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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アーセナルにジョゼ・モウリーニョ!? ゴシップにしても、いや、さすがにそれは…!

「ESPN」の記事を読むと、いきなり1行めに「情報筋」とあり、よくあるゴシップとスルーしたほうがよさそうなのですが、何となく胸騒ぎがするお話です。アメリカメディアによると、ジョゼ・モウリーニョさんがウナイ・エメリ監督の後釜を希望しているとのこと。プレミアリーグで指揮を執りたがっていると伝えられているマン・ユナイテッドの元監督は、ご家族がロンドン在住で、アーセナルが最高のクラブのひとつであるのは間違いないようです。しかし…!

多くのグーナーが、違和感を抱いているのではないでしょうか。アーセン・ヴェンゲルのザ・インヴィンシブルズは昔話になりつつありますが、攻撃的なパスサッカーを標榜し続けてきたクラブが、ゴール前に停めるバスを購入するとは思えません。ルーカス・トレイラのイタリア復帰願望、ムスタフィのスランプ、エジル不在、ジャカの暴言とチーム内のさまざまな問題が取り沙汰されている今季ではありますが、4勝4分2敗でプレミアリーグ5位という戦績は許容範囲。ハイプレスとショートカウンターに磨きがかかれば、不振の選手たちに罵声を浴びせているグーナーも、手のひらを返してチャントのボリュームを上げるはずです。

よほどのことがなければ、エメリ監督のシーズン中の解任はなさそうですが、3シーズン連続でプレミアリーグのTOP4を逃したとなれば、クラブは新たな指揮官のリストアップを始めるものと思われます。そこにジョゼ・モウリーニョ…⁉ヴェンゲルさんを「失敗のスペシャリスト」とディスった方のノースロンドン降臨は、チェルシーのベニテスよりも馴染みません。チャンピオンズリーグを3回制覇し、ヨーロッパリーグ&UEFAカップも2回。ラ・リーガ、プレミアリーグ、セリエA、スーペルリーガでトータル8回の国内リーグ優勝と実績は充分。問題は、いうまでもないでしょう。守備的なスタイル、3年めのバーンアウト…。チェルシーで招いた混乱を、マンチェスター・ユナイテッドでもトレースしてしまった名将は、アーセナルのイメージとは相容れないのではないでしょうか。

マンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任したときは、イブラヒモヴィッチ、ポグバ、ムヒタリアンというタレントを加えて攻撃的な戦い方にモデルチェンジするのではないかと期待していました。土台作りの初年度は、プレミアリーグでは6位に沈みましたが、ヨーロッパリーグとカラバオカップを制覇。いよいよビッグタイトルをめざす2年めになると、古巣からルカクとマティッチを呼び寄せ、守備的なスタイルに回帰してしまいました。ペップの独走を許しながらも、プレミアリーグで2位に食い込んでおり、決して失敗ではなかったと思います。堅守を築く力をリスペクトしつつ、いちサポーターとしては、ファーガソン時代の終盤における怒涛のアタックを懐かしく思っていました。

グーナーは、われわれよりもストレスを溜めるでしょう。異なるスタイルの指揮官を短期間に並べたために、多くのタレントの不振や流出を招いてしまったチームを観続けてきた者として、アーセナルには譲らないOBゾーンを設定していただければと思います。2度の失敗を経たモウリーニョ監督の次なるチャレンジを楽しみにしてはいるのですが、その姿を観たいのはプレミアリーグの赤系ではありません。

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“アーセナルにジョゼ・モウリーニョ!? ゴシップにしても、いや、さすがにそれは…!” への5件のフィードバック

  1. ぐなです より:

    アーセナルにモウリーニョ⁉️
    なんかしっくりこないですが。
    こういうのを「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」というんでしょうか。

    —–
    アーセナルのスタイルにモウリーニョが相容れないのはその通りだと思います。
    ただしそれ以上にシンプルな回答がある気がします。

    グーナーは、モウリーニョが嫌い。

    この一言に尽きるのではないでしょうか。

    ただしそれは「ボスの事を悪く言いやがったアイツは許さない!」ということでもあって。
    未だにグーナーがヴェンゲルの影響下にあるということの裏返しでもあるのでしょうね。

    僕はエジル信者みたいなものなので、もしかしたらモウリーニョの指導によってエジルの復権もワンチャンスあるかなとは思いますが。
    それでもやっぱり「モウリーニョだぁ!!!?ふざけんな!塩まいとけ!!」というのが正直な気持ちですかね。

  2. ガナユ より:

    エメリの攻撃も守備も形が見えない面白くなくて勝てないサッカーを見るか

    モウリーニョのバス停めてカウンター狙うある程度結果は狙えて全く面白くないサッカー選ぶか。

    モウリーニョとは過去の因縁ありましたが一周回って過去のライバルが仲間になるとか胸が熱くなるのは私だけですかね(笑)?

    他にいい監督がいるなら待つのがベターとは思いますが。

    エメリは形がなさ過ぎて主力になれる選手干すし、ほんとうんざりしてるので早く変わっては欲しいですけどね。

  3. 海苔助 より:

    お話としては面白いですよね。

    混迷を極め、地におちたかつてのチャンピオン。
    誰の手をもってしても栄光を取り戻すことはできなかった。

    彼を育てた恩師は、ついにあの男の元を訪れた。
    そう、宿敵にして、認めあっていたあの男。

    幾多の障害は、私が引受ける。
    どうか彼をもう一度、チャンピオンの座につけてくれと・・・

    皆様のおっしゃるとおり、障害が多すぎますし、まだそこまでのピンチではないと思います。思いたい。

    —–
    前提として危機的状況に陥るまでエメリを切るべきでないと思ってます。
    戦術が見えないのは観戦者のリテラシーの問題ですし、ジャカやムスタフィのやらかしもクラブ自体を殺すような問題ではなく
    それよりもwengerout運動で味を占めたAFTV周りの一部コアサポーターが指導者の目がない1.5流OBと結託してSNSやバナーでクラブ運営に政治的影響力を持とうとしていること
    挙げ句の果てには過激化し、ムスタフィへのフェイクじみた批判、ジャカへの殺害予告に至ったことは、かつてのフーリガニズムを想起させる「クラブを殺しうる問題」だと思ってます
    この問題を解決出来る、ベンゲルの巨大な求心力の穴を埋めるだけのカリスマ性を持ってる監督は、世界広しといえども限られているかと
    件の人物も確かにその一人だと思ってます。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    グーナーではありませんが、1プレミアリーグファンとしては全然アリ、面白いと思います。
    古典的ですがスタイルはハッキリしており、実績もエメリと比べ物になりません。
    また内容、結果はついてきてないですが、エドゥの補強は素晴らしいもの。
    今でもあのユナイテッドを2位に引き上げた名将の言う事を、フロントがしっかりと聞き入れていれば…と妄想している私にとっては、得でしかないゴシップですね笑

  5. 一介のグーナー より:

    モウリーニョの神通力はもう切れたと思います。
    彼の守備戦術も、右腕ルイ・ファリアのおかげであったというのがバレましたし。
    現在彼には時代遅れのパワハラ紛いのモチベーション術しかないので、メガクラブが招聘するかと言われるとかなり疑問です。

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