MFのゴールは1発のみ…勝ち切れないアーセナルの打開策を探ってみました。
プレミアリーグ25試合で279本、1試合あたり11.2本。オンターゲットは96本&3.8本。今季のアーセナルが4ゴール以上が1度もなく、3発ゲットもヴィラ戦とハマーズ戦だけというのもよくわかります。何しろ、分母が4に届かないのですから。チームTOPのオーバメヤンが20%を超える58本を占めており、23本のオンターゲットは24%に跳ね上がります。彼らの試合について、オンターゲットで語るとこうなります。「オーバメヤンが1本、ニコラ・ペペかラカゼットが1本、その他で2本」。25節終了時点で、プレミアリーグ史上最多のドロー13回は、シュート欠乏症によってもたらされたスタッツなのです。
とりわけMFのシュートの少なさは、致命的といえるレベルです。ルーカス・トレイラ20本、グエンドゥジ11本、ダニ・セバージョスとウィロックが9本、ジャカ8本、最もストライカーに近い位置にいるはずのエジルは7本。全員足してもランキング1位のデブライネに届きません。オンターゲット21本も、最多のメイソン・マウントと同数で、中盤トータルで1ゴールはもちろんプレミアリーグ最下位です。アルテタ監督就任以来の7試合は1勝5分1敗。8ゴールしか決められなければ、煮え切らない結果もやむをえません。新指揮官に、来季につながるポジションを求めるならば、攻撃的なMFの補強は必須だったと思います。
2018-19シーズンのシュート数を見てみると、オーバメヤン&ラカゼットに続く3位のミキが49本、イオビ35本、ラムジー33本と続きます。出ていった選手の117に対して、今季のニューフェイスの数字をぶつけてみましょう。ダニ・セバージョスとウィロックに、FW登録のネルソンとマルティネッリを加えても38本となり、38試合換算では58本。38本を放っているニコラ・ペペまで担ぎ出せばやっと同水準となりますが、総じて精度が低く、2018-19シーズンはオンターゲット170本で7位にいたチームは、現在のペースでいくと145本で着地します。ガナーズの経営ボードが、売ってはいけない順番に手離してしまい、得点力を下げてしまったのは間違いありません。
直近の失点は、1試合1点レベルに減りましたが、ガナーズはコンスタントに2発決められるチームに戻れるでしょうか。エジルを下げてマルティネッリをオーバメヤンの後ろに据え、クロスの精度が高いサカと遠めからでも打てるニコラ・ペペを左右に配する4-2-3-1に希望があるのではないかと見ています。シュートがない試合は、退屈ですよね…。ポゼッションはリーグ7位の53.6%。攻めるでも守るでもなく、「持たされるチーム」となったガナーズに、それでも期待を寄せています。ミケル・アルテタに器の大きさを感じるからでしょうか。彼が求める選手を預ければ、復活させてくれると信じているのですが…!
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ゴール欠乏は難しい問題ですよね。
左のフルバックにサカがハマってる以上アルテタはリスク犯してまでサカを一列上げるとは考えづらい部分ですが、自分もマルティネリとオーバのツートップは有りだと思っています。
ラカのスペースメイク、ポストは重要ですが
フィルミーノのように周りが決めてくれるわけでも無い所を考えると本当に気になるところですよね。
実際のシュート成功率はともかくとして、セスクやナスリ、ラムジーなどの「隙をみせたら俺が決めてやる!」とギラギラしている選手が不在なのは問題だと思います。
中距離から売ってこないチームは守る方も楽ですよね。
セバージョスなんかはそういう雰囲気を感じたのですが……名前を聞く機会もめっきり減りました。
さてさてどうするアルテタ。
……そういえばアルテタ自身も、エバートン時代に比べてアーセナルではミドルシュートを打たなかったですよね。
たしかにMFがゴールするのなんてしばらく見てないですね(泣)
効果的に崩せないくせに、崩そうとしてボールロスト。
ミドルもドリブルもなく、横パスばっかで展開にバリエーションが無いので、相手にとって脅威にならないですよね。
のっぺりしたオフェンスを見ていると、なんとかゴールしてやろうと動きまくってたアレクシスサンチェスを好意的に思い出してしまいます。
たまに放つトレイラのミドルが、オラ、前の方!何やってんだよ!っていう叫びに聞こえるんですよねぇ。
ラカゼットも、もっと自分でゴールを狙ってほしいんですけどね。
守備は良くなりましたが、オフェンスに目覚めを感じません。
頑張れ!アーセナル!!