2021.04.08 チャンピオンズリーグ2020-21チャンピオンズリーグ
3人抜きのチルウェル、貴重な追加点!耐え抜いたチェルシーがアウェイでポルトに勝利!
プレミアリーグ19位のWBAをスタンフォード・ブリッジに迎えた必勝のゲームは、まさかの2-5惨敗。トゥヘル監督が就任してから初めての敗戦は、チアゴ・シウヴァの退場からの守備崩壊というショッキングな展開でした。翌日のトレーニングセッションで、リュディガーとケパの間にトラブル発生。レイトタックルに腹を立て、控えGKに詰め寄ったベテランCBの怒りが収まらなかったため、トゥヘル監督は練習を早めに切り上げさせました。「深刻な状況だったが、彼らは空気を変え、翌日には何も残らなかった」。指揮官は解決を強調したものの、CL準々決勝のポルトとのファーストレグには、激痛の敗戦のショックとトラブルの余韻が残っていたのではないでしょうか。
会場はポルトの本拠地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスファン。トゥヘル監督はリュディガーを先発で起用し、左サイドにはWBA戦をベンチで過ごしたチルウェルを入れています。GKメンディ、3バックにアスピリクエタ、クリステンセン、リュディガー。WBはリース・ジェームズとチルウェル、セントラルMFにコヴァチッチとジョルジーニョ、メイソン・マウント&カイ・ハヴェルツの前にヴェルナーの3-4-2-1。キックオフから押しているチェルシーは、ポルトの最終ラインの厳しいチェックで、ピッチに転がされるシーンが目立っています。
徐々にペースをつかんだポルトは、10分過ぎから執拗に右サイドを攻め立てています。12分にマレガの折り返しをニアでトラップしたディアスは、右足のシュートをクリステンセンにぶつけ、直後にクリステンセンのクリアを拾ったウリベは、ダイレクトショットをゴール左に打ち上げました。思うように前線にパスを通せないチェルシー。24分に縦に突破したリース・ジェームズは、速いクロスをニアで跳ね返されました。
25分にオタビオが左から蹴ったCKは、ゴールに向かってカーブがかかるやっかいなボールでしたが、メンディが何とか両手で押し出し、こぼれ球の折り返しを叩いたサヌーシは左足のボレーを枠に収められず。前線へのロングフィードとサイドアタックを繰り返すポルトに、アウェイチームの最終ラインは下げられてしまい、速攻に活路を見出すしかありません。
しかし32分、先制はチェルシー。中央のジョルジーニョがボックスの右手前にいたメイソン・マウントにパスを通すと、無理な体勢で奪おうとしたサヌーシが置いていかれ、プレミアリーグ6ゴールの攻撃的MFが右足を振り抜きました。左隅に転がるボールを足で止めようとしたGKマルシェシンは触れず、ファーのサイドネットが揺れるのを見て呆然としています。42分、オタビオのFKのクリアをコロナが右足でボレー。コースにいたアスピリクエタがブロックし、直後のCKに合わせたペペのヘッドはメンディが左に飛んでセーブしました。
前半は0‐1。47分にメイソン・マウントのクロスを叩いたヴェルナーのヘッドは、浮いてしまいました。50分、マナファが縦に出した長いスルーパスでマレガが抜け出しますが、ボックス右からの一撃はメンディが完璧なポジショニングでコースを塞ぎ、足でブロック。57分にバイタルエリアから放ったディアスのコントロールショットは、左のポストすれすれを抜けていきます。60分、リュディガーのロングシュートをGKマルシェシンがファンブル。詰めたヴェルナーがオフサイドを取られましたが、メイソン・マウントが倒れ込みながらシュートした瞬間、PKかと腰が浮くきわどいシーンでした。
65分、トゥヘル監督はヴェルナーとカイ・ハヴェルツを下げ、プリシッチとジルーで追加点を狙います。72分にマレガの背中を手で押したアスピリクエタは、PKを取られず。80分にメイソン・マウントとリース・ジェームズに代えてカンテとチアゴ・シウヴァを送り出したトゥヘル監督は、1-0をキープしようとしていたはずです。84分、右からのカウンターで縦に抜けたプリシッチのシュートはクロスバー直撃。貴重な追加点は、この直後でした。コヴァチッチの縦へのフィードを余裕でカットしたコロナから奪ったのは、ベン・チルウェル。中央に斬り込んだWBがムベンバとGKを次々に抜き去り、無人のゴールに転がして勝負を決めました。
終始押されていた試合を0‐2で終えたチェルシーが、準決勝進出に大きく近づきました。ポルトの3枚代えの1分後にクロスバー、さらに1分後に追加点。先手を打って守備を固め、カウンター狙いに特化していたトゥヘル監督の作戦勝ちといっていいでしょう。準決勝の相手は、レアル・マドリードかリヴァプールか。先の話をしたくなるほど素晴らしいクリーンシートの勝利のMVPには、エドゥアール・メンディを指名させていただきます。スタンフォード・ブリッジでは、主導権を握って冷静に戦えるのではないでしょうか。ブルーズサポーターのみなさん、最高のアウェイ勝利、おめでとうございます!
