偏愛的プレミアリーグ見聞録

プレミアリーグは3勝2分1敗で、ペップ・グアルディオラ就任以来、最悪のスタート。勝敗もさることながら、2点差以上の勝利が開幕節のウルヴス戦のみという苦しい戦いぶりも気になります。週末のプレミアリーグでリヴァプールと戦うマンチェスター・シティは、オリンピアコスとのホームゲームを疲れを残さない試合にしたいところです。できるだけ早くセーフティーリードを築いて、負傷が癒えたガブリエウ・ジェズスの慣らし運転ができれば文句なしでしょう。3トップの先発はスターリング、マフレズ、フェラン・トーレス。中盤はデブライネ、ギュンドアン、フィル・フォーデン、エデルソンの前にはカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、ナタン・アケ、ジンチェンコが並んでいます。

キックオフから左サイドを攻めるマン・シティ。4分にボックス右を突破したフォーデンの高速クロスは、中央に合いません。カイル・ウオーカーがゴールライン際まで抉ったのは6分。マイナスの折り返しをフェラン・トーレスが右足で落とすと、マフレズのシュートはシセがブロックしました。マフレズがニアに蹴った6分のFKは、フェラン・トーレスのヒールキックがDFにヒット。12分にマフレズのラストパスで右から飛び出し、GKと向き合ったデブライネは、シュートを避けるようにパスを選択。クリアされた30秒後、同じような形でデブライネのダイレクトパスをトラップしたフェラン・トーレスは、迷わずGKの股間を抜いて先制点をゲットしました。

18分のオリンピアコスのカウンターは、左サイドからロングフィードを追ったホレバスの前でエデルソンがヘッドでクリア。左サイドを執拗に攻めるマンチェスター・シティは、クロスを味方に通せません。27分、ボックスの左コーナーから放ったスターリングのミドルはGKの正面。30分にボックス左から浮かしたスターリングのクロスはやや高く、フェラン・トーレスは頭に当てるのが精一杯でした。38分、中央から左隅を狙ったギュンドアンのミドルは、シセが足を出してCK。41分にはマフレズの縦パスで右に流れたフォーデンが、ゴール前にクロスを入れますが、GKジョゼ・サが右に飛んでシュートを阻止しました。

42分のカイル・ウォーカーの速いクロスもGKが右手でクリア。マンチェスター・シティはひたすら押し続け、カウンターにはナタン・アケがポジショニングを間違えずに対応しています。1-0で後半に入ると、このまま終わるわけにはいかないアウェイチームがサイドから仕掛けますが、水色のシャツはラストパスを出させず、追いつかれる気配はありません。51分、ドリブルで中央に突進したフォーデンのフィニッシュは、うまくミートせずジョゼ・サがキャッチ。54分、エデルソンのパスをジョン・ストーンズに渡そうとしたフォーデンが、自陣ボックス内でバルブエナにさわられますが、左足のダイレクトショットが外に逸れて失点を免れました。

62分、左サイドにまわったデブライネのスルーパスでスターリングがフリーになりますが、勇敢に飛び出したジョゼ・サがダイレクトのグラウンダーを左手でストップし、追加点を許さず。ペップは69分にマフレズとフォーデンを下げ、ロドリとガブリエウ・ジェズスを投入しました。シュートが枠にいかなかったマン・シティが追加点を決めたのは81分。デブライネのパスをもらったガブリエウ・ジェズスがボックス右に侵入すると、キックフェイントでシセのタイミングを外し、セオリー通りにニアポスト際を狙ってGKの肩越しに突き刺しました。

勝利を確信したペップは、直後にカイル・ウォーカーとスターリングをベルナルド・シウヴァとジョアン。・カンセロにスイッチ。85分には2アシストのデブライネを20歳のヌメチャに代えました。締めの3点めは90分、ジョアン・カンセロが左足で打ったコントロールショット。GKの指先を抜けたボールが左隅に吸い込まれ、マンチェスター・シティが3-0で快勝しました。ペップもクロップもCL3連勝。テンションが上がる勝ち方で中4日なら、日曜日の直接対決はフルスロットルで戦えるのではないでしょうか。昨季は1勝1敗だったライバル対決が、今から楽しみです。