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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【EL速報】来た来た!ソルダード、ハットトリック!トッテナム全勝通過&ウィガンの冒険はジ・エンド

ヨーロッパリーグ最終節を前に、プレミアリーグ勢は三者三様の状況に置かれていました。全体のなかで、全勝はザルツブルグとトッテナムのみ。週末、リヴァプール戦を控えるトッテナムにとっては、アンジ・マハチカラとの最終戦は、次戦に向けてのウォーミングアップみたいなものです。そして、A組で勝ち点3差をつけて2位をキープしていたスウォンジーは、有利ではあるものの大敗厳禁。苦しいのはウィガンで、最終戦に2位のズルテ・ワレゲムがホームで敗れ、かつ自分たちはアウェイで勝つというのが条件です。現在エヴァートンで指揮をとるマルティネス監督の元、プレミアリーグ降格にも関わらず昨季のFAカップで優勝してELに駒を進めたウィガンは、他力本願の最終戦で決勝トーナメント進出という快挙を成し遂げることができるのでしょうか?

注目の最終戦は、先ほど、日本時間5時過ぎに始まったゲームが終了。プレミアリーグ勢の結果は予想通りの2勝1敗でした。スウォンジーは、アウェイでザンクトガレンに負けたものの、クバン・クラスノダルが首位バレンシアから勝ち点3を奪えず、勝ち抜け決定。昨季、チームを牽引したミチュを欠いた時期もあり、プレミアリーグ序盤戦で思うように勝利を挙げられなかったスウォンジーにとって、リーグでの復調と歩を合わせるようなEL勝ち抜けは、チームに弾みがつく大事な成果です。

ウィガンは惜しかったですね。勝ち抜け条件の片側、ズルテ・ワレゲム負けのほうは、既に1位通過が決まっていたルビン・カザンが手を抜かずに達成したものの、自らの勝利はならず。FKマリボルとの一戦は、41分といういい時間にヨルディ・ゴメスの先制点が入ったのですが、2分後に追いつかれ、しかもマッカン退場。10人になったところで後半、決勝点を入れられるという無念の逆転負け。チャンピオンシップ(イングランド2部相当)所属チームのヨーロッパリーグ挑戦という彼らの冒険は、ここで終わりを迎えることになりました。それでも、ロシアやスロベニアの一線級のクラブ相手に勝ち点5は、立派のひとことです。あらためてウィガンに、惜しみない拍手を送りたいと思います。

さあ、東欧・中欧で午前3時にキックオフしたゲームが終わり、スウォンジーの勝ち抜けとウィガンの惜敗が決まったところで、いよいよ真打ち、トッテナムが登場です。先に「練習試合のようなもの」と書きましたが、この日のスタメンにはダニー・ローズが復帰し、CBはカプエで、21歳のフライヤーズをSBに起用。最近スタメンを外れることが多かったタウンゼントとシグルズソンが中盤に入り、トップはソルダードと、一部テスト、一部ターンオーバーといった趣です。ゲームのトピックスは2点で、ひとつは後半、エリクセンがケガから戻ってきたこと。そしてもうひとつは、ついに来ました!ソルダードの大爆発、トッテナム入団後初のハットトリックです!

前半の2発は、これがまた、「今までゴールが遠かった選手が、よくまあこんな難しいゴールを決めましたね」というゴールです。1点めは、シグルズソンのFKを、ここしかないというコースにバックヘッドで流し、右のサイドネット。2点めは、ラメラのスルーパスに右から抜け出し、角度の厳しいところからダイレクトの右足シュート。これに後半、PKのおみやげがついて、ハットトリック達成です。こんな夜は、もう手放しでリスペクトするしかないでしょう。この日のゴールは、さすがスペイン代表。見事です!

とはいえ、ほんとうに欲しいのは、プレミアリーグでのゴールであり、チームの得点欠乏症からの脱却ですね。同僚のデフォーもヨーロッパリーグでは鬼のようにゴールを量産しつつ、プレミアリーグではウソみたいにチャンスをつぶしていたので、ソルダードには、この日のゴールは「復活の合図」であることを期待しましょう。そんなこんなで、おお、もう金曜日。あさっては、スアレスとソルダードのゴール合戦が観られるはずです。まったく、12月は時間が過ぎるのが速いですね。これもまた、「プレミアリーグ症候群」の症状のひとつなのですが…。

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