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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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しびれるつぶし合い…アーセナル、「62分の初シュート」一発でドルトムントに雪辱!

いや、いい試合でした。やはりクロップ監督のドルトムントはすごいです。フンメルスとギュントガンが不在で、オーバメヤンをベンチに置いていてもあの圧力です。チャンピオンズリーグ、グループAの第4節、ドルトムントVSアーセナルは、パスワークが魅力の2チームが相手の長所をつぶし合う見どころの多いゲームでした。

試合は、開始10分を過ぎると完全にドルトムントのリズムです。最初のチャンスは、セットプレイからでした。15分、左サイドからのクロスボールをベンダーが競り勝ち中に折り返すと、スボティッチがDFより一瞬早くボールに触り、左隅にシュート。これは惜しくも枠を外れ、先制点はなりません。

アーセナルは、プレミアリーグのリヴァプール戦同様、ロシツキ、カソルラ、エジルを攻撃的なポジションに3枚並べる「黄金の中盤」。しかし、なかなかこの3人までボールが通りません。コシールニーとアルテタが後ろからビルドアップしようとしますが、FWレヴァンドフスキまで激しくチェイスしてくるドルトムントのフォアチェックに手を焼き、アルテタやラムジー、両SBのところで手詰まりになるシーンが目立ちます。クロップ監督は、オフに相当選手を走らせているんでしょうね。これだけの運動量を要求されるサッカーを90分続けられるチームなど、そうそうありませんから。

高い位置でボールを奪取できるということは、すぐにチャンスになるということでもあります。初戦で右サイドを突破し、レヴァンドフスキの決勝点を演出したグロスクロイツと、この日スタメンのブワシュチコフスキが右サイドを脅かし、ギブスはもちろん、カソルラまで完全に守備に引っ張られます。決定的だったのは、37分の右からの崩し。レヴァンドフスキがつぶされながらもブワシュチコフスキにつなぎ、手薄になっていたアーセナルDFを引き付けて横に流すと、ペナルティエリアすぐ外でムヒタリアンがフリー。ゴール左に入ると思われた左足のコントロールシュートは、狙い過ぎたとしかいいようのない、わずか外。ドルトムントはまたもや先制のチャンスをものにできません。

引いて受けようとしていたわけでは決してないのに、センターサークルから前にボールを運べず、後ろでまわす時間が長かったアーセナルは、プレミアリーグではありえない「屈辱のシュートゼロ」で前半を終えます。ポゼッションでは互角ですが、誰の目にもわかる圧倒的なホームチームペースです。

後半に入ると、ドルトムントのプレッシャーがさらに強烈になります。彼らは間違いなく、早い時間に点を奪おうと、意志を持って前がかりになっています。50分のロイスのヘディングは、完璧なコースでしたが、GKシュチェスニーが右に飛んでファインセーブ。その1分後には、ブワシュチコフスキの強烈なミドルをシュチェスニーが弾き、こぼれをロイスが決めますが、これはオフサイド。彼らは圧倒的に押し込みながらも、アーセナルの最終ラインとオフサイドに阻まれ、ゴールを割ることができません。

そして62分、アーセナルが手に入れた久しぶりのチャンス。ダイレクトパスをかわしながらロシツキが中央から上がり、ミスパスで一度奪われたボールを取り返すと、右サイドにいたエジルに展開。エジルは相手のタイミングをずらすノーステップのクロスを上げ、ジルーがヘッドで競り勝ったボールの先にいたのは、数少ない好機の匂いを感じてゴール前に詰めていたラムジー!必死のヘディングは、チームの初シュートでもあり、この試合で決まった唯一のゴールでもありました。アウェイのアーセナル、先制!

ここから10分間、ラムジーのワントラップシュート、ジルーのスライディングシュート、メルテザッカーの頭にわずかに届かなかったカソルラのクロスなど、ここまでシュートを忘れていたアーセナルが覚醒したかのようなキレのいい攻撃をみせます。この時間帯で決めていればゲームを終わらせられたのですが、追加点が奪えずドルトムントDF陣が落ち着きを取り戻すと、またもや主導権は昨季のチャンピオンズリーグファイナリストへ。残り20分、10分と時間がなくなっていくなか、左右からクロスを中央に集め、レヴァンドフスキが2度3度と惜しいシーンを作りますが、アーセナルのDFラインは冷静でした。慌てて滑ることも、ボールにつられることもなく、フリーでシュートされそうな状況にはGKシュチェスニーが対処します。

ヴェンゲル監督はカソルラをモンレアルに代えて途中出場のオーバメアン対策をし、ジルーをベントナーにスイッチして前線のチェイシングを強化。最後はロシツキを下げてヴェルマーレンを投入し、中央のスペースをつぶします。選手の対応も采配も見事に決まったアーセナルは、追加タイムになるとエジルがサイドで時間をつぶし、レヴァンドフスキのオーバーヘッドが弱々しくシュチェスニのグローブに収まるのを見届け、やがてタイムアップ。過去、アウェイでバイエルン・ミュンヘン、ACミランなどをつぶしてきたアーセナルが、またしてもドイツで宿敵を下し、グループリーグ突破へ大きな一歩を進めました。

しつこいようですが、ハイレベルないいゲームでした!ドルトムントがこれなら、バイエルンはどれだけ強いんだ!とびびりながらも、プレミアリーグ勢は今年はやれそうだな、とも思います。こういう試合で勝ち点3を奪えるところが、今季のアーセナルの強さです。いやいや、おめでとうございます、ヴェンゲル監督とグーナーのみなさん。ところで週末のマンチェスター・ユナイテッド戦ですが、お疲れ気味のロシツキ、エジル、ジルーは、当然お休みですよね…?

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“しびれるつぶし合い…アーセナル、「62分の初シュート」一発でドルトムントに雪辱!” への3件のフィードバック

  1. ウィルシェア より:

    いやーしびれました!前回リバポ戦で今シーズンベストって言いましたけど訂正させてもらいます。

    てかドルトムント強くないですか?まー勝っちゃったんですけど笑ムヒタリアンのが入ってたら完全に負けてましたね。とゆーか今のドルトムントにはこの勝ち方しか無いんじゃないでしょうか。ガス欠するのを待ってからじゃないとバイエルンクラスじゃないと支配できる気がしませんね。ほんとどんだけ走るんだよって感じですね汗

    今回でおそらくグループステージは突破したと思うので嬉しいですね(^^)
    まさかドルトムントがナポリに負けるってことはないでしょうが……個人的には断然ドルトムントですね!面白いですし、イグアインとられたりしてますから。

    ユナイテッド戦はもー満足したので引き分けで十分じゃないですかね。すいません、長々と。今しか調子乗れないかもしれないんで笑

  2. makoto より:

    ウィルシェアさん>
    おっしゃるとおり、ドルトムントはめちゃめちゃ強いです。ブンデスリーガで今季9勝1分1敗。チャンピオンズリーグまで入れてもナポリとボルシアMGにしか負けておらず、負けた試合はナポリ戦がレッドカード2枚で9人、ボルシアMG戦はフンメルス退場で10人になった後の失点と、11人では負けてません。

    この日もギュントガン、フンメルスの飛車角落ちであのサッカーですからね。彼らに勝つには、支配することを諦めてサイドなど局所で勝つか、引きまくって運動量勝負じゃない戦いに持ち込むしかなさそうですね。その意味では、これしかないという勝ち方だったかもしれません。

    ということで、週末はエジルやロシツキには休んでいただいて(ピッチ上で休んでいただいてもいいですよ・笑)、お手柔らかにお願いします。

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