マンチェスター・シティは2戦連続のゴールショー!ネグレド&アグエロで勝ち抜け決定!
前節、ホームで1-2と敗れているCSKAモスクワは、マンチェスター・シティとの直接対決のスコアで上回ることが勝ち抜けの条件になってくるので、この日2点以上を奪って勝たないとグループリーグ2位以上が厳しくなります。しかし「先制点を奪って焦りを誘う」という彼らのゲームプランは、前半3分で無残にも打ち砕かれます。左サイドからゴールライン沿いをドリブルで突破してくるダヴィド・シルヴァをトシッチが引っかけてしまい、いきなりのPK。アグエロがこれを落ち着いて決め、早くもマンチェスター・シティペースです。前回の対戦同様、マン・シティの攻撃に対してゴール前で耐える時間が長いCSKAモスクワ。ボールを奪っても、単発のドリブルでしか前に出られず、ホームチームを崩す手立てが見出せません。
すると20分、ペナルティエリア内でゴールに背を向けてパスを受けたアグエロが、トラップ1発でDFを外し、ブロックにきたCBの股間を通す見事なコントロールシュートを右隅に決めて2-0。ゲームは既にワンサイドです。3点めは30分のネグレド。彼自身の執拗なチェックで敵陣でボールを奪うと、オフサイドラインを確認して右サイドでギリギリの位置にいたアグエロにパス。アグエロはゆっくり右サイドを上がると、DFの視界から消えてファーサイドに流れたネグレドにピンポイントのクロスを通します。スペイン代表FWは、これを左足に当てるだけ。ゴール前に人数をさいていたCSKAモスクワは、たった2人に守備網を崩され、戦意喪失寸前です。ホームゲームでは積極的に攻撃を創っていた本田圭祐に何もさせないまま、マンチェスター・シティが試合を決めてしまいました。
前半はこれで終わるかと思われましたが、試合経験の少ないGKパンティリモンと、コンパニ不在でデミチェリスが入ったDFラインは、クリーンシートで試合を終えるには役不足だったようです。前半追加タイム、デミチェリスがFWドゥンビアに裏を取られ、GKまでかわされて3-1。まだ2点差、慌てる必要はありませんが、やはりマンチェスター・シティは中央のディフェンスがネックです。
そうはいっても、そのDFの穴をしつこく狙えるほどのチーム力はCSKAモスクワにはありません。後半も大勢は変わらず。マンチェスター・シティが手を変え品を変え攻撃を仕掛け、さらにリードを広げにかかります。開始早々の51分、出ました!ヤヤ・トゥレの浮き球スルーパス!先日のプレミアリーグ観戦記で、7-0で圧勝した彼らの強さを分析した「マンチェスター・シティのトリセツ」を書きましたが、彼らの要注意ポイントのひとつがこのパスです。ヤヤ・トゥレの足元を離れ、ふわりと浮いたボールはDFラインを抜け、2列めからオフサイドをかいくぐったナスリの足元にドンピシャ。GKをつり出したナスリはこれを右足アウトで直接右に流し、走り込んだネグレドが無人のゴールに蹴り込んで4-1。このゴールが、本日のメインディッシュでしたね。この後のCSKAの反撃はドゥンビアのPKのみ。ネグレドは、後半追加タイムにもダメ押しのヘディングシュートを決め、ハットトリックでゲームを締めました。マンチェスター・シティ、予想通りの圧勝です。プレミアリーグと合わせて2試合で12ゴールの爆発ぶりは、次節で対戦するサンダーランドのポジェ監督、次々節のヴィラス・ボアス監督の顔を曇らせるのに充分でしょう。
CSKAモスクワは、あと2試合で勝ち点を積んで、ヨーロッパリーグにまわれる3位をキープしないといけないのですが、本田圭祐の今季のチャンピオンズリーグは、消化不良のまま4試合で事実上の終わりを迎えました。今日、あらためて思いましたが、CSKAモスクワもレアル・ソシエダも中盤のマークが緩くて、プレミアリーグ勢にとってはガチガチ当たりにくるイングランドの中堅以下のクラブのほうがむしろ戦いにくいですね。特にスペインについては、数年前、マンチェスター・ユナイテッドがヨーロッパリーグでアスレチック・ビルバオにボロボロにされた頃のことを思い出せば、上位3チームとその下との差がさらに開き、国内リーグがよりつまらなくなっているように思います。
さあ、明朝はアーセナルとチェルシーです。スタンフォード・ブリッジで滅法強いチェルシーはシャルケ04には負けないでしょうが、ドルトムントと敵地で戦うアーセナルは、このピンチをどう切り抜けるのでしょうか。簡単に負けて帰ってこないと信じましょう。
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With the bases loaded you struck us out with that answer!