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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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EL2回戦第1戦はトッテナム快勝!ニューカッスルまずまず、チェルシー微妙…。

ヨーロッパリーグ2回戦のファーストレグ、プレミアリーグ勢は明暗分かれる結果となりました。

まずは絶好調トッテナム。インテル・ミラノとのホームゲームは、両者の調子がそのまま結果に表れたといっていいでしょう。それにしても3-0は完璧。1月末から確率変動中・大当たり継続のベイルが、あっさり6分に先制ヘッド。後半間もなく挙げた3点めのCKももちろん彼の仕事で、勢いが止まりません。好調といえば、シグルスソンも先制点をクロスでアシストした後、こぼれ球を押し込んで2点めをゲット。2点めのきっかけを作ったレノンの抜け出しは冴えわたり、3点めを決めたのはフェルトンゲン。しばらく休んでいたデフォーもゴールこそなかったもののチャンスに絡み、まったくいうことない出来でした。これだけの選手がトップコンディションにあり、昨季チェルシーで選手との軋轢に苦しんだアンドレ・ヴィラス・ボアス監督は、選手と食事に行くなど1年前が嘘のような”話のわかる兄さん”的変貌を遂げ、コミュニケーションもすこぶる良好。ゴールを決めたべイルが監督のもとへ走るのをみても、チームがうまくいっているのがよくわかります。これは、プレミアリーグでも落ちてこないでしょうね。やや気の早い話ですが、ラツィオと並んでEL優勝候補筆頭といっても過言ではないのではないでしょうか。第2戦はイエローカードの累積でべイルが出られませんが、3点のアドバンテージがあるので、この出場停止はもはや「ご活躍のご褒美」ですね。

そして、ニューカッスルは「ロシアの真珠」アンジ・マハチカラとアウェイでスコアレスドロー。バルセロナ、インテルのエースだったカメルーン人サミュエル・エトー、コリンチャンスから来たジュシレイ、元チェルシーのジルコフがいるチームで、波はありながらもその攻撃力には注意しないといけませんが、相手の攻撃をゼロに抑えて2戦めにつなぎました。

やはり苦しいのはチェルシー。マタとアスピリクエタを休ませた敵地ブクレシュティでの戦いは、1-0で敗れる結果となりました。ベナユンとベルトランド以外はメンバーを落としていないにも関わらず、引き分けにすら持ち込めませんでした。これで2戦めも全力で勝ちにいかないといけなくなり、試合自体の低調さもさることながら、息が抜ける試合が全くないまま週2試合ペースが続いていくことがきついです。ベニテス監督は「プレミアリーグが最優先」と口ではいいながらも、実態的には三兎を追っている状況。ホームでのステアウア・ブクレシュユティ戦も、FAカップのマンチェスター・ユナイテッド戦も、なんだかんだいいながら結局、全力投球するのでしょう。来季のチャンピオンズリーグ出場権、最後の椅子を争うのはチェルシーとアーセナル、ということになると見ましたが、いかがでしょうか。

EL2回戦は、チェルシーが敗れたものの最少失点なので、3チームとも充分、突破が狙えます。「全員ベスト8」は実現するのでしょうか。来週14日、決着です。

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