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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

速攻炸裂、ラシュフォード3発!ライプツィヒに圧勝したマンチェスター・ユナイテッドが首位快走!

大本命のパリ・サンジェルマンが1位通過、マンチェスター・ユナイテッドはライプツィヒとの2位争いで、オールド・トラフォードで勝ち点を落としたら大ピンチ…。2年ぶりのチャンピオンズリーグを「死のグループ」で戦うことが決まったとき、最大のポイントはこの試合だと考えていました。パリとのアウェイ戦で望外の3ポイントを獲得したものの、プレミアリーグのチェルシー戦はスコアレスドローで終わり、未だホームでの勝利はなし。ユリアン・ナーゲルスマン率いる曲者との一戦は、期待よりも不安が先立つゲームでした。

「スールシャール監督は、いつものメンバーを揃えて戦うはず」と決めつけていたのですが、ラシュフォードとブルーノ・フェルナンデスがベンチスタートという思い切った布陣でした。プレミアリーグでは先発ゼロのファン・デ・ベークは、マルシアルとグリーンウッドの後ろでしょうか。中盤はマティッチ、ポグバ、フレッジ、デ・ヘアの前にはワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショーが並んでいます。

開始早々の5分、ルーク・ショーが左から浮かしたFKをマグワイアが頭で折り返し、クリアに反応したフレッジのダイレクトショットはGKグラーチがセーブ。直後のショートコーナーをルーク・ショーが放り込み、リンデロフがヘディングで勝った後の混戦からルーク・ショーが左足を振り抜きます。ボールはポウルセンに当たって左に逸れましたが、マンチェスター・ユナイテッドは気合充分です。11分、右からの折り返しをニアでもらったフォルスベリのシュートは、デ・ヘアの前に絞っていたワン=ビサカがクリア。ホームチームが先制したのは21分、左からドリブルで上がったポグバが縦に出したスルーパスは見事でした。

斜めに走ってウパメカノの裏に入ったグリーンウッドの右足はオフサイドに見えましたが、ボックス左からファーのサイドネットを揺らしたフィニッシュに笛は鳴りません。アウェイゴールがほしいライプツィヒ。24分に右からニアを狙ったヌクンクのシュートは、デ・ヘアが外に弾き出します。失点の原因になったウパメカノは、CKで競り勝ってチャンスを創った後、積極的にミドルを放ちますが、マンチェスター・ユナイテッドの守備陣を慌てさせるコースには飛びませんでした。

32分、右からのロングフィードを左足で合わせたアンヘリーノのボレーはジャストミートでしたが、ワン=ビサカが体を張ってブロック。38分のオルモのミドルは、マグワイアが壁になりました。前半にリードした試合で守りに入り、ミドルを喰らい続けるのはマン・ユナイテッドあるある。ハーフタイムを1-0で迎え、後半に入ったときは、残り時間が長く感じられました

50分、ルーク・ショーからパスを受けたポグバが、ラインの裏を窺っていたマルシアルをフリーにする縦パスをフィード。左に流れた9番からの折り返しはカットされますが、ライプツィヒがハイラインで戦ってくれるならチャンスは広がると感じさせるシーンでした。1分後、得意のまたぎフェイントでコナテのチェックを牽制したグリーンウッドの一撃は、グラーチがセーブ。63分にグリーンウッドをラシュフォードにスイッチしたスールシャール監督は、予定通りの交代策だったのでしょうか。

マティッチに代わってマクトミネイが加わった直後の65分、左からのハイクロスをポグバと競ったコナテがゴール右に流れ、落ちてきたボールをプッシュすると、デ・ヘアがバーの上にパンチ。ファン・デ・ベークは67分に下がり、ブルーノ・フェルナンデスがストライカーの後ろに入ります。70分、ブルーノ・フェルナンデスがFKを壁の背後に落とすと、飛び込んだラシュフォードは届かずGKがカット。残り15分の手前で、試合の展開を変えたのはラシュフォードでした。ブルーノ・フェルナンデスのスルーパスの瞬間にハーフラインを越えたスピードスターが中央を独走。グラーチの脇を抜くフィニッシュに迷いはありませんでした。

相手がラインを上げると速攻連発で爆発力を発揮するのも、マン・ユナイテッドあるあるです。77分、デ・ヘアのハイパントのクリアを収めようとしたザビッツァーがフレッジに奪われ、ショートカウンターが発動。ウパメカノを抜き去ったラシュフォードが加速し、勝利を決める3点めを左のサイドネットに突き刺しました。81分にワン=ビサカとポグバを下げ、カバーニとトゥアンゼベを入れたスールシャール監督が求めたのは、クリーンシートだったはずです。

ところが85分、右サイドからカウンターを仕掛けたラシュフォードが、中央のフレッジに絶妙なパスを通して4対2。縦パスをもらったマルシアルはそのまま打てたはずですが、ザビッツァーの足がかかったところでPKをもらいました。9番がGKのグローブを弾いたボールが左のサイドネットを揺らし、4-0。92分には、ブルーノ・フェルナンデスが左サイドでマルシアルにつなぎ、カットインした9番が中央で空いていたラシュフォードにラストパスを転がします。自信たっぷりのエースが、グラーチの右脇を抜いてハットトリックを達成!マンチェスター・ユナイテッドが5-0という信じられないスコアで連勝しました。

やばい、これはやばい。朝からビールがほしくなる大興奮の5発圧勝でした。イスタンブール・バシャクシェヒルに連勝し、パリとライプツィヒのホーム&アウェイのどちらかがドローなら一気に勝ち抜け決定。彼らが1勝1敗でも、アウェイのライプツィヒ戦を4点差以内の敗戦で終われればOKです。ラシュフォード、ラシュフォード、ラシュフォード!パリ戦に続いて決勝ゴールをゲットしたエースは、プレミアリーグデビュー戦2ゴールを記録したアーセナルとの週末のゲームでも、やってくれると信じています。昨季プレミアリーグの終盤戦で14戦無敗だったチームが、あの頃と同じように鋭い速攻を決めまくることができれば、混戦のプレミアリーグでも首位に立てるのではないかと期待しています。素晴らしい!(マーカス・ラシュフォード 写真著作者/Дмитрий Голубович)


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