会場はポルトの本拠地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスファン。トゥヘル監督はリュディガーを先発で起用し、左サイドにはWBA戦をベンチで過ごしたチルウェルを入れています。GKメンディ、3バックにアスピリクエタ、クリステンセン、リュディガー。WBはリース・ジェームズとチルウェル、セントラルMFにコヴァチッチとジョルジーニョ、メイソン・マウント&カイ・ハヴェルツの前にヴェルナーの3-4-2-1。キックオフから押しているチェルシーは、ポルトの最終ラインの厳しいチェックで、ピッチに転がされるシーンが目立っています。
徐々にペースをつかんだポルトは、10分過ぎから執拗に右サイドを攻め立てています。12分にマレガの折り返しをニアでトラップしたディアスは、右足のシュートをクリステンセンにぶつけ、直後にクリステンセンのクリアを拾ったウリベは、ダイレクトショットをゴール左に打ち上げました。思うように前線にパスを通せないチェルシー。24分に縦に突破したリース・ジェームズは、速いクロスをニアで跳ね返されました。
25分にオタビオが左から蹴ったCKは、ゴールに向かってカーブがかかるやっかいなボールでしたが、メンディが何とか両手で押し出し、こぼれ球の折り返しを叩いたサヌーシは左足のボレーを枠に収められず。前線へのロングフィードとサイドアタックを繰り返すポルトに、アウェイチームの最終ラインは下げられてしまい、速攻に活路を見出すしかありません。
しかし32分、先制はチェルシー。中央のジョルジーニョがボックスの右手前にいたメイソン・マウントにパスを通すと、無理な体勢で奪おうとしたサヌーシが置いていかれ、プレミアリーグ6ゴールの攻撃的MFが右足を振り抜きました。左隅に転がるボールを足で止めようとしたGKマルシェシンは触れず、ファーのサイドネットが揺れるのを見て呆然としています。42分、オタビオのFKのクリアをコロナが右足でボレー。コースにいたアスピリクエタがブロックし、直後のCKに合わせたペペのヘッドはメンディが左に飛んでセーブしました。
前半は0‐1。47分にメイソン・マウントのクロスを叩いたヴェルナーのヘッドは、浮いてしまいました。50分、マナファが縦に出した長いスルーパスでマレガが抜け出しますが、ボックス右からの一撃はメンディが完璧なポジショニングでコースを塞ぎ、足でブロック。57分にバイタルエリアから放ったディアスのコントロールショットは、左のポストすれすれを抜けていきます。60分、リュディガーのロングシュートをGKマルシェシンがファンブル。詰めたヴェルナーがオフサイドを取られましたが、メイソン・マウントが倒れ込みながらシュートした瞬間、PKかと腰が浮くきわどいシーンでした。
65分、トゥヘル監督はヴェルナーとカイ・ハヴェルツを下げ、プリシッチとジルーで追加点を狙います。72分にマレガの背中を手で押したアスピリクエタは、PKを取られず。80分にメイソン・マウントとリース・ジェームズに代えてカンテとチアゴ・シウヴァを送り出したトゥヘル監督は、1-0をキープしようとしていたはずです。84分、右からのカウンターで縦に抜けたプリシッチのシュートはクロスバー直撃。貴重な追加点は、この直後でした。コヴァチッチの縦へのフィードを余裕でカットしたコロナから奪ったのは、ベン・チルウェル。中央に斬り込んだWBがムベンバとGKを次々に抜き去り、無人のゴールに転がして勝負を決めました。
終始押されていた試合を0‐2で終えたチェルシーが、準決勝進出に大きく近づきました。ポルトの3枚代えの1分後にクロスバー、さらに1分後に追加点。先手を打って守備を固め、カウンター狙いに特化していたトゥヘル監督の作戦勝ちといっていいでしょう。準決勝の相手は、レアル・マドリードかリヴァプールか。先の話をしたくなるほど素晴らしいクリーンシートの勝利のMVPには、エドゥアール・メンディを指名させていただきます。スタンフォード・ブリッジでは、主導権を握って冷静に戦えるのではないでしょうか。ブルーズサポーターのみなさん、最高のアウェイ勝利、おめでとうございます!
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