見せられると…。


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