イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ついに決定!アーセナルの新監督ウナイ・エメリが、適任だと思える2つの理由。

アーセナルの新監督人事が、ついに決着しました。偉大なアーセン・ヴェンゲルの後を継ぐのは、パリ・サンジェルマンで国内3冠を達成したばかりのウナイ・エメリ。ペップ、ベニテス、ハビ・グラシアに続くプレミアリーグで4人めのスペイン人監督です。1996年に、ヴェンゲル監督がアーセナルの指揮官に就任したときと同じ46歳。セヴィージャ時代に、史上初のヨーロッパリーグ3連覇という輝かしい記録を打ち立てながら、バレンシアやパリを率いて臨んだチャンピオンズリーグは、いつもラウンド16で敗退。2015-16シーズンのセヴィージャでは「ラ・リーガにおけるアウェイ勝利ゼロ」という珍記録を作っており、欧州でもプレミアリーグでも、ヴェンゲル監督の残念な記録をトレースしそうな予感に満ち溢れているのは否めません。

アーセナルの公式サイトの見出しがまた、ヴェンゲル監督の後継者らしくてテンションが上がります。「I’d prefer to win 5-4 than to win 1-0(1-0で勝つより5-4を好む)」。これを見た瞬間、4点リードの69分から追いつかれた2010-11シーズンのニューカッスル戦や、3-0からドローに持ち込まれた2014-15シーズンのCLグループステージ、アンデルレヒト戦を思い出してしまいました。今後はぜひ、こういう試合も5-4で勝ちきっていただければと切に願う次第であります。「この機会を得られたことに誇りを抱いている。アーセナルのプロジェクトでもあり、私のプロジェクトでもある新しい道が始まり、とても興奮している」。サポーターのために戦うと強調したエメリ新監督。プレミアリーグ屈指の人気クラブを率いるために必要なマインドセットは、既にできているようです。

エメリ就任を手離しで喜べないグーナーもいるかもしれません。アッレグリやルイス・エンリケとともに最初からリストに名前があれば、あるいはアルテタという夢を見ずに決まっていればいざ知らず、本命・対抗馬に断られたがゆえに、とりあえず声をかけてみた4~5番手という印象は拭えません。しかし、ウナイ・エメリについて調べていくと、彼こそが適任と思えてなりません。最も重要なポイントは、ヴェンゲルさんにないものを持っていること、そして彼自身がアーセナル監督就任を熱望していたことです。

選手の自由を重んじるヴェンゲル監督に対して、ウナイ・エメリは戦略家です。アーセナル公式サイトのインタビューでも「映画を見るように、あらゆる試合を観ている」と語っていたスペイン人指揮官は、常に対戦相手の映像を12時間分も用意して分析し、戦術を練るといわれています。アーセナルの経営陣との初めての面談においても、エメリはプレミアリーグにおけるガナーズの戦い方を完璧にインストールしており、オーバメヤンとラムジーを軸とする戦略について熱弁を振るったとのこと。ボードメンバーは、これにやられたようです。イヴァン・ガジディス氏が「全員一致でエメリだった」と語ったことからも、新監督のプレゼンがいかに素晴らしかったかが窺えます。

「補強費が使えるなら…」「新戦力の獲得をまかせてもらえるなら…」と、就任の条件を付けてきたといわれる監督候補たちのことは、もう忘れましょう。既にヴィジョンを描けているエメリによって、アーセナルは多彩な戦術を持つチームに生まれ変わるでしょう。後半戦だけでプレミアリーグ13試合10ゴールと、得点力の高さを見せつけたオーバメヤンはゴールを量産。ラムジーは真のリーダーへと成長し、狙いがより明確になったエジルのパスは鋭さを増すはずです。私が期待しているのは、エルネニー、コラシナツ、マヴロパノスあたりの大化けです。最終ラインは強化が必要ですが、中盤から前は、今のメンバーの活性化と若手抜擢で充分戦えるのではないかと思います。当初は蚊帳の外だったエメリは、採用1名の求人情報に対して最高の「就活」を展開し、完全アウェイでの大逆転勝利をゲットしました。新しいアーセナルのサッカーを、早く観たい!…私も既に、エメリの術中にはまっているのかもしれません。

