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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ベンゼマ、パト、エンテプ…アーセナルが積極的にFW補強を推進!どうする、宮市亮!?

先日、本ブログで「アーセナルがカリム・ベンゼマの獲得を狙っている」という記事がイギリス紙を賑わしていると紹介しましたが、アーセン・ヴェンゲル監督は、同時にアレシャンドレ・パトにも触手を伸ばしているようです。これを報じているのは、やはりイギリスのタブロイド紙「デイリー・エクスプレス」で、既にパトとコンタクトをとったといわれているノースロンドンのライバル、トッテナムに「待った」をかけた格好となります。

今季、久しぶりのプレミアリーグ制覇が現実的な話となっているアーセナルにとって、オリヴィエ・ジルーしかいないCFを補強することは最優先課題。昨季、契約更新の際にウォルコットが「センターでプレイしたい」と発言したことが話題になっていましたが、ヴェンゲル監督は、CFができるアタッカーの獲得を検討しており、ウォルコットのコンバートは非常手段としてしかイメージしていないでしょう。24歳という若さながらACミランでは筋肉のケガに悩まされ、8回もリタイアを繰り返したパトですが、母国の強豪コリンチャンスに戻ってからはチームに貢献できているようです。コリンチャンスは、1000万ポンド(約16億1000万円)以上の移籍金かレンタルであればパトを手放す用意があるとのこと。仮にベンゼマが難しかったとしても、パト獲得でトッテナムとの「ノースロンドン・ダービー」を制することができれば、プレミアリーグ後半戦に向けて盤石の体制を敷くことができそうです。

ガナーズにはもうひとつ、新戦力補強の話題があります。オーセールに所属するサイドアタッカー、フランスU-21代表のポール=ジョージ・エンテプを狙っているという話で、これまたネタ元は「デイリー・エクスプレス」。カメルーンとフランスのハーフである21歳のドリブラーについても、アーセナルとトッテナムが争っているようで、アストン・ヴィラも興味を持っていると伝えられています。

先のCF獲得の話はシンプルに「選手が足りないポジションの補強」ですが、エンテプ獲得のほうは、話が少し複雑そうですね。ヴェンゲル監督は、どういう狙いを持っているのでしょう。夏にヤヤ・サノゴを獲ったように「若手の青田買いで、長期的に育てる」ということなのか、ターンオーバー要員としての宮市亮やニャブリに不満があって「即戦力補強」として考えているのか。現在はケガ人が多いとはいえ、アーセナルのサイドの顔ぶれは充実しており、チェンバレン、ポドルスキ、カソルラ、ウォルコット、ニャブリ、宮市亮と6人いて、さらにエジル、ロシツキ、アクポムを回すこともできます。おそらくは「将来を見据えて」という話なのでしょうが、宮市亮にしてみれば、同い年の新戦力の加入で、プレミアリーグどころか国内カップ戦のベンチの座も怪しくなる可能性があります。もちろん、獲るかどうかはこれからの話ですが、それにしても厳しいお話です。

今季の宮市は、フェイエノールトやボルトンにレンタル移籍していた頃の思い切りのよさが影を潜め、無難なプレイに終始し、クロスの精度は明らかに悪くなっています。最終的にはヴェンゲル監督とフロントが決めることですが、可能であれば、プレミアリーグ下位にレンタル移籍して、ゲームに出場する機会を増やせるといいんですけどね。戦力的によさそうなのは、カーディフ、ハル・シティ、ノーウィッチあたりでしょうか(ぶっちぎりの最下位、クリスタル・パレスでは守備だけうまくなりそうです)。個人的には、マンチェスター・ユナイテッドとアーセナル、サウサンプトンで日本人選手ががんばっているという状況にはワクワクするのですが、香川真司や吉田麻也と違って、宮市亮にはスタメン獲得の望みがほとんどありません。もし、今の環境が変わらないなら、ビッグクラブで学べる収穫より、出場機会が得られずくすぶってしまうマイナスのほうが大きいのではないかと思います。…いずれにしても彼には、ボルトン時代にチェルシー戦の右サイドで相手選手ふたりをまとめてぶっちぎったあのドリブルをもう一度、見せてほしいですね。(写真著作者/Jan S0L0)

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