イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

バイエルン、主力4人欠場。アーセナルは昨季のミラン戦を思い出せ!

13日に行われるチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグ、バイエルン・ミュンヘンVSアーセナル。プレミアリーグ勢の最後の砦、アーセナルはファーストレグをホームで1-3と落とし、極めて厳しい状況に追い込まれています。彼らに一縷の望みを見出すとすれば、「バイエルンの主力に欠場者が多いこと」「追い込まれると強い体質」でしょう。

昨日、バイエルンのリベリーが、直近のデュッセルドルフ戦で負った足首のケガを理由にチャンピオンズリーグを欠場することが発表されました。CBのバトシュトゥバーが長期離脱を強いられており、ボアテングとシュバインシュタイガーは累積警告で次戦出場停止なので、これで主力4人を欠くことが決まりました。ディフェンスラインはラーム、ダンテ、ファン・バイテン、アラバという並びになるかと思われますが、当たりが強いふたりのCBの不在は、アーセナルにとってはポジティヴな材料です。また、右サイドの守備に不安を抱えるアーセナルにとってリベリーはやっかいな存在だったので、サイドの攻撃スピードが軽減されれば、心置きなく攻めに集中することができそうです。

そう、「心置きなく攻める」というのがもうひとつの重要なポイントです。アーセナルは、「失う」というプレッシャーに弱いチーム。「攻めなくてはいけない」「点を獲らなくては終わる」という状況になると、失うことを考えなくてよくなり、相手が強ければ強いほど力を発揮します(一方でブラックバーンやノーウィッチ、スウォンジーなど下位相手には「勝ち点を失う」「カップを失う」というプレッシャーがかかったのか、沈黙)。今季、プレミアリーグで何度となく早い時間に0-2にされましたが、マンチェスター・シティ戦以外のすべての試合で後半押し返し、点を獲っています。昨季のチャンピオンズリーグでも、ACミランにホームで0-4と大敗した後、エミレーツに戻っての第2戦で前半3-0と逆襲。後半開始早々のファン・ペルシのシュートチャンスをものにしていればあわや、というところまで巻き返しました。「押し返すけど勝ってないのでは?」といわれると、ハイそうです!と答えざるをえないのですが、初戦ドローみたいな中途半端な結果でミュンヘンに乗り込んで「守らなきゃ」と萎縮するより、かえって期待できると思いませんか?

思い出せは、昨季のチェルシーは、ナポリと当たった決勝トーナメント1回戦ファーストレグで1-3で敗れ、セカンドレグの90分でお返しの3-1、そこから延長で勝ち越しました。ホームとアウェイの違いこそあれ、同じことをすればいいのです。幸い、攻撃陣は元気です。元々、守備をアテにして勝つキャラではないのですから、先に点を獲って殴り合いの展開に持ち込みたいところ。攻め合いなら、弱いチームではありません。

あらためてはっきりさせておきます。9割方、厳しいのは間違いありません。相手は現在、欧州最強のクラブです。バルサもマドリードも今のバイエルンには勝てないかもしれません。それでも試合が近づくと、どうしても期待してしまいます。「歴史に残るような凄いゲームを観られるのではないか」と。アーセナルには、ぜひ「らしさ」を見せてほしい。そして、あわよくば…。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す