スターリング、ジェラードはお疲れ?遅すぎた反撃は実らず、リヴァプールはバーセルに完敗!
開始2分、最初のチャンスはリヴァプール。バロテッリがSBマンキージョを走らせ、右からのクロスにスターリングがシュートをポストに当てますが、判定はオフサイドです。ホームのバーゼルは、9分にサファリが負傷でリタイア。いきなりゴンザレス投入とDFラインの変更という難題を突き付けられます。ここからリヴァプールがペースをつかむかと思いきや、12分、バーゼルはアクシデントにもめげずに敵陣でボールを奪い、FWシュトレラーの左足シュートにつなげます。この後も、試合を支配するのはスイスのホームチーム。前半のリヴァプールは眠っているようでした。
中央からロングボールを左右に繰り出し、遠めからでも狙ってくるバーセルに、リヴァプール守備陣は対応が遅れて簡単にシュートを打たせてしまいます。22分、左のアーメド・ハムディからのパスをエルネニーがカーブをかけたミドルシュート。27分に左から突破を図り、強烈な左足シュートを放ったのはアーメド・ハムディ。34分にはバーゼルの決定機。ワンツーでペナルティエリア右から抜け、DF2人をかわして放ったゴンザレスの一発は、GKミニョレが体に当てて難を逃れます。リヴァプールの惜しいシュートは、43分のCKを叩きつけたロブレンのヘッドぐらい。前半は0-0で終わりますが、リヴァプールはヘンダーソンが孤軍奮闘状態になっている中盤の劣勢を何とかしたいところです。
後半に入り、50分にアーメド・ハムディに左からフリーでシュートを打たれても、リヴァプールの目は覚めません。すると53分、ペースを握っているうちに決めたかったバーゼルに、ついに先制点が入ります。CKがシュクルテルにあたり、こぼれ球をミニョレが弾くと、そこにいたのは9番のシュトレラー!至近距離からプッシュしたボールがネットに突き刺さり、ザンクト・ヤコブ・シュタディオンは歓声に包まれます。これで巻き返しに出るかと思われたリヴァプールですが、最終ラインが引きすぎ、間延びした中盤がうまく機能せず、チャンスはセットプレーのみ。60分、バロテッリの強烈なFKはGKヴァツリークが落ち着いて弾き、フォローしたコウチーニョのボレーもゴールを割ることはできません。
プレミアリーグでの戦い方よりも明らかに消極的なリヴァプールがようやく反撃に出たのは、残り20分を過ぎてからでした。74分、ララナ→スターリング→バロテッリ→ララナ→スターリングと完璧なコンビネーションで中央を崩した最大の決定機は、頼みのスターリングがシュートミス。75分、左から上がったホセ・エンリケのグラウンダーをファーから狙ったマルコヴィッチのボレーは枠にいかず。88分、バロテッリが裏に抜け出し、フリーで左足シュートを流し込むも、副審のフラッグが上がりノーゴール。リヴァプールは、追加タイムを無為に過ごし、グループリーグ突破の2つめの椅子を争うライバルに、クリーンシートで完敗しました。
レアル・マドリードに5失点大敗のバーゼルの守備はさほど強くなく、リヴァプールが持てる力を発揮できれば、勝てない相手ではなかったと思います。敗因は、中盤の選手のコンディションの悪さではないでしょうか。連戦で疲労困憊のスターリングにキレがなく、マルコヴィッチはフィットせず。トップフォームに上げるまで時間がかかりそうなコウチーニョにはいいときの積極性がなく、ミスが多く精彩を欠いたジェラード。中盤が動かないため、いい形でボールがもらえず苛立つバロテッリ。心身ともにいい状態になかった今夜の彼らには、勝利はもちろん、勝ち点1すら望むべくもなかったのかもしれません。
今季のリヴァプールは、ロジャース監督の選手交代が特効薬になっていないのも気になります。この状況を打開するいちばんの良薬は、スタリッジの復帰なのでしょうか。いろいろ懸念はあれど、明るく捉えれば、バーゼルにアンフィールドで1-0以上で勝てば今日の敗戦は帳消し。週末のプレミアリーグでWBAを倒せば、インターナショナルマッチウィークで2週間空くので、その間にリフレッシュできる選手もいるでしょう。頭数はいるように見えて、実は機能する組み合わせが少ないレッズを、ロジャース監督はどう立て直すのか。月末からレアル・マドリードとの戦いも控えているリヴァプール、ここが正念場です。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
更新ご苦労様です。
いや〜ストレスの溜まるゲームでした。悪い時のレッズがアウェイの地で思いっきり出てしまいましたね。
スターリングは休ませたいのでしょうが、彼に代わる持ち駒が無いのが痛いです。
後はキャプテンですね、、、。ヘンダーソンが孤軍奮闘してもゲームには勝てないです。何とももどかしい状態です。次節はレアル戦これも大変大変厳しいゲームになりそうですね。
更新お疲れ様です。この試合はロジャースが一番いけなかったと思いました。明らかに疲れで判断が悪いスターリングをなぜ後半からかえなかったのか。コウチーニョが交代してから流れが悪くなってしまいましたし。また負けているのに交代枠を余らせて、打つ手がないようにも見えます。ここ最近のレッズはなんか点が入る気がしないんですよね。
アウェイ用の4-5-1で守ってカウンターを狙っていたと思うんですが、昨日のスターティングだと受けて手になれるのがスターリングぐらいしかいないのが厳しいですね。カウンターの精度が低く、後半相手に攻め方を修正されると厳しくなるパターンがここ最近よく見られます。カウンターに徹するのであれば、ランバードとルーカスを使ってヘンドの上がりを活かせるようにしたほうが良かったかもしれませんね。スターリングのところはララナでも良かったかもしれませんし。