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“ついに決定!アーセナルの新監督ウナイ・エメリが、適任だと思える2つの理由。” への11件のフィードバック

  1. ペップの街 より:

    エメリにとっては比較的プレッシャーのない状態でスタートできるのではないでしょうか。ネイマールのようなスーパースターもいないからディシプリンも徹底できると思います。5ー4での勝ちを目指す超攻撃的サッカー、楽しみです。1ー0で勝つモウさんやコンテとの対決が楽しみですが、さてチェルシーの指揮官は去ってしまうのでしょうか。

  2. むん より:

    言葉の綾であることは理解していますが、それでも5-4と言われると少しモヤモヤしてしまいます笑

    少なくとも直近の2シーズンは守備が酷すぎたので、せめて5-3、いや、5-2でお願いします、と言いたいところです。

    子育て等で昔ほどサッカーを見る時間がなくなり、今やほぼアーセナルの試合しか見ていない私にとっては「戦術とは」からインストールする必要がありそうです。楽しみにしています。

  3. stotina より:

    更新おつかれさまです。

    夏はいつも宿題をギリギリまで粘るクラブなので、思いのほか早く決定してほっとしました。
    アルテタで盛り上がった手前、肩透かしを感じているのは否定しませんが、フラットに見れば理に適った人選だと思います。
    パリでケチが付いた印象がありますが、スペインでの実績を見るのがフェアでしょう。
    なんとなくポカをやる感じがあるのも好感が持てます。

    何よりも、ご本人がこのチャレンジに前向きな印象なのがうれしいです。
    アルテタが難色を示したともいわれる予算の問題がクリアされたのも、現状戦力をレベルアップさせる見通しがすでにあるからではないでしょうか。
    makotoさんが挙げられた選手に加え、私はベジェリンを再び成長軌道に乗せてくれることを期待しています。
    楽観的すぎ?

    新シーズンもリヴァプールとの殴り合いが見られそうで楽しみです(笑)。

  4. 新参 より:

    エメリですか!いいじゃないですか!
    アーセナルに必要なのは、守備も攻撃も機能させる戦術家でしたので適任だと思います。前線からのプレス。弱点をつく攻撃。ベンゲル監督になかった要素を見せてもらえるのを期待します。

    オーバメヤンとラムジーを軸にするというとこから推測するに、フォーメーションは433でしょうか。3トップは左からラカゼット・オーバメヤン・エジル、センターハーフにエルネニー・ラムジー、ジャカがアンカー。

    ジャカ・エルネニーあたりが化けて、エジル・ラムジーが牽引する形になってくると、ビッグ6と対等以上に渡り合えるようと思います。もちろん、守備陣の補強は急務です。CB、右SB、GKは補強が必要ですね。ソクラテス、フェルトマン、ホルンあたりが来ると面白いですけどね。あとは、元教え子のエンゾンジとかこないかな。ミズリンタートによる補強も楽しみです。

  5. だしまる より:

    アルテタ((o(´∀`)o))ワクワクしていた自分としては、ちょっとがっかりでもないんですよね。
    エメリ監督、若さ・経験・実績・戦術・熱意と文句なしではないでしょうか。
    限りなく万人から、OKを出してもらえる人選だと思います。

    期待感満載で、アルテタやヴィエラでなくともいいのか自分・・・移り気だなと突っ込んでしまいます。

    パリでの失敗?は、ネイマールの存在と既存派閥との衝突などいたし方ない面あり。
    セビージャでのモンチ氏との二人三脚を見ると、期待できます。

    ベジェリン・ジャカ・エルネニー達の覚醒楽しみです。
    エメリ監督、限られた食材で美味しく調理してくれそうですし。

    となると・・・
    昨日の記事にあったように、ウィルシャーの居場所はあるのでしょうか。

    近年のアーセナル、好調時のトップクラブとは、完全に力負けが多かったので、
    5-4でのガチンコ勝負で極上のディナーを味わわせてくれると願います!

