イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録 | プレミアリーグの最新情報ブログ

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アーロン・ラムジーは過小評価されていたのか?「BBC」のレポートを読んで思うこと。

2008-09シーズンにアーセナルでプレミアリーグデビューを果たして以来、リーグ戦256試合38ゴール46アシスト。11シーズンの長きに渡ってエミレーツのサポーターを盛り上げてきたアーロン・ラムジーが、クラブを去ることが決まりました。移籍先は、現地メディアが以前から報じていたユヴェントス。「BBC」によると、ラムジーの週給は40万ポンド(約5700万ポンド)を超えるとのこと。事実であれば、セリエAにおけるイギリス人プレーヤーの最高額になります。

メスト・エジルの上をいく金額を見ると、アーセナルと8番の交渉が決裂した理由の一端が窺えますが、プレミアリーグの名門クラブが契約延長しなかったのは高額サラリーを嫌っただけなのでしょうか。「Was Arsenal midfielder undervalued & why Juventus?(アーセナルのMFは過小評価されていたのか?なぜユヴェントスなのか?)」。ラムジーの地元であるウェールズのジャーナリスト、ディファイド・プリチャードさんは、「BBC」に寄せた記事でアーセナルの評価と決断に疑問を投げかけていました。

興味深いレポートは、2人の元ウェールズ代表のコメントを紹介しています。「アーセナルは、彼がドアを開けた最初の日から高い評価を与えていなかった」と語るのは、イワン・ロバーツさん。ラムジーとともに代表で戦ったダニー・ガビドンさんは、「サポーターがランボーを完全に支持したことはない」とし、常に擁護派と批判派が存在したと指摘しています。8番のポジションで輝きたかったラムジーに対して、右サイドと中盤センターで起用することが多かったヴェンゲル監督には一貫性がなく、エメリ監督は10番の役割を求めました。ボックス・トゥ・ボックスのMFのベストポジションと評価について、2人の指揮官と多くのサポーターの意見が分かれていたのは事実でしょう。

「批判派が主張しているのは一貫性の欠如だった。彼はゲームを支配し、変革する可能性を秘めていたが、90分の間、気づかれずに過ごすこともあった」と指摘するプリチャードさんに対して、舌鋒鋭いイアン・ライトさんは「チームがひどい出来でも、彼が存在感を失うことはなかった」と称賛。「われわれは素晴らしい選手を失った。残念だ」と、ラムジーを手元に残せなかったことを嘆いています。ジャーナリストの間でも評価が分かれる特異なキャラゆえ、クラブも高額のサラリーを呑み込んでまで引き留めることはできなかったのでしょう。この先3年というスパンで見れば、エジルよりもラムジーのほうが楽しみと考えていた私は、イアン・ライトの見解に共感します。プレミアリーグで先発9試合ながら6アシストを決めていたMFをエメリ監督が使いこなせれば、アーセナルはこれほど苦しんでいなかったのではないかと思うのです。

ユーヴェがラムジーに週給40万ポンド以上という高評価を示した理由について、プリチャードさんは明快にいい切っています。「彼らはエムレ・ジャン、サミ・ケディラ、ミレラム・ピアニッチ、ブレイズ・マチュイディを抱えているが、その誰もがボックスに入ってゴールを決める脅威がない。それこそが、ユーヴェが彼に白羽の矢を立てた理由だと確信している」。エジルをベンチからも外し、普通に売ったら3000万ポンドは下らないラムジーをフリーで手離したエメリ監督は、最適解を示さなければなりません。ルーカス・トレイラを右のインサイドで使うのが答えだとは思えないのですが…。

残り12試合となったプレミアリーグでラムジーを見るたびに、苦い思いがこみ上げてくるのではないかと怖れています。…いや、嘆いてばかりいてはいけないのでしょう。ご本人にとっては新たなチャレンジであり、中心選手として欧州の頂点を極めるチャンスです。夏が過ぎたら、イタリアからいいニュースが聞こえてくるのを楽しみにすることにしましょう。最高のプレイを披露するスペシャルワンではなかったけれど、最高におもしろいオンリーワンではあった…彼に対する私の評価もまた、ポジティブながらも抽象的です。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“アーロン・ラムジーは過小評価されていたのか?「BBC」のレポートを読んで思うこと。” への5件のフィードバック

  1. えれーら21 より:

    また1人、、アーセナルは寂しくなりますね。

  2. トマシュ より:

    congrats Rambo!

    BBCが言ってるんだから40Kは本当でしょう。揶揄する声も聞こえるが、フットボール界における昨今の狂った金銭感覚からすれば大きなお世話だよね。君がCL決勝でゴールを決める姿が目に浮かびます。

    アッレグリのサッカーをCRと同じフィールドで体験できるのは大きな財産になるよ。あわよくば何らかの形でノースロンドンに戻ってきて色んなものを還元してほしい。

    スチェに宜しく。頑張れ。

  3. Macki より:

    更新ご苦労様です。レッズサポなので、ラムジーのプレーを沢山観ている訳ではないですが、ピッチにいると嫌な存在だと思ってます。まあ消えている事もありますが、、、。セリエAでイギリス人プレイヤーがどこまでやってくれるか!という事をポジティブに考えつつ、ガナーズにとって抜けた穴が大きいのではと思う次第です。

  4. UNITEDファン より:

    ラムジーが1番点をとっていたシーズンはほぼ試合を観ていましたが、点に絡むのがうまい選手だと思いました。その分、スペースが空くので誰かがカバーする必要がありますけど、得点できれば収支はプラスと思える選手です。
    新天地での活躍を期待します。

  5. 4 より:

    NBA、MLB、プロ野球を観てると超一流は、ほぼケガしない、一流はたまにケガ、って考えるとラムジーはいっつも、ここからってときにケガするのがスッゴイ残念でした。playは好きです。アーセナルも迷ったと思います。難しい選択です。グーナ-としても使える金額が決まってるなら…。でもジルーと同じくらい好きです。

コメントを残す