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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ガナーズの価値あるギャンブル!? エヴァートン時代の同僚とあの名将が「アルテタ監督」を激賞!

モイーズ、アラダイス、ランバート、カルヴァリャルと、プレミアリーグ2017-18シーズンの途中から不振のチームの立て直しにトライした監督が続々と退任。その一方で、新体制を早期に構築すべく、指揮官の首を挿げ替えたクラブが来季のマネージャーを決めにいっています。最下位でチャンピオンシップ降格となったWBAは、アラン・パーデューの後を受けて指揮を執ったダレン・ムーア暫定監督と正式に契約。44歳のクラブOBは、短期間のテストに対してプレミアリーグ6試合3勝2分1敗という模範解答を提出し、千載一遇のチャンスを活かしました。ウェストハムは、元マンチェスター・シティ指揮官のマヌエル・ペジェグリーニ監督に白羽の矢を立てたようです。「スカイスポーツ」は、ラファエル・ベニテスの可能性は消えていないとしながらも、ハマーズとチリ人指揮官は合意間近と報道。2013-14シーズンの優勝監督は、確実にプレミアリーグ復帰に近づいているようです。

さて、本題はミケル・アルテタです。「BBC」がフロントランナーと報じたガナーズOBについて、「スカイスポーツ」も大々的に取り上げています。「Mikel Arteta to Arsenal: Why it might be a gamble worth taking(アルテタはアーセナルへ:なぜ、取るべき価値のあるギャンブルなのか)」と題された記事は、エヴァートン時代に同僚だったアラン・スタッブスのコメントを取り上げ、アルテタの監督としての資質を評価しています。「ミケルは、チームの戦い方について、常に意見を持っていた。賛成も反対もあったけど、建設的な議論だったね。古株ではなかったのに、怖れなかった。彼には勝つため、戦うために必要なヴィジョンやアイデアがあった」。

レアル・ソシエダからレンタルされた当時のアルテタは、まだ22歳。プロフェッショナルで集中力があったと語る10歳年上の元CBのリスペクトは、「彼はリーダーで勝利への情熱があり、クラブにとって何が重要かわかっている」と評したヴェンゲル監督と通じるものがあります。スタッブス氏の後に、記事に登場したのはペップ・グアルディオラです。サウサンプトンに勝利した最終節の試合後、プレミアリーグ最強チームの指揮官は「今季の傑出した成功は、アルテタの貢献がなければ実現しえなかった」とコメント。「残ってくれたら、世界一幸せな男になるね」といいながら、彼の決断を止めることはできないとも明言しています。

ここまでは、「アルテタは監督にふさわしい人物である」というだけで、特段の驚きはありませんでした。私が、ガナーズで指揮を執る彼を見てみたいと前のめりになったのは、「マンデー・ナイト・フットボール」に出演したペップが、アルテタのコーチングについて詳細に紹介していたという話を読んでからです。マン・シティの監督によると、ラヒム・スターリングとレロイ・サネがボックスに侵入する戦術をサポートしたのは、アルテタだったそうです。

「ミケル・アルテタは彼らをサポートしてくれました。トレーニングセッションの後、ボックスに近づいていくときの動きについて一緒に取り組み、ゲームでよくあるシチュエーションに慣れさせ、彼らが何をすべきかを確信させたのです。要は、質の高いドリブルがある選手は、トライしないといけないということです」(ペップ・グアルディオラ)

プレミアリーグNo.1の名将が、これだけ具体的にアルテタをリスぺクトしていると聞けば、彼が率いたチームを見てみたいという衝動にかられます。リース・ネルソンやメートランド=ナイルズ、イオビ、コラシナツといった粗削りなタレントが、プレミアリーグ15アシストのレフティや、18ゴール11アシストのスピードスターのような選手に化ければ、ガナーズはより魅力的なチームになるのではないでしょうか。「スカイスポーツ」が主張するように、「価値あるギャンブル」なのかもしれない…。「Goal.com」が、アルテタとアーセナルが基本合意に至ったと報じました。監督としての実績がない36歳の抜擢が、アッレグリ招聘よりもリスキーなのは間違いありませんが、すんなり決まったら前向きに注目し続けたいと思います。記事は、「来週にも正式発表」と伝えています。

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“ガナーズの価値あるギャンブル!? エヴァートン時代の同僚とあの名将が「アルテタ監督」を激賞!” への4件のフィードバック

  1. イレブン より:

    エバートン時代はそれほど注目していませんでしたが、アーセナルに来てからは毎週のようにそのプレイを観ることができました。パスの正確さや安定感はありましたが
    、それ以上にリーダーシップを感じられましたね。
    とは言え、いきなりアーセナルの監督有力候補とは、驚きです‼️
    もし監督に決まったら、元々あった資質にヴェンゲルやペップのエキスを吸ったアルテタが、どうアーセナルを立て直すかそれも楽しみです。

  2. B より:

    すごいロマンを感じる どうなるか楽しみですが、あんまり強すぎても困るので程々でお願いします

  3. ペップの街 より:

    今シーズンのシティの破壊力は、まさにボックスへの多様な切り込みとそこからの正確無比なパス或いはニアを撃ち抜く強烈シュート!何とそれを熟成させたのがアルテタだったとすれば、皆さんと同じように若きアーセナルの原石を預けみたくなります。ガナーズがシティやレッズと並ぶ魅惑的なフットボールを見せてくれるなら、プレミアリーグがさらに魅力的になります。

  4. だしまる より:

    アルテタの挑戦始まりそうですね。

    ベンゲル&ペップの指導を受けたハイブリッド
    モウリーニョを脅かすイケメン度

    ペップの登場で進化したサッカー界。
    アリゴ・サッキのように、戦術が進化してしまった以上、
    旧来の監督では、優勝を狙える気がいたしません。

    あのアンチェロッティ監督ですら、ペップ後のバイエルンだと、
    選手たちに不満を抱かれてしまいました。

    プレミアは資金・観客・設備・選手と揃った強豪が5チームもあります
    シティ・ユナイテッド・トッテナム・リバプール・チェルシーに、
    現予算で対抗するには、何かでその上を行く必要があります。

    実績豊富な監督だけなら、ヴェンゲルさんで良かったので。
    そして、ベンゲルさん以上の監督を呼ぶのは難しい。

    ならば、監督も育てないと!
    3年サイクルのプロジェクト始動を期待!

    監督を育てている場合ではない。5位や6位で満足するのかという意見こそもっとも。

    それでも、リバプールのように、原石とスター候補を組み合わせる理想を応援いたします。

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