スウォンジー、トッテナムともEL初戦を3‐0快勝!…ヴィラス・ボアスは心中複雑!?
スウォンジーは全く文句なし。サポーターからすれば、胸のすく勝利とはまさにこのことでしょう。何しろ相手は欧州の常連、リーガ・エスパニョーラのバレンシア。今季は1勝3敗で16位と厳しいスタートになりましたが、そうはいってもチャンピオンズリーグで準優勝したクラブです。まだ初戦とはいえ、敵地メスタージャでの難敵撃破で、グループリーグ突破が一気に現実的なものになってきました。ゲームのターニングポイントは、前半10分にいきなり訪れました。バレンシアDFアディル・ラミが、スウォンジー期待の大型CFボニーにかわされ、後ろからつかんでしまい、何と一発レッド!残り80分を10人で戦うばかりか、カルタビアを下げてリカルド・コスタを投入するハメに陥ります。
こうなると、不利な態勢からでもつなぎまくってゴールをめざすスウォンジーにスペースができ、得意のパスサッカーが冴えわたります。サポーターの期待に完璧に応える先制ゴールは、ラミの退場からたった4分の出来事。ボスエロのスルーパス、左からのミチュのグラウンダー、ボニーの強烈ボレーで獲った美しすぎる一撃は、いまサポーターがいちばん観たいゴールシーンだったのではないでしょうか。そして58分の2点めは、大黒柱ミチュ。中央からのスピーディーな連携プレイに、バレンシアDFの対応が追いつきません。ポストプレイからのスルーパスを右で受け、ニアサイドをきれいに抜いたテクニシャンらしい一発で、バレンシアは完全にギブアップです。その4分後のデ・グズマンのFKは、弱りきったホームチームにとって、残酷なダメ押し。期待の新CF、エース、今季のキーマンがそれぞれ決めるという絵に描いたような快勝で、日曜日のプレミアリーグ、クリスタルパレス戦に向けて、チームとしての自信が深まったことと思います。
問題は、このゲームだけで3人ものケガ人が出たことです。ダニー・ローズが足首で39分、デンベレが激しいタックルに悶絶したのが64分。最後は、DFカブールの内転筋。この日はサンドロ、ホルトビー、デフォー、カブールと、最近控えにまわっていた選手を起用。カーディフ、アストン・ヴィラ、チェルシーと、来週末までに3試合をこなさなくてはいけない過密スケジュール対策で主力を休ませたにも関わらず、こうも負傷者が出てしまってはターンオーバーした甲斐もありません。それぞれのケガのレベルがわからないので、あまり悲観的になっても仕方ないですが、ローズとカブールがいないとなると、オフにもうひとり、DFを獲得しなかったことへの後悔が頭をよぎるのではないかと思います。ヴィラス・ボアスさん、後ろの頭数は大丈夫なんですか?(ミチュ 写真著作者/Benjamin Blackler)
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