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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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カンテが起点の2発でチェルシーがレアル・マドリードに完勝!決勝は2年ぶりのプレミアリーグ対決!

マンチェスター・シティとファイナルで激突するのは、2年ぶりのプレミアリーグ対決となるチェルシーか、ジダン監督が史上最多の4回めの戴冠をめざすレアル・マドリードか。敵地でのファーストレグを1-1で切り抜け、スコアレスドローでもOKのトゥヘル監督は、守備重視の顔ぶれでホームゲームを戦います。GKメンディ、3バックにクリステンセン、チアゴ・シウヴァ、リュディガー。アウトサイドにアスピリクエタとチルウェル、センターはカンテとジョルジーニョ、前線にメイソン・マウント、ヴェルナー、カイ・ハヴェルツ。キックオフから5分は、サイドでのせめぎ合いです。

徐々にポゼッションを取り始めたのは、アウェイのレアル・マドリード。11分のトニ・クロースのミドルは、メンディがキャッチしました。1分後、リュディガーのロングシュートはクルトワがセーブ。チルウェルとのパス交換からボックス左を突破したメイソン・マウントの高速グラウンダーは、チェルシーにいた守護神が足でクリアしました。17分のモドリッチのミドルは、メンディの正面。25分のショートカウンターは、ラインの裏を狙ったジョルジーニョのロングフィードがカイ・ハヴェルツに届きませんでした。

26分、右からのパスを受けたベンゼマが振り向きざまに放った決定的な一撃は、左に飛んだメンディがビッグセーブ。チェルシーが先制したのは、28分でした。ヴェルナーとのポストプレーでフリーになったカンテが中央から上がり、マークを引き付けて左のカイ・ハヴェルツにラストパス。クルトワと1対1になった29番のループシュートはクロスバーに当たりますが、高く浮いてゴール前に落ちてくるボールに先着したヴェルナーが頭で押し込みました。

35分、モドリッチがゴール前に浮かしたボールをベンゼマがヘッドで叩くと、上に弾き出したメンディは2度めのビッグセーブ。42分の左からのショートカウンターは、カットインして右足で狙ったメイソン・マウントのシュートをトニ・クロースが足に当てました。前半は1-0。チェルシーのポゼッションは35%です。後半が始まってすぐの47分、アスピリクエタのクロスに競り勝ったカイ・ハヴェルツのヘッドはクロスバーにヒット。52分にチルウェルのFKをチアゴ・シウヴァが頭に当てますが、ボールは枠の上に浮いてしまいました。

54分、ブルーズの右からのアタック。ヴェルナーのヒールキックを受けたメイソン・マウントがボックス右に飛び出し、クルトワと1対1になりますが、右足のフィニッシュは明らかにミスキックでした。59分、ジョルジーニョの鋭い縦パスでラインの裏に走ったカイ・ハヴェルツがGKと1対1。左足で股間を通そうとした一撃は、クルトワが右足に当てるビッグセーブで追加点を許しません。

64分、バルベルデのパスをボックス右脇でもらったベンゼマが角度のないところから狙うと、メンディが足でブロック。直後、ヴェルナーがドリブルで持ち込んだカウンターは、ラストパスをもらったカンテがクルトワと向き合いますが、右隅を狙ったシュートは戻ったバルベルデがスライディングでクリアしました。トゥヘル監督は67分にヴェルナーを下げ、プリシッチを投入。73分のCKに反応したチアゴ・シウヴァは、ヘディングが薄く当たってしまい、悔しがっています。

レアル・マドリードは焦りからか、クロスが雑になっています。勝負が決したのは85分。前線で競り合ったこぼれ球をカンテが拾い、右のプリシッチを走らせると、ゴールライン際でキープした10番がクルトワを引き付け、中央のメイソン・マウントにグラウンダーを通しました。体当たりするようなボレーがネットに突き刺さり、トータルスコアは3-1。88分、メイソン・マウントとアスピリクエタに代わってピッチにツィエクとリース・ジェームズがピッチへ。4分の追加タイムも攻め続けたチェルシーが2-0で完勝し、9年ぶり3度めのCLファイナル進出を果たしました。

前への推進力で勝ったチェルシー。MVPは、ビッグセーブを連発したエドゥアール・メンディと2ゴールの起点となったエンゴロ・カンテでしょう。トゥヘル就任以来の24試合で18回めのクリーンシート。謎の5失点を喫したWBA戦を除けば、23試合で5失点しか喫していません。堅守同士のプレミアリーグ対決となったファイナルは、先制点が重要な緊張感の高いゲームになるのではないでしょうか。プレミアリーグの前半戦ではマンチェスター・シティがアウェイで1-3完勝、FAカップ準決勝はチェルシーが1-0でリベンジ。エティハドで行われる今週末のプレミアリーグは、CLファイナルの前哨戦となりました。より守備が強固なのはトゥヘル、攻撃力で上回るのはペップですが、果たして…!?


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“カンテが起点の2発でチェルシーがレアル・マドリードに完勝!決勝は2年ぶりのプレミアリーグ対決!” への2件のフィードバック

  1. n より:

    早速の更新ありがとうございます。追加点が決まらず焦らされ、メンディのビックセーブに救われ、なんとか決勝の舞台に手が届きました。一発目は力んだマウントが、二発目は身体ごと押し込んだのが印象的でした。殊勲のカンテは、シュートを打たない謙虚さが良い意味で周りのアタックを最大限に引き出せていると思います。見せ場の無かったアザールに寂しさを感じながら、、、ベテラン&ルーキーのベストバランスで勝ち抜けたチェルシーには、2度目のビックイヤーを掲げて欲しいです。
    ちなみに、この決勝カードの場合、PLのCL枠はどうなるんですかね?

  2. アイク より:

    早速更新ありがとうございます。
    決勝は偏愛冥利に尽きるカードになりました。
    チェルシーが今季ここまで来るとは予想していませんでしたが、素晴らしい監督とチームの底力です。
    悲願のアグエロとチアゴシウバ、夢の続きを走るマフレズとカンテ、そしてドイツ人監督の優勝が続いていますが、トゥヘルとペップは果たして…?!

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