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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【番外編】バルサ逆転!一発の帰趨が決めた勝負の行方

マンチェスター・ユナイテッドが消え、アーセナルも危機的状況の今、プレミアリーグとはまったく接点がありませんが、観てしまったので書かせてください。ホームのバルセロナが完璧な試合運びでACミランを屠ったチャンピオンズリーグの話です。

メッシが2得点、ビジャとアルバの追加点も、ゴール前でどフリーになり流し込んだだけのシュートで結果、4-0。これだけ見れば、バルサの完勝です。気持ちが表に出やすいボアテングやムンタリの顔は、残り20分ですでに敗者しか見せない表情になっていました。前を向いていたのは、陽気なロビーニョと、バルサの一員だった誇りを胸に抱くボージャン・クルキッチのみ。ミランがメンタルをズタズタにされているのが手に取るようにわかります。

しかし、ゲームのポイントは遡ること40数分、前半36分のACミラン、ニアンの1本のシュートにありました。メッシの左足ミドルが5分に決まって1-0。バルサ攻勢、ミランはゴール前に張りついて必死の守り。波状攻撃が繰り返されるなか、ミランのディフェンスが奪ったボールが縦にフィードされ、対応しようとしたマスチェラーノは完全にかぶり、ボールはゆっくり頭上を越えて走り続けたニアンの足元へ。完全なるGKとの1対1。ニアンのドリブルは、コース取りもタッチも完璧。GKの位置を見て、右足で足元を狙ったシュート。ビクトル・バルデスはノーチャンス。ボールはまっすぐゴールへ…しかし、ポスト!

これが決まらなかったことが、今日のゲームの帰趨を決めました。直後の39分に、第1戦と併せたトータル2-2のイーブンとなるメッシのシュートが決まり、前半を折り返します。1-1や1-0なら、バルサはバランスを崩してでも前に出てゴールを追わなければならず、そうなればエル・シャーラウィやニアンのチャンスも増えていたでしょう。しかし現実は2-0。こうなると、バルサは普段着のサッカーでOK。サポーターの大声援と、前半、完璧なサッカーで点を奪った自信が後押しし、ボールを支配。当然、簡単にゴール前のスペースを空けてくれず、ミランはなすすべなしでした。

第1戦、サンシーロで守り切って自信を深めたミランは、今日も前半を0-0で折り返し、バルサの焦りを誘いたかったでしょう。ところが5分にメッシの信じられないミドル。しっかり守り、特段ミスをしていないのに決められてしまったことで、ミランに不安が蔓延し、その後の85分は亡霊がさまよっているような、意図のない後手後手のサッカーに終始しました。サッカーとはメンタルのスポーツであり、一発のプレイの明暗がすべてを決めてしまうことがあることを、あらためて目の当たりにした次第。いや、ほんとうに怖いですね。

総崩れか!?と思われたリーガ・エスパニョーラ勢ですが、レアル・マドリードとバルセロナが逆転で残り、バレンシアが脱落したのみ。さすが、代表もクラブも世界ナンバーワン。スペインの選手たちはプレッシャーにも強いです。最近調子を落としているマラガが今日、ポルト戦。初戦アウェイで0-1で負けていますが、スペイン勢3度目の逆転劇はあるのでしょうか。

さて、アーセナルも今夜、決戦です。ヴェンゲル監督が昨日の会見で「最初から強く行こう。我々は、彼らの心に疑いを生じさせなければならない。バイエルンに不安が生じたとき、チャンスが生まれる」と語っていましたが、早い時間にきついパンチを入れられるかがカギ。「前半5分のメッシ」がガナーズにもいれば、さすがのバイエルンも冷静ではいられなくなるでしょう。うーん、プレミアリーグにつなげてみましたが、ちょっと強引でしたか。この話、続きは明朝。

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