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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ドルトムント戦は「デブライネのゲーム」!欧州初戴冠をめざす司令塔がマン・シティと新契約締結!

プレミアリーグ24試合5ゴール11アシスト。今季のアシスト王争いで、13アシストのハリー・ケインに次ぐ2位に着けており、ビッグチャンスクリエイト17回もブルーノ・フェルナンデスに1差の2位。キーパス73本も、ブルーノ・フェルナンデス、グリーリッシュに次ぐ3位です。ケヴィン・デブライネは、対戦する誰もが怖れるプレミアリーグ屈指のプレーメイカーですが、アストン・ヴィラ戦で負傷してからは評価を落としていました。

「ドクターは、4週間から6週間はかかるといっていた。前を向かなければならないけど、これは大打撃だ」。ペップ・グアルディオラは、ハムストリングを痛めて59分にピッチを去ったデブライネのリタイアを嘆きましたが、守備力を高めたマンチェスター・シティは、エースを欠いた5試合を5連勝で駆け抜けました。イルカイ・ギュンドアンが突如ゴールセンスを見せつけ、6ゴール2アシスト。スターリングが3発、ガブリエウ・ジェズスは2発を重ね、5試合で14ゴールを決めています。

2月17日のエヴァートン戦で復帰したデブライネは、5-2で圧勝したサウサンプトン戦で2ゴールを挙げたものの、プレミアリーグ7試合で1アシストと停滞。キャプテンマークを巻いたマンチェスターダービーでは決定的な仕事ができず、得意のロングフィードがピンポイントで味方を捉えるシーンは少なくなっていました。そんななかで迎えた、CL準々決勝ファーストレグ。ハーランドという怪物がいるドルトムントに2-1で競り勝ったゲームは、まさしく「デブライネのゲーム」でした。

19分の先制ゴールの起点は、インターセプトに成功したマフレズ。カウンターの際に見せる鋭いドリブルで前に進み、外で空いていたフォーデンに預けたベルギー代表は、グラウンダーがゴール前を横切るのをみて、ニアに走り込みました。ノーマークでマフレズの折り返しを受けると、右足インサイドで確実に流し込む冷静沈着なボレー。同点に追いつかれ、追加タイムに入ろうとしていた90分には、ファーサイドの守備が手薄になっているのを確認し、ギュンドアンしか触れない完璧なフィードで決勝ゴールを演出しました。

ドイツ年間最優秀選手、プレミアリーグ・プレイメイカー・アワード、プレミアリーグ年間最優秀選手、PFA年間最優秀選手、UEFAクラブ・フットボール・アワード最優秀MFと個人賞を総なめにしてきたデブライネは、国内リーグ2回&カップ戦6回と優勝経験を積み上げてきたものの、インターナショナルのトロフィーとは無縁でした。ビッグイヤーまで、残り4試合。これぞデブライネをため息をつくような最高のパフォーマンスを見せつけ、クラブ初の栄誉に辿り着ければ、多くのプレミアリーグファンによって「あのシーズンは”デブライネの年”だった」と語り継がれるのではないでしょうか。

「BBC」からうれしいニュースが届いています。マンチェスター・シティとデブライネが、2025年までの新たな契約を結んだとのこと。「この契約にサインするという決定は簡単だった。クラブは成功をめざしており、パフォーマンスを最大化するために必要なすべてを与えてくれる」と語った29歳のプレーメイカーは、マン・シティが2年のCL出場禁止処分を喰らっていれば、別な決断を下していたかもしれません。シーズンが終われば30歳になる稀代の司令塔が、クラブも自身も渇望する欧州の頂点をめざす姿を最後まで追い続けたいと思います。


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