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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

世界を変えたサカのドリブル!10人でアウェイゴールを決めたアーセナルは、次戦に期待!

何とまあ、残酷な同時刻開催。マンチェスター・ユナイテッドVSローマ、ビジャレアルVSアーセナルのヨーロッパリーグ準決勝は、PC2台を並べつつも、メインで見るゲームを決めないといけません。ベストメンバーで臨んでいるわがマンチェスター・ユナイテッドが大いに気になるところではありますが、スポーツというものは、勝利と敗北の落差が激しければ激しいほどテンションが上がります。5シーズンぶりのCL復帰か、プレミアリーグ10位で25年ぶりの欧州消滅かの二択となっているアーセナルの戦いぶりを先にレポートすることにしました。

プレミアリーグファンにとっては、ウナイ・エメリVSミケル・アルテタという興味もある重要な一戦。現在のガナーズの指揮官は、ラカセットとティアニーを欠き、病み上がりのオーバメヤンは最初から起用できる状態ではないようです。GKレノ、DFチャンバース、ホールディング、パブロ・マリ、ジャカ。セントラルMFはトーマス・パーティーとダニ・セバージョス、2列めにブカヨ・サカ、ウーデゴーア、ニコラ・ペペ、最前線はプレミアリーグノーゴールのスミス・ロウという布陣です。

ビジャレアルが先制したのは5分。フォイスのパスを受けて右からドリブルで仕掛けたチュクウェゼは、ジャカとダニ・セバージョスでチェックしたのですが、強引なドリブルを止めたこぼれ球をトリゲロスに叩き込まれてしまいました。10分過ぎからペースをつかみ始めたアーセナル。サカとニコラ・ペペが左右からクロスを入れようとしますが、フォイスとペドラサがしっかりコースを塞いでいます。23分、CKのクリアからのカウンターは、右から上がったダニ・セバージョスが中央に蹴った無理めなパスをGKルジがクリア。サカがファーに出すクロスは、ことごとくゴールラインを越えています。

28分、サイドチェンジを受けたサカが中央のウーデゴーアに預けると、左に流したボールに走り込んだのはトーマス・パーティー。チーム初のシュートが枠の上に外れると、2分後のCKで追加点を奪われてしまいました。中央でフリーだったモレノがヘッドで右に流し、ファーにいたアルビオルがボレー。33分にトリゲロスが中央をドリブルで進み、左を並走していたモレノに打たせたチャンスは、7番がうまくミートできずに左に逸れていきました。

34分、ニコラ・ペペがボックス左でフォイスに倒され、PKを示す笛が鳴りますが、VARのオンフィールドレビューで浮き球を収めた際のハンドを取られました。42分、ドリブルで仕掛けたフォイスが縦に走るスルーパス。レノをかわしたモレノは体勢を崩し、シュートを打てません。45分のパコ・アルカセルのFKはレノの正面。アーセナルは自分たちの強みを出せずに、ハーフタイムを迎えました。2-0はいただけないスコアですが、アウェイゴールを決めれば世界は一変します。

おお、パコ・アルカセルに代わって入ったのは、フランシス・コクラン。後半頭から攻勢のガナーズは、一気に決めたいところです。トーマス・パーティーが前を動かすパスを出せるようになり、ジャカは中央に絞って中盤をサポート。波状攻撃を仕掛けるアウェイチームに足りないのは、クロスの精度です。57分、ダニ・セバージョスに2枚めのイエロー!走りながらパレホの足を踏んでしまったのは不可抗力で、プレミアリーグでジャッジに不信感を募らせているアルテタ監督は激怒しています。

61分、チュクウェゼのスルーパスでレノと1対1になったトリゲロスはコースを切られ、落としをもらったチュクウェゼの左足シュートはレノが冷静にセーブ。アルテタ監督は63分にウーデゴーアを諦め、マルティネッリでアウェイゴールをめざします。66分、右から上がったコクランが斜めのラストパスをモレノに通すと、フリーで放った決定的な一撃はレノが上に弾き出すビッグセーブ。アーセナルが世界を変えたのは、70分でした。ボックス右から突破を図ったサカがトリゲロスに倒され、今度こそPK。ニコラ・ペペがど真ん中に決めたキックは、初めてのオンターゲットでした。

77分、カプェがサカの足を踏んでしまい、2枚めのイエローをもらいました。フォイスが既に負傷退場となっており、カプェも担架でアウト。元スパーズの2人にとっては、無念の一戦でした。ビジャレアルの右からのアタックは、ジャカが体を張って止めています。85分にサカが下がり、マラリアが完治したオーバメヤンが久々のピッチ。94分にトーマス・パーティーが右に出した絶妙なパスで、オーバメヤンがラインの裏に抜け出しますが、渾身の一撃はルジが必死のビッグセーブ。5分の追加タイムを終えた後、より苦い表情を浮かべていたのは、アウェイゴールを許した年上の監督でした。

スミス・ロウは偽トップとして機能せず、ウーデゴーアは本来の彼にあらず。ストライカー不在の中央が薄いのにクロスにこだわるなど、アルテタ戦術は空回りしていました。それだけに、数的不利のなかでもぎ取ったアウェイゴールは貴重です。悪くないスコアでホームに帰ってくるガナーズは、オーバメヤンとウーデゴーアのコンディションが上がれば、エメリのチームを圧倒できるのではないでしょうか。ノースロンドンで開催されるセカンドレグのミッションは、先制ゴールとクリーンシート。アルテタ監督の先発メンバーと采配に注目したいと思います。


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“世界を変えたサカのドリブル!10人でアウェイゴールを決めたアーセナルは、次戦に期待!” への1件のコメント

  1. グナザウ より:

    グーナーですが、今日の出来では、オバラカKTが戻っても圧倒できるとは到底思えないです…

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