2020.12.10 チャンピオンズリーグ2020-21チャンピオンズリーグ
なぜ3バック!? スタッツで上回ったマンチェスター・ユナイテッドが、ライプツィヒに敗れた理由。
敵地で1-2で競り勝った10月のパリ・サンジェルマン戦は、ルーク・ショー、マグワイア、トゥアンゼベの3バック。終盤の速攻連発で5-0と圧勝したライプツィヒ戦は、中盤をダイヤモンド型にした4-4-2。チャンピオンズリーググループステージの最終節で、ライプツィヒの本拠地RBアレナに乗り込んだスールシャール監督は、負けなければOKという状況でした。強豪相手にオウンゴールで失点しただけの布陣か、目の前の相手をねじ伏せた戦い方か。指揮官は、ゴール前に枚数を集めたほうが安心と判断したのでしょうか。プレミアリーグで4連勝していた4バックではなく、2ヵ月前にパリで成功したほうをチョイスしました。
最初にして最大の過ち。開始直後の選手たちは、「ライプツィヒのアタックにどう対応すべきか」ではなく、「自分たちはどう振る舞うべきか」という内向きの課題に対応しているように見えました。敗戦後のキャプテンは、率直でした。「2-0とダウンした後、形を変えてより快適になったけど、言い訳はしたくない(ハリー・マグワイア)」。ハーフタイムにアレックス・テレスをファン・デ・ベークに代え、61分にマティッチをポグバにスイッチすると、前回のライプツィヒ戦でゴールラッシュを決めた布陣が完成。後方にエクセレントなパサーを得たブルーノ・フェルナンデスが輝き始めました。
スールシャール監督は、直近のプレミアリーグとチャンピオンズリーグ4試合のすべてで、ハーフタイムに選手を代えています。9ゴールのうち、前半にゲットしたのはパリ戦のラシュフォードのみ。リードして折り返した試合はひとつもありません。「私が間違えました。後半、立て直します」と白状するような交代カードを切り続けた指揮官は、それまでの試合で学んだことを大事な一戦に活かせず、最も高額の授業料を追加で支払うことになりました。
69分、マグワイアの致命的なミスで3-0。クライファートが見えていなかったCBはデ・ヘアに取らせようとし、ストライカーに先に触られた守護神は、ボールを体に当てるよりも相手との接触を避けるのを優先するようなプレイで失点を喫しました。試合中に体を痛めるシーンが続いていたGKは、心が悲鳴を上げていたのかもしれません。
80分にブルーノ・フェルナンデスがPKを決めると、2分後にブルーノ・フェルナンデスのCKをポグバが頭で押し込み(記録はオウンゴール)、ついに1点差。最後の15分はわれわれのゲームでしたが、3点のビハインドは重すぎました。シュート数は10対19、オンターゲット4対7、ポゼッション47%対53%、パス本数423対518、CKは4対10。UEFAが配信したスタッツを見ると、「どこからどう見ても勝てる試合だった」という捨て台詞を止められません。
前回の対戦と同じでよかった。プレミアリーグで連勝している形でもよかった。フレッジ、カバーニ、マルシアルを欠き、ルーク・ショーが復帰初戦であることを考慮すれば、4-3-1-2が自然でしょう。「今季のCLで5戦2発のアンヘリーノを自由にさせるな」「クロスが上がる際にはアンカーがボックスをカバーし、WBは外から入ってくる選手をケアしろ」。ジョゼ・モウリーニョなら、試合前にそんな指示を授けていたのではないでしょうか。はっきり申し上げましょう。CL敗退は、采配ミスだと思います。いくつか並んでいた箱のひとつに、「触るな危険」と書いてあったのに開けてしまったような…。
最初にして最大の過ち。開始直後の選手たちは、「ライプツィヒのアタックにどう対応すべきか」ではなく、「自分たちはどう振る舞うべきか」という内向きの課題に対応しているように見えました。敗戦後のキャプテンは、率直でした。「2-0とダウンした後、形を変えてより快適になったけど、言い訳はしたくない(ハリー・マグワイア)」。ハーフタイムにアレックス・テレスをファン・デ・ベークに代え、61分にマティッチをポグバにスイッチすると、前回のライプツィヒ戦でゴールラッシュを決めた布陣が完成。後方にエクセレントなパサーを得たブルーノ・フェルナンデスが輝き始めました。
スールシャール監督は、直近のプレミアリーグとチャンピオンズリーグ4試合のすべてで、ハーフタイムに選手を代えています。9ゴールのうち、前半にゲットしたのはパリ戦のラシュフォードのみ。リードして折り返した試合はひとつもありません。「私が間違えました。後半、立て直します」と白状するような交代カードを切り続けた指揮官は、それまでの試合で学んだことを大事な一戦に活かせず、最も高額の授業料を追加で支払うことになりました。
69分、マグワイアの致命的なミスで3-0。クライファートが見えていなかったCBはデ・ヘアに取らせようとし、ストライカーに先に触られた守護神は、ボールを体に当てるよりも相手との接触を避けるのを優先するようなプレイで失点を喫しました。試合中に体を痛めるシーンが続いていたGKは、心が悲鳴を上げていたのかもしれません。
80分にブルーノ・フェルナンデスがPKを決めると、2分後にブルーノ・フェルナンデスのCKをポグバが頭で押し込み(記録はオウンゴール)、ついに1点差。最後の15分はわれわれのゲームでしたが、3点のビハインドは重すぎました。シュート数は10対19、オンターゲット4対7、ポゼッション47%対53%、パス本数423対518、CKは4対10。UEFAが配信したスタッツを見ると、「どこからどう見ても勝てる試合だった」という捨て台詞を止められません。
前回の対戦と同じでよかった。プレミアリーグで連勝している形でもよかった。フレッジ、カバーニ、マルシアルを欠き、ルーク・ショーが復帰初戦であることを考慮すれば、4-3-1-2が自然でしょう。「今季のCLで5戦2発のアンヘリーノを自由にさせるな」「クロスが上がる際にはアンカーがボックスをカバーし、WBは外から入ってくる選手をケアしろ」。ジョゼ・モウリーニョなら、試合前にそんな指示を授けていたのではないでしょうか。はっきり申し上げましょう。CL敗退は、采配ミスだと思います。いくつか並んでいた箱のひとつに、「触るな危険」と書いてあったのに開けてしまったような…。
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本当に残念です。確かに厳しいグループでしたが最後の二戦はちょっと消化しきれません…。