イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ユーヴェが売るなら、アーロン・ラムジーを買い戻せ!…とついつい熱くなってしまいました。

スポーツの世界は、勝てば官軍。プレミアリーグもその例に漏れず、首位を独走するリヴァプールについては、「クロップ監督がいかに素晴らしいか」「選手たちがどれほど強い信頼関係で結ばれているか」といった美しいトーンの記事が目白押しです。一方、プレミアリーグ10位という25年ぶりの不振にあえぐアーセナルは、ゴシップの宝庫と化してしまいました。「メスト・エジルにカタールやUSAからオファー」「CL出場を望むオーバメヤンは退団濃厚」「ラカゼットを先発から外すべき」「EL出場権を逃せば補強予算を大幅に削減」。火種はないわけではないが若干盛り気味だったり、ガセネタくさいが絶対ないともいえない微妙なラインを攻めた記事が、現地メディアの見出しを賑わしています。

アルテタ監督としては、プレミアリーグで最低でも7位に食い込んでEL出場権をキープし、ヨーロッパリーグを制してCL返り咲きというのが今季の青写真でしょう。欧州最高峰の大会に出られるクラブとなり、未来に向けた着実な強化を約束できれば、オーバメヤンとの契約延長の可能性が高まります。今季プレミアリーグで未だノーゴール1アシスト、チャンスメイクもゼロでスルーパス2本に留まっているエジルは、そろそろお別れのタイミングなのかもしれません。安定感を取り戻せないムスタフィ、ビルドアップでミスが目立つパパスタソプーロスとともに売却先を探し、次世代のタレント獲得の元手とするのが妥当なのではないでしょうか。

さて、ゴシップといえば、イタリアからもこんな話が聞こえてきています。「ユヴェントスが、アーロン・ラムジーの売却を決断」。2019年の夏にアーセナルから移籍したウェールズ代表MFは、4節のヴェローナ戦で唯一のゴールを決めた後、レギュラーに定着できずに苦しんでいます。セリエA12試合1ゴール、先発は6試合のみ。運動量とタイミングのいい攻め上がりを強みとするアタッカーらしい数字ではありません。この時期に決めなくてもいい話ゆえ、イタリアメディア「カルチョ・メルカート」も煽っているだけなのかもしれませんが、32歳のケディラよりも先発が少ない29歳が1年で放出となっても、特段の驚きはありません。

最初の海外チャレンジがうまくいかなかったとすれば、彼はどこにいくのでしょうか。勝手知ったるプレミアリーグか、あるいは別なカルチャーを持つ大陸の主要リーグか。私は、アーセナルの買い戻しに期待しているのですが、いかがでしょうか。4-3-3なら右のインサイド、4-2-3-1ならルーカス・トレイラとのコンビかトップ下か。ノースロンドンの空気を熟知し、サイドにボールが入ればボックスに侵入してゴールを狙える神出鬼没のMFは、今季プレミアリーグで1ゴールしかないガナーズの中盤にうってつけです。

私はグーナーではないので、「2度のFAカップ優勝を決めてくれたレジェンドの帰還」といったエモーショナルな物語を期待しているわけではありません。決定機で難しくないボレーをあっさりふかしてしまう一方で、ピンポイントの難しいフィニッシュを決め切るハートの強さとポジショニングセンスを併せ持つ独特のタレントを得難いと思うのみです。獲得するとしても、「ユーヴェが高額の移籍金を主張しない」「ご本人がトップクラスのサラリーを求めない」といった条件は必須でしょう。エジルがチームを離れ、ダニ・セバージョスもマドリードに戻るなら、「ラムジー+トマ・レマル」のような補強ができればいいのではないでしょうか。

とまあ、現地メディアのゴシップにすっかり乗せられた格好となってしまいましたが、ウインターブレイクならではの雑談と笑って読み飛ばしていただければ幸いでございます。今週末から、ニューカッスル、エヴァートン、ウェストハムのエミレーツ3連戦がスタート。今季プレミアリーグで初の3連勝を決められれば、CL出場権争いに参加できるかもしれません。ELのライバルは、インテル、アヤックス、セヴィージャ、マンチェスター・ユナイテッドといったところでしょうか。いろいろなことがありすぎたアーセナルにとって、来季につながる収穫があったといえるシーズンになればと祈っております。

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“ユーヴェが売るなら、アーロン・ラムジーを買い戻せ!…とついつい熱くなってしまいました。” への3件のフィードバック

  1. エミリー より:

    こういう、よそがやらない記事を書いてくれるところが好きです(笑)
    たしかに、今季のアーセナルの試合で、こんな時にラムジーがいてくれりゃあなと思う時も多くありました。
    去年のラムジーは、ちょっと出来すぎだったし、クラブを良く知る彼のカムバックは、感情に任せれば、そうだそうだ!と言いたくなる記事です。
    でも、どうなんでしょう?ラムジー。
    去年のラムジーはもう一度言いますが、出来すぎでしたからね。
    アルテタが戻り、ラムジーを戻して、ちょっと前にはよそで、ヴェンゲルを戻せ!みたいな記事も読みました。
    もう、そんなことより、完全に仕切り直して、新しい、強いアーセナルを目指してほしいですね。
    ヴェンゲルのサッカーを継承する必要もない。
    そんな時代もあったよね、と明るく応援出来る健全なクラブでいて欲しい。
    でも、お手頃価格で戻るなら、それはそれでアリだなと思う自分もいます(笑)
    どっちやねん!

  2. ゆゆ より:

    ラムジーは戻ってきてくれたら嬉しいですが、いかんせんケガが多すぎるのが気になりますよね。計算出来ないというか、いてほしいときにいないというか。
    とにかく中盤に決定力がある人材は必要かと思います。

  3. カズ より:

    面白い記事でついつい読んでしまいました笑
    ラムジーをもし獲得出来るならアリな話だと思います。
    中盤の得点力問題はかなり深刻ですし。後は今のメンバーでキャプテンというワードがしっくりくる選手がいないですし。(ペジェリンも個人的にはまだまだチームを引っ張るイメージがつかないです)
    まぁもしもの話なのですが心の中では少し期待してます笑

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