  6. トマシュ より:

    彼自身が熱望…素敵です。

    ラムジーを中心というのも本当であればすごく興味深い。彼だけではないけど、改めてメンバーを見るに、特に攻撃面での個性的な顔触れは監督の力量を示すのに十分に足るでしょう。

    若く、野心のある信任監督からのプランを聞いた後に、ラムジーが長期契約にサイン・・・。素敵です。(妄想)

    ジャカやムスタフィの能力も引き出してあげてほしいなぁ。

    失敗したらヴェンゲル解任を謳っていた連中(ファンも含め)に責任取ってもらえばいいので思いっきりやってほしいです。

  7. イレブン より:

    アルテタでほぼ決まり、と思っていたのでずっこけましたが、経歴や戦術より何より本人のやる気が嬉しく、ペップの一年目のように現有戦力でチームを立て直してくれそうです!
    その上でウィルシャーも活躍してくれれば言うこと無しなんですが。

  8. なちょ より:

    お疲れ様です。
    エメリ、いい監督さんだと思います。セビージャで「隠れた才能を発掘するプロ」モンチさんと組んでいるので、その経験がミズリンタートさんとのコンビに生きるんじゃないかと考えたり。

    戦術家としての手腕に疑問はないのですが、ひとつ心配だったのは魅惑的なヴェンゲル・フットボールのDNAを受け継いでくれるんだろうかということでした。

    ただそれも、本人からの熱烈な売り込みがあったということで、心配が期待に変わりました。

    フロントには新ヘッドコーチを全面サポートしてほしいです。

  9. ヤンガナ大好き! より:

    策士エメリさんが自らのプレゼンでガナーズHCを射止めたことが何よりも嬉しいですね!監督さんにも色々なタイプがあって、自分で選んだコーチ、選手獲得を条件にする監督もいるなかで、現有戦力の最大活用を掲げたプランに、セビージャで成り上がってきた向上心、自らのフットボールへの自信を感じます。

    自分はポチェッティーノさんのようにピンポイントの補強とヤンガナ覚醒に期待します。中でも覚醒してほしいのはイゥオビ、マヴロパノスにGKマルチネスですね。戦術という今までのヴェンゲルさんにあまりなかった要素を詰め込んで、プレシーズン前に補強を完了し、しっかりチームを作り込んで欲しいですね!また、フランス語も堪能なスペイン人と言うことで、ベシェリンも残留してくれると嬉しいです。

    アルテタにはわくわくさせられるガナーズの遺伝子はあったものの、プレミアリーグに殴り込みをかけたいというハングリーさとビッククラブでの成功・失敗経験を持つエメリさんを選んだのは納得です!来シーズンのガナーズフットボール、期待したいです!

  10. プレミアリーグ大好き! より:

    エメリの公式Twitterのアイコンがアーセナルのエムブレムで爆笑しました。どんだけやる気あんねん!笑
    もうこれだけで好きになりますねー笑。頑張れエメリ!応援してます

  11. ゆうま より:

    アーセナルはサンジェイ&ミスリンスタットを招き入れ
    補強については彼らを中心にフロント主導で行う体制へと移行しつつあります

    エメリは補強の際にはポジションと具体的に要求する能力を伝えるが
    具体的な選手を指名して獲得を要求する事はしないとのことなので
    アーセナルの目指している補強体制&補強予算規模に合致するというのも
    彼が選ばれたポイントなのではないかと思います

    ノープランのベンゲルから戦術オタクのエメリへとはえらくでっかい振れ幅ではありますが
    エメリの指導の元伸び悩んでいる若いベジェリンやイウォビやそれに続く
    メイトランド=ナイルズらの飛躍に期待したいと思います

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