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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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復帰3分、ポール・ポグバ!ミランの猛攻をしのいだマン・ユナイテッドがアウェイ勝利でEL8強!

「何の罰ゲーム!?」…思わず叫んでしまったのは、ミラン戦のスタメンを見た瞬間でした。GKディーン・ヘンダーソン、DFワン=ビサカ、リンデロフ、マグワイア、ルーク・ショー。中盤センターにフレッジとマクトミネイ、2列めはダニエル・ジェームズ、ブルーノ・フェルナンデス、ラシュフォード、最前線にグリーンウッド。プレミアリーグ28節のウェストハム戦を、ひとりも代えずに終えたスールシャール監督は、まったく同じ顔ぶれでイタリアの名門に勝とうとしています。

プレミアリーグ2位とセリエA2位が激突する注目の一戦。ファーストレグは、92分にミランがセットピースを活かして1-1のドローに持ち込みました。マンチェスター・ユナイテッドが勝ち抜くためには、アウェイゴールが必須条件です。先制されても、追いつけばトータルでイーブン。現在のベストメンバーを揃えた一戦は、最初から攻めなければなりません。3分のグリーンウッドのグラウンダーは、味方に届かず。白いシャツのアウェイチームは、厳しいプレスでショートカウンターを狙っています。

12分、ブルーノ・フェルナンデスとのワンツーでボックスに入ったルーク・ショーが18番に戻すと、ダイレクトで叩いた右足のシュートはクロスバー越え。15分のケシエのミドルは、ディーン・ヘンダーソンの正面です。20分にカウンターを仕掛けたダニエル・ジェームズは、左で空いていたグリーンウッドに出さずに自らチャレンジ。ボックス右に入った直後に、フィカヨ・トモリのショルダーチャージで転倒しますが、レフェリーの笛は鳴りません。

23分にチャルハノールがドリブルで上がり、3対3のチャンス。ゴール前でタッチが大きくなったところをマグワイアが冷静にカットし、CKに逃れました。25分のフレッジのミドルは、ドンナルンマの守備範囲。33分のCKからの競り合いで、前線に残っていたシモン・ケアーの前にボールがこぼれますが、ディーン・ヘンダーソンが先着して懐に収めました。ブルーノ・フェルナンデスはミスが目立ち、ラシュフォードは序盤に強引なシュートをブロックされただけ。30分過ぎからは、ミランの時間が続いています。

40分にダイレクトパスが3本続き、サレマーカーズの前が空くと、強烈なミドルはディーン・ヘンダーソンが左に飛んでセーブ。45分にサレマーカーズが右からスプリントした速攻は、クルニッチの決定的なボレーが左ポストの脇を抜けていきました。前半は0-0。アウェイゴールが必要な指揮官は、ハーフタイムにラシュフォードを下げ、ポール・ポグバを投入しました。48分、ボックス右でブルーノ・フェルナンデスのサイドチェンジを受けたワン=ビサカがグラウンダーを送り、ダニエル・ジェームズがシュート。こぼれ球が左に流れ、混戦が勃発すると、ゴールの脇で足元に収めたポグバが冷静にキックフェイントを入れ、ニアに突き刺しました

0‐1とされたミランは、すかさず反撃。オフサイドラインをかいくぐってボックス左に出たサレマーカーズのシュートは、ディーン・ヘンダーソンが左に弾き出しました。51分、左サイドのポグバがニアのグリーンウッドにラストパスを通すと、左足でクロスに狙った一撃はドンナルンマがキャッチ。64分にカルルとカスティジェホが下がり、ジオゴ・ダロトとズラタン・イブラヒモヴィッチが登場。プレミアリーグでともに戦った2人が同時とは、何かを試されているかのようです。

68分、右サイドを突破したチャルハノールがニアのケシエに合わせると、決定的なボレーはリンデロフがぎりぎりのスライディングでブロックしました。72分にもチャルハノールがクロス、ケシエがフィニッシュ。今度は浮き球とヘッドでしたが、うまくコントロールできずに左に切れていきます。74分、左にいたチャルハノールが中央にクロスを上げると、ルーク・ショーの上から叩いたズラタンのヘッドはディーン・ヘンダーソンがビッグセーブ!76分に遠めから狙ったブルーノ・フェルナンデスのFKは、ドンナルンマがコースを読んでいました。

残り時間は10分、ミランが攻勢。スールシャール監督は、このまま最後まで見守って終えようとしているのでしょうか。87分、ダニエル・ジェームズのクロスに競り勝ったポグバのヘッドはクロスバーの上。焦るミランは、ファールが増えています。5分の追加タイムは、放り込みをさばく時間。動かない指揮官、よく動く選手たち。時間をうまく遣ったマンチェスター・ユナイテッドが、プレミアリーグでも得意なアウェイゲームを制し、ベスト8に駒を進めました。

まずは、復帰戦で決勝ゴールをゲットしてくれたポグバに、ありがとう!最終ラインとフレッジ、マクトミネイは、ボックスに入ってきた選手をしっかりチェックし、フリーで打たれる形を許しませんでした。それにしても、カードを使わないですね。最終盤は、グリーンウッドやブルーノ・フェルナンデスをマティッチ、ファン・デ・ベークに代えてもよかったのではないかと思いますが、延長戦になったら困ると考えたのでしょうか。

週末は、FAカップ準々決勝のレスター戦。疲労困憊に見えるブルーノやマクトミネイをここまで使い倒し、インターナショナルマッチウイークでチャラにしょうという魂胆なのかもしれません。現役時代は、 ベイビーフェイス・アサシン(童顔の暗殺者)と呼ばれていたレジェンドに、自軍の主力を殺さないでくださいとお願いする次第であります。ハーフタイムにラシュフォードをポグバは、素晴らしい策でしたが、それにしても…。(ディーン・ヘンダーソン 写真著作者/Jrppezza)


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“復帰3分、ポール・ポグバ!ミランの猛攻をしのいだマン・ユナイテッドがアウェイ勝利でEL8強!” への1件のコメント

  1. ルーニー より:

    グリーンウッドをトゥアンゼベに替えたためにやられたエヴァートン戦を引きずっているのではないでしょうか。
    しかし次はレスターですか…。カップ戦の対戦相手が強すぎるのも怪我人が多い原因かと思います。

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