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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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チャンピオンズリーグ連勝のリヴァプール、激痛のファビーニョ負傷退場!

ジョッタ、南野拓実、オリギ、シャキリ。デンマークのミッティランをアンフィールドに迎えたリヴァプールは、GKと最終ラインはいつものメンバーで、前線をBチームに入れ替えています。それでも、昨季プレミアリーグ王者が華麗なゴールラッシュを披露してくれると疑わなかったのですが、開始3分にアウトサイダーがいきなり決定機を迎えます。縦パス1本で、ファビーニョの裏に抜けたのはドレイヤー。ボックス左に出たアタッカーの左足シュートは、守護神アリソンが足に当てるビッグセーブで何とかしのぎました。

大胆なターンオーバーゆえか、相手を侮っていたのか、リヴァプールは守勢にまわるシーンが多いのが気になります。13分、ヘンダーソンの縦パスを受けたアーノルドがアーリークロス。ニアに入った南野は触れず、ファーから上がったオリギの目の前でクリアされてしまいます。23分、ドリブルでボックスに侵入したアーノルドのラストパスは、南野の前に体を入れたアンデションがカット。26分にヘンダーソンが斜めに入れたパスを南野がトラップし、右からゴールに迫ったチャンスは、GKアンデルセンに先着されてしまいます。前半の南野は、判断が遅れて相手にぶつけてしまうプレイが目立ち、ポスト役を果たせていたとはいえませんでした。

リヴァプールを激痛のアクシデントが襲ったのは28分。ピッチに座り込んだファビーニョは、右足を痛めてしまったようで立ち上がれません。代役は、19歳のリース・ウィリアムズ。長短のパスを前線にフィードする姿は、ヴィルジル・ファン・ダイクを思い出させますが、昨季はナショナル・リーグ・ノースのキダーミンスター・ハリアーズに貸し出されていた選手で、プレミアリーグやチャンピオンズリーグは荷が重いのではないでしょうか。メディカルスタッフの肩を借りて退場した3番が、次のプレミアリーグに間に合うとは思えません。

38分のCKは、フリーのジョッタの足元に届きますが、フィニッシュのイメージができていなかった20番は右足に当てるのが精一杯。45分のアーノルドの高速アーリークロスは南野にぴったりでしたが、ヘディングシュートは左に逸れてしまいます。前半はまさかのオンターゲットゼロ。ヘンダーソンをワイナルドゥムにスイッチしたクロップ監督は、最強3トップをいつ投入するかを考えているはずです。3人のアップが強度を増した55分、シャキリの素晴らしいスルーパスでアーノルドがボックス右でフリー。グラウンダーを押し込んだのは、移籍後のプレミアリーグで既に2ゴールをゲットしているディオゴ・ジョッタでした。

クロップ監督が、南野とオリギを代えたのは60分。サラーとマネは30分、フィルミーノは10分とあらかじめ決めていたのでしょう。残り20分からのミッティランの反撃はシュートの精度が低く、追いつかれる気配はありません。81分にジョッタと代わったフィルミーノは、87分にアーノルドが出してくれた絶好のグラウンダーを打ち上げてしまいます。

89分、右から上がったドレイヤーがジョー・ゴメスを抜き去りますが、1対1になったアリソンがコースを切って右に外させ、CBのミスを帳消しにしました。90分、アーノルドの素晴らしいロングフィードでサラーがラインの裏を取ると、GKと向き合ったところでパウリーニョが足をひっかけ、PK。エースが自ら右隅に突き刺し、レッズは2-0で連勝を決めました。

「ファビーニョは筋肉のトラブル。明日の朝まで結果待ち」「ヘンダーソンは続行できるといってきたが、失いたくなかったから代えた」「ジニ投入はうまくいったが、彼も45分しかプレイできなかった」。クロップ監督の試合後の会見は、選手たちのコンディションに関する話ばかりでした。週末のウェストハム戦にはマティプが間に合いそうですが、指揮官は無理をさせたくないようで「3日後のアタランタ戦には、別の選手が必要」とコメントしています。頭の中には、ミッドウィークのアタランタ戦を捨てるという選択肢もあるのではないでしょうか。その次のプレミアリーグは、エティハドでマンチェスター・シティ…!


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“チャンピオンズリーグ連勝のリヴァプール、激痛のファビーニョ負傷退場!” への2件のフィードバック

  1. Makoto Takahashi より:

    更新ご苦労様です。勝利したことは素直の嬉しいのですが、先を見据えると悲観的になってしまいますね、、、、。ハマーズ戦も大苦戦が予測されますね。

  2. アイク より:

    更新ありがとうございます。
    怪我が続くと次の試合を観るのが怖いです。それも代えの効かない選手が次々と。。せめて勝てて良かったです。
    コンディション不良を変則シーズンの反動のせいにしたいところですが、そもそも主軸の長期離脱が少ない幸運に助けられて勝ち続けてきた面はあります。急ではありますが、取り組んできた前と後の控え強化の成果を今発揮するしかありません。

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