「アーセナルは岐路に立っている」グーナーの改善要求を受けて、どうするクロエンケ⁉
リヴァプールが800万ポンドで獲得したロバートソンがプレミアリーグ屈指のSBに育ち、スコットランド代表への期待値を上げてしまった感はありますが、10代だったルーク・ショーの3000万ポンドや、バンジャマン・メンディの5200万ポンドと比べれば納得のお値段です。最初のオファーを断られたアーセナルは、今度はすんなり払って余剰戦力の整理と次なる補強に向かうものとばかり思っていました。
「スカイスポーツ」によると、ノースロンドンのクラブが提示した額はオーダー通りの2500万ポンドだったのですが、詳細条件がスコットランドの名門の意に沿わなかったようです。オプション込みのオファーに対して、前払いの増額がなければセルティックは承諾しないと伝えられています。
いやー、2500を刻みますか。そういえば、サンテティエンヌのU-20フランス代表DFウィリアム・サリバ獲得の合意間近と報じられた際にも、アーセナルはこの夏は手付金に留め、1年間ローン移籍の形で残留させた後に移籍金2500万ポンドの大半を払う意向と伝えられました。立て続けの「支払い先送り作戦」をみて、「1年後なら払えるのかよ!?」と思わずツッコミを入れてしまいましたが、補強予算4500万ポンドのクラブはそこまでしないと若手のDFにも手が出せないようです。
「レスターはアヨゼ・ぺレスとティーレマンスに7000万ポンド!」「アストン・ヴィラは総勢7人に7610万ポンド!」「お隣のトッテナムはタンギ・エンドンベレに6500万ポンド!」と煽りたくなりますが、グーナーのみなさんも同じ気分のようです。「BBC」が、ガナーズのサポーターグループとブロガーが協力して、オーナーのスタン・クロエンケ氏に対して現状の改善を求める署名を送付したと報じています。
「Arsenal is at a crossroads. Things need to change(アーセナルは岐路に立っている。物事を変える必要がある)」。2011年に過半数の株式を押さえたオーナーに、直接的なアプローチが行われたのは今回が初めてだそうです。みなさんのお気持ち、察します。昨日、コパアメリカで3ゴール2アシストと活躍したグレミオのFWエヴェルトンにアプローチすると伝えられておりましたが、エドゥさんのネットワークで優位に立てたとしても、3600万ポンド(約49億円)といわれる移籍金の減額までは無理でしょう。これが成立するなら、相思相愛だったはずのライアン・フレイザーはとっくに決まっているはずです。
プレミアリーグのライバルたちは、軒並み経営が順調で、2017-18シーズンの決算においてチェルシーは過去最高の利益を計上。リヴァプールがフットボールクラブ史上最高の利益額となる1億ポンド超えを騒がれた直後に、トッテナムが負けじとレコードを更新しています。
プレミアリーグ最高額のシーズンチケットをサポーターに許してもらっているアーセナルは、マッチデイ収入を伸ばす余地がなく、商業収入はリヴァプールやチェルシーの2/3程度。ジルー、コクラン、ウォルコット、チェンバレンを売りさばいて何とか16年連続の黒字に持ち込みましたが、さらなる主力売却、スポンサー開拓、プレミアリーグTOP4奪還、赤字覚悟の投資のいずれかがなければ、補強にお金をまわせません。
どうする、クロエンケ⁉グーナーが求めているのは、極めてシンプルな回答です。エドゥ降臨とサポーターの必死のメッセージによって、風向きが変わることを期待するしかありませんが…。トッテナムに収益で追い越されようとしているクラブがこのまま手なりで進めば、3年後のライバルはTOP5ではなくエヴァートンです。
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署名しました。内容も感情論ではなく納得出来るものでしたし、アーセナルを応援する人は是非署名してほしいですね。
ツィエクやザハ、フレイザーもCLのないうちに来たいって言ってくれてるんですよね。。
オーバとラカがいるうちになんとかしてほしい。
だからここのオーナーはヤバいんだって。