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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

サラー、マネ、オリギ躍動!逆転勝利のリヴァプールは、イングランド勢で初の6連勝!

フロントスリーはサラー、オリギ、マネ。南野拓実は左のインサイドで、右はチェンバレン、アンカーはタイラー・モートンです。プレミアリーグで4連勝中のユルゲン・クロップ監督は、5連勝で勝ち抜けを決めたチャンピオンズリーグの消化試合を、若手とサブの選手が自らの力をアピールする場と位置付けています。

最終ラインはツィミカス、ナサニエル・フィリップス、イブラヒマ・コナテ、ネコ・ウィリアムズ。

ユルゲン・クロップが就任して以来、すべてのゲームを見続けてきた者としては、ACミランVSリヴァプールのお楽しみポイントは勝負よりも選手です。最大の注目は、南野拓実。年末年始のプレミアリーグで重要な役割を担う可能性があるチェンバレンと、19歳でトップチームのアンカーをまかせられているタイラー・モートンも気になります。

ノックアウトラウンド進出のためには勝たなければならないACミランは、ズラタン・イブラヒモヴィッチをトップに据えるガチンコメンバー。しかし序盤は、メンバーを落としても同じスタイルで戦えるリヴァプールがボールを支配しています。最初のシュートは、ネコ・ウィリアムズ。サラーが横に流したボールを左足で叩いた4分のダイレクトショットは、GKメニャンの正面です。

前線からのプレスで、速いアタックを仕掛けようとしているレッズに対して、ホームチームはサイドにロングフィードを通して崩そうとしています。19分のチェンバレンのシュートは、プレミアリーグで頭角を現したフィカヨ・トモリがブロック。チェンバレンのCKにフリーで合わせたコナテのヘッドは高く浮いてしまいました。

27分、CKのこぼれ球に反応したコナテのボレーは、DFにヒット。1分後に初めてのCKをゲットしたミランは、相手の混乱を見逃しませんでした。ニアにいた南野の空振りに対応できなかったアリソンがファンブル。ゴール前でプッシュしたのはトモリです。32分、ゴール前でロマニョーリをかわして左足を振り抜いたオリギの一撃は、メニャンが冷静にセーブしました。

レッズが追いついたのは36分。右から仕掛けたチャンバレンが2人かわして右足を振り抜くと、メニャンが前にこぼしたボールにサラーが詰めて、左足で押し込みました。プレミアリーグで15試合13ゴール9アシストという出色のスタッツを叩き出しているエースは、CLでも6戦7発と猛威を振るっています。

追加タイム2分のオリギのロングシュートは、大きく右にアウト。前半は1-1のイーブンですが、シュート数2対9とレッズが優勢です。後半最初のシュートは、48分の南野のミドル。右足で巻いたボールは、メニャンの頭上です。54分の右からのFKがクリアされると、南野の左足ボレーはカルルがブロック。この直後、トモリがビルドアップで致命的なトラップミスを犯し、マネにさらわれました。

ボックス左からニアを狙った左足のシュートがポストを叩くと、浮いたボールを頭で押し込んだのはディヴォック・オリギ。エスタディオ・ド・ドラゴンでグリーズマンが先制ゴールを決め、アトレティコ・マドリードが2位に浮上した直後の痛いミスでした。64分にサラーとマネが下がり、ナビ・ケイタとジョー・ゴメスがピッチへ。シュート数は3対19。ミランがグループステージ敗退に向かっています。

69分、ネコ・ウィリアムズのクロスをフリーで叩いたオリギのヘッドは、わずかに右。決勝ゴールのベルギー代表は、80分にファビーニョに後を譲りました。エスタディオ・ド・ドラゴンのスコアは変わらず、9人対10人になっているようです。82分のズラタンのFKは壁にヒット。ケシエのクロスに足を伸ばした85分のオーバーヘッドは右に外れました。

86分に右から抜け出したケシエは、アリソンと1対1になりながら、シュートをブロックされてしまいました。コレアとロドリゴ・デ・パウルのゴールでアトレティコ・マドリードが0-3にしたというニュースは、ミランのベンチに届いているはずです。追加タイムも残り30秒、ウォルトマンとブラッドリーの18歳コンビがCLの空気に触れ、やがてタイムアップの笛が鳴りました。

リヴァプールはイングランド勢で初のグループステージ6連勝。南野拓実は失点の原因になってしまったものの、シュート2本&キーパス3本と攻撃においては悪くない出来でした。MVPを選ぶなら、前線でミランの守備陣を翻弄したオリギ。前半だけなら、自陣でも敵陣でもボールを奪い続けたコナテです。プレミアリーグに慣れたら、不動のCBとしてチームを支える存在になるのではないかと思います。

2000年代にビッグイヤーを争った仇敵に、現在の力の差を見せつけたレッズは、欧州の頂点に返り咲けるでしょうか。CLのファイナリストが揃ったグループBで全試合2ゴール以上を記録し、6戦17発。ノックアウトラウンドでも、怒涛のゴールラッシュを続けていただければと期待しています